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Lang-8の喜洋洋(き ようよう)氏に学ぶ、留学・起業・自由な働き方

約21分

中国生まれの喜洋洋(き ようよう)氏。4歳から日本で育つ。大学在学中に1年間休学して上海に留学をし、そこでlanguage exchangeを行う。帰国後、Lang-8の制作を始め、大学卒業と共に起業。2年間半、企画、海外マーケティング、ディレクション、たまに営業をこなす。その後、2年間かけて独学でプログラミングを学び、現在はサーバー管理、開発をメインで行っている。

深く考えずに、まずは留学

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みなさんこんにちは、FrogのManaです。今回は様々な言語学習サービスを運営している、株式会社 Lang-8の喜洋洋(き ようよう)さん、またの名をヤンヤンさんにお話をお伺いします。
ヤンヤンさん、よろしくお願いします!

よろしくお願いいたします!

ではまず自己紹介をお願いします。

ヤンヤンと呼ばれています。Lang-8という会社をやってまして、語学学習のサービスを作っています。

語学学習のサービスというのは、いくつか作ってらっしゃると思うのですが、具体的にどんなサービスを運営しているんですか?

今2つ運営していて、Lang-8という、相互添削の語学学習サービスと、HiNativeという、これも似たような感じなんですけど、お互いに外国語に関する質問をして答えあう語学学習サービスを作っています。

私もLang-8もHiNativeもどちらも利用しているんですけど、Lang-8の方は長文を添削してもらえるんですよね。なので私もTOEFLとかIELTS等のライティングのテストがある試験勉強などにはよく利用させていただきました。HiNativeの方はLang-8と違って、長文よりもちょっとした疑問などを投稿したら、早ければ5分くらいで返事が返ってきたりしますよね。それはすごく便利だなーと思っていて。

ありがとうございます。

HiNativeなんですけど、日本では残念ながらダウンロードできないとお聞きしたんですが。

そうですね、まだちょっとしばらくは。

それは何か理由がありますか?

会社が日本にあるので、日本人のユーザーさんが一番増やしやすくて、同時に公開しちゃうと日本人のユーザーさんばっかりに偏ってしまうので、あんまりよくないなというのと。あとはグローバルなサービスを本気で作りたいので、まずは難しいとこから攻めようということで。

今実際に利用しているユーザーというのは海外の人がメインなんですかね?

そうですね。はい。

それはどういった風にサービスを広めていきましたか?

HiNativeに関してはLang-8という元々やっていたサービスのユーザー数が120万以上いて、そこから流してるというか、Lang-8にHiNativeの紹介をのせて、興味のある方はHiNativeに登録たという。

そこから流れてきてもらってるという感じですかね。HiNativeの方も結構スマートフォンに最適化されているかなと思うのですけど、音声登録だとか、質問のテンプレートが最初から用意されていたりして、すごく投稿しやすいなというのがあるんですよね。

ありがとうございます。

やっぱりスマートフォンのユーザーがすごく多いからなんですかね?

そうですね、Lang-8をやっていた時もスマホ向けに最適化したサービスを作りたいなとずっと思ってまして。で、Lang-8はPCメインのサービスなんですけど、PCのサービスをそのままスマホに持ってきても使いづらいので、ゼロベースで考えた結果が今のHiNativeの形ですね。

なるほど。そんな語学学習のサービスをいろいろと運営されているわけですけれども、最初に起業をしようとしたきっかけというのは何かありましたか?

僕は中国生まれで4歳からずっと日本にいるんですけど、大学時代に1年間休学して上海に留学してまして、その時に今のLang-8みたいなこと、Language Exchangeを中国の友達とやってて。僕が中国語で日記を書いて添削してもらって、こっちもお返しに日本語を教えてあげてってやって。かなり上達したんですよ。それが今のアイデアのきっかけにはなっています。

学生時代に起業したとお伺いしたのですが、不安などはありませんでしたか?

不安は当然あったんですけど、起業した後は慣れてくるという感じですね。

じゃあもう立ちあげてしまえという勢いで?

そうですね、勢いで。

そうなんですね。学生で起業してよかったなと感じたことは何かありますか?

若かったので、体力があるというのと、もがいて、紆余曲折しても、それでもまだ若いという。

やっぱり起業って体力が必要なんですか?

やっぱり最初は。

じゃあ逆に、これから起業を考えている学生に、「これだけはしておけ」というような事はありますか?

やっておくと効率いいな、と感じるのが、自分が起業したい分野とか業界の会社でアルバイトなりインターンなりしてみて、実際にビジネスがどう回っているかというのを見たりすると効率がいいかなと思います。

ヤンヤンさんはそういうことはしてなかったんですか?

