デザイナー(Tech系)がカナダ企業へ海外就職することは現実的な道なのか、本気で検討する会
FrogはカナダのIT業界で活動する約400名程のコミュニティでもあることから、Tech界隈でデザイナー職を希望する多くの方からもご相談を頂きます。
一方、現在Frog利用者の9割はエンジニア職であり、その裏には当然渡航事例、ビザ取得例、就労実績、コネクションから企業紹介に至るまで、「事例の数=得られる選択肢の数」と捉えているFrogの方針からすると、エンジニア方面の需要が高い傾向にあると考えられており、Frogの海外就職説明会やセミナーではどうしても、純粋な挑戦人数と成功事例の差から「デザイナーの海外就労難易度は高い(事例が少ない)」と言わざるを得ない背景がありました。
そこで今回、実際にカナダでデザイナー職として就職、就労経験者数名にご参加頂き、カナダという国でデザイナーとして働く事になったキッカケや経緯、課題点、難易度、意義など、あらゆる方面から議論する機会を頂ければと思い、この度『デザイナーの海外就職(カナダ)は現実的な道なのか、本気で検討する会』と称してイベントを開催させて頂く運びとなった次第です。
Frogの目的は日本からカナダやアメリカを含む北米圏への挑戦者を増やす事にはありますが、一方でより現実的且つ業界に則し、事例を交えたアドバイスやご提案を心がけています。
当イベントで得られた情報や内容は、今後Frogにて行われる海外就職説明会やカウンセリング時にも大いに参考にさせて頂く内容となりますので、日本から海外就職を考えるデザイナーの皆様にも是非情報収集、意見交換の場としてご活用頂ければ幸いです。
目的
今後北米(特にカナダ)でデザイナーとしての就労を目指す方々(経験者、未経験者問わず)に対し、海外就職の実態を知ってもらう。また、デザイナーとしての海外就職において課題となる点を明確にし、それに対しての対策や課題も掲げ、正しい努力の指針を模索する。
開催に至った経緯
当イベントはあくまで表題について議論する会と捉えています。加えて、過去に数千人単位でカナダのTech業界で海外就職に関する相談を受け、サポートしてきたFrog代表のセナ(今回のイベントでは司会兼コメンテーター的ポジションで参加させて頂きます)も踏まえ、Frog側の意見としては、デザイナーの海外就職難易度は他の専門職種に比べ高めだと考えています。
そこに至った理由(過去の相談内容から抜粋)は以下の通りです。
- 世界共通言語となっているプログラミングを介し仕事を進めるエンジニアやプログラマーと比較し、デザイナーはどうしても業務に関わるコミュニケーション量が多く複雑化する、抽象的な表現や意図を伝える機会も多い。従って、英語が第二言語でしかない日本人にとってはコミュニケーション格差による業務上のLanguage Barrierは他職種に比べると大きいのではないか?
- 特にUXデザイナーに該当するが、ユーザーの経験をデザインする立場であるUXデザイナーにとして、生まれ育って全ての経験が日本であるという事は、UXデザインという仕事上不利には映らないのか?日本にマーケットを広げようとする企業であればそれはアドバンテージとなるが、それはアメリカという大国が隣にあるカナダという地域性から考えても、アドバンテージと呼べる物なのか?
- カナダ(特に西側)は大企業が少なく、小規模スタートアップが多い、資金力に乏しいスタートアップ企業だとどうしてもデザイン側の拡充は後回しにされがち、よってフリーランスやコントラクトベースでの就労になりやすく、ビザサポートには繋がりにくい現状がデザイナーにはあるのでは無いか?
- デザインエージェンシーやSaaS、一般企業に至るまで、デザイナーが必要とされる企業種は多い一方、デザイナーの採用人数としてはデザインがメイン業務となりやすいデザインエージェンシーに焦点が当たりやすい。しかし、デザインエージェンシーの平均賃金はSaaS系企業と比較すると決して高くは無いケースも多い。これはLMIAなどの就労ビザの観点からデザイナーの平均賃金(CA$32.21/h)より下回る可能性が高いのでは無いか、その場合更にビザ獲得や長期就労の機会が狭まるのでは無いか?(カナダの物価高騰に耐えられのかを含め検討)
一部ではありますが、これらの理由によりデザイナーの難易度は高めになりやすいのではないかとFrogでは考えています。一方、実際デザイナーとしてカナダで職を得られている方々がいるのも事実。これらは就職相談の中で度々耳にする問題点でもあるため、イベント当日は実際にカナダで就労されるデザイナーの皆様にもご意見を伺えれば幸いです!
開催日時
- バンクーバー時間:5/19(金)18時30分~
日本時間:5/20(土)10時30分~ - 開催方法:Zoomウェビナー
- 参加方法:参加申し込みは終了しました
当日の流れ
- 自己紹介
- 登壇者の就労までの経緯や流れを紹介
- 可能な範囲で実際の業務内容など共有
- デザイナー海外就職の課題点について意見交換
- 今後渡航する方へ何かアドバイスや提案などあれば
参加者
登壇者
司会進行
- Senna(@onepercentdsgn) 所属: Frog Creator Production Inc.
コメント