IT会社で少しインターンをさせてもらったんですけど、ドンピシャで同じようなところではなかったので。

そうなんですね。やっぱりどう回っているかだとか、実際にどのように運営しているかっていうのがわかっておいた方がいいかなと。じゃあ全体を通して、学生で起業してみてよかったなって思いますか?

僕の場合はそうですね。やっぱり当時起業してなかったら多分その後怖くて起業できなかった気がするので。まぁもっと効率のいいやり方はあったと思うんですけど。一旦就職してとか。まぁ結果としてはよかったですね。

じゃあやっぱり勢いがあったからできたかなという感じですかね。

はい。

なるほど。先ほど留学をしたことがきっかけになったよという風におっしゃっていたんですけど、私もたくさんの留学生と話したり会ったりする機会があるんですけど、中には特に目的がなくて、なんとなく留学しよっかなー、してるよーという学生も少なくないと思うんですよね。そういった学生についてはどう思いますか?

それ結構僕の場合、一般の人の意見とは違うんですけど、ネットとかでよく見る意見とは。個人的には留学って、行くだけで学ぶことが多いので、目的なしでもドンドン行ったほうがいいと思っていて。

そうなんですか、一般的には何の目的もなく行っても収穫ないよという話を聞くんですけど、そうではないと。

そうではないですね。海外に行くとわりと生活しているだけでも外国語を学べますし、違う文化についても学べるので、同じように日本でダラダラするんだったら、海外でダラダラした方が吸収することが多いのと。ただダメなのが海外で日本人同士でばっかりつるんでると、あんまり行く意味はないんで。それ以外だったら。

同じダラダラをするんだったら、海外で、海外の友達とダラダラしろとw

そうですねw いつも見てて思うのは、すごいちゃんとした目的がないと海外行ったらだめみたいに思っている学生がかなり多くて。行かないとわかんないし、行くとめちゃめちゃいろいろ生活しているだけでプラスになることってかなり珍しいと思うので、ドンドン行ったほうがいいなと、個人的には。

では留学はどれくらいの期間されていたんですか?

上海に一年間です。

その間で出会った面白い人なんていましたか?

現地の大学生の考え方も全然違って、接していると面白かったですし、向こうに留学している日本人の方々も、学生さん以外にも社会人方とか、後は韓国から留学している方とか、いろいろ。いろんなタイプの人に出会えて面白かったです。

文化の違いを触れて、感じれるっていうのは、すごく大きなメリットですよね。

他にもフィリピンのセブ島に英語の留学もされていたと伺ったんですけども、これは起業された後ですよね?

ちょうど一人で会社やってる時期があって、せっかく一人なんだったらどこでやっても同じだなーと思って。で、英語勉強したかったのでセブ島に半年間行ってました。

仕事をしながらということですよね?学校にも通っていたんですか?

はい。

じゃあ学校に通いながら仕事をしながらって、両立ができるんですね?

割りと自由な学校だったので。

なかなか新しい場所に行って、新しい言語を勉強をしながら仕事って、結構大変だと思うんですけど、そうでもなかったですか?やっぱり忙しかったですか?

最初はちょっと学校の比率が多かったんですけど、後半慣れてきた時はもう大丈夫ですね。

フィリピンのセブ島に決めた理由って何かありましたか?

たまたま知り合いの会社がセブ島で留学の事業をスタートしたので、「あ、じゃあそこに行こう」って。

海外の留学を経て、日本に就職を考えている学生もたくさんいると思うんですね。そういった学生の強みって何かあると思いますか?

普通に言語を話せる、外国語を話せるようになっているのと、海外の事情がわかるとか。違う文化を理解できるとか、そういうのはかなりプラスだなと思います。

実際に仕事をするにあたって、そういった面もプラスになりますかね?具体的に例えば、どういった場面で役に立つと思いますか?

具体的に、英語はやっぱり役に立ちますし。例えば海外で流行ってるアプリとか、サービスをある程度詳しいと、それだけ企画たてたりする時にも役に立つ。留学中にできた友達と戻ってきてもSNSで繋がっていたら、海外でどういったのが流行っているかとか、そういうのも。

やっぱり留学中だけでなく、その後も繋がっていられる友達ができるっていうのは、すごくメリットになりますよね。

そうですね。

もし今留学しています、で帰って来てLang-8で働いてみたいですっていう方がいたとしましたら、どういったところで採用の判断をしますか?

うちの場合は、どういうことをやりたいかによるんですけど、プログラミングとかデザインだったら外国語は関係なく、アルバイトとか採用してますし、後はマーケティングとかだったらネットとかアプリに詳しいか。

英語がしゃべれることがLang-8にとってもプラスになったりしますか?

かなり、非常になります。

今Webサイトも多言語化、英語化されていますよね。それは全部社内でされてるんですか?

アルバイトの英語ネイティブにお願いして。

英語話者が一人でも多くいると助かるかなという感じですかね?

そうですね。はい。

他にもLang-8の働き方で面白いなと思ったのが、リモート社員がいるとお伺いしたのですが、これは何か採用をを決めるにあたって、理由はありましたか?

元々フリーランスの方を募集してまして、場所と時間自由なので、手伝っていただきたいと募集してて、それで何名か応募きて、で一緒にやってて。たまたまその方が就職先を探してるとのことだったので、「じゃあこのまま一緒にやりましょう」と。

リモート採用をすると決めてから、応募する人材というのは変わりましたか?

フリーランスの方を募集していた時は、リモートでもOKってやったら、結構いろいろ優秀な方から応募がきまして。去年はフリーランスの方は長野、北海道、ロンドン、韓国とか…。

ロンドン?

ロンドンにいらっしゃる日本人の方。

海外からも応募がくるようになったんですね。優秀な人材が集まりやすいというのがすごくメリットになりますね。リモートで使っているツールって何かありますか?

Slackっていうチャットツール。これは結構IT業界みんな使ってると思うんですけど。あと、とあるビデオチャットのツールがあって、それが結構リモートに便利で。5分とか1分ごとに、写真を自動でスクリーンショットしてくれて、相手がそこにいるかどうかわかって。会話したい時もワンタップでいきなり会話がスタートするんです。なので普通に話しかけるみたいな感じで話せるので。

ずっと繋ぎっぱなしというわけでもないけど、すぐ繋げるよと。新しい感じのサービスですね。そういったツールを使ってリモートで運営しているわけですけど、何かリモートのコツってありますか?

リモートに向いてる人と向いてない人がいると思ってて。自分で自分を律することができる人はリモートでも大丈夫だと思いますし、逆に一人だとやる気がでないという方も当然いると思うので、そういう人はリモートじゃない方がいいのかなとは。あとコツとしては社内で話したことはできるだけオンラインに残すようにしてて。できるだけチャットで社内で会話してることをチャットに落としこんだりとか。リモートの人が情報共有ちゃんとできるようにというのと。あとはテキストでやりとりしていると、結構言葉のニュアンスとかイントネーションが伝わらなかったりして、普通に言ってるつもりだったのに攻撃的にとられることとかもあるかもしれないので、できるだけ必要以上に絵文字使ったりとか。

難しいところですもんね。やっぱりテキストだけでは見えない表情というのが大切でしょうし。最初にリモートに向いてる人、向いてない人がいるよとおっしゃっていたんですけど、そういったところって、採用の時に判断できるものなんですかね?

基本いきなりリモートで社員採用することはなくて、前回はフリーランスで一緒にやってみてというのがあったので。フリーランスの方にお仕事お願いするときも、最初に一緒に仕事してみて、継続するか判断するという形でやってます。

お試し期間が必要ですかね。

そうですね。

逆に、リモートってやっぱりうまくいかないよっていう意見もあると思うんですね。リアルの方がいいかなと感じることはありますか?

フェーズにもよると思ってまして。サービスをゼロから作る場合ってUIとかかなり議論したりとかするんで、そばにいて紙に書きながら話すのがやっぱりやりやすかったりするんです。去年リモートの方が入ってきたタイミングはサービスのUIが出来上がっていて、後は機能追加していくだけだったので、割りとリモートでもやりやすい感じでした。

コミュニケーションの面ではどうですか?

コミュニケーションはリモートだと難易度があがって、コミュニケーション取りやすい人じゃないと無理なところはあります。例えばレスポンスちゃんとすぐ返してくれるかどうかとか。

相手が何をやってるかっていうのが把握できないと、難しいかなっていうところですかね。これからも増やしていく感じですかね?

リモートでもやっていけそうな人だったら、大丈夫です。

これからも語学学習を中心としたサービスを運営していくという感じですかね。じゃあ最後になりますが、これから語学学習を始めようとする人に向けて、メッセージをお願いします。

外国語ができるようになると、違った文化、違う世界の人たちとコミュニケーション取れるようになって、かなり楽しいので。当然仕事でも大いに役立ちますし、ぜひ語学学習頑張っていただきたいなと。個人的には現地に留学するのが早いので。

留学をおそれるなと。

そうですね、深く考えずに、まずは留学。

行ってみようと!素敵なメッセージをありがとうございます!今回はLang-8のヤンヤンさんにお話を伺いました。他にも質問などある方は、直接ヤンヤンさんまで、Twitterなどを通して聞いてみてください。ヤンヤンさんありがとうございました!

ありがとうございました。

パーソナリティー

Mana

カナダのバンクーバーでWEBデザインを学んだ後、バンクーバーの現地企業やオーストラリア、 イギリスでWEBデザイナーとして活動。バンクーバーにて就労ビザ取得。ブログ「Webクリエイターボックス」の中の人。

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