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海外経験者って日本企業に必要なの?Sonyのデザイナーに聞く、帰国者の実態を追うウェビナー
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海外経験者って日本企業に必要なの?UPSIDERのフルスタックエンジニアに聞く、帰国者の実態を追うウェビナー
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サポート内容
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最新インタビュー

英語も技術もゼロからの挑戦!ディレクターからエンジニアへの転身と、ボランティア経験を武器に海外就職を成功させたSatomiさん
今回は東京でウェブディレクターとして5年勤務し、その後エンジニアへとキャリアチェンジするためにカナダへ渡航。海外就職を成功させたSatomiさんのインタビュー記事です。 Satomiさんの最大の特徴は、「海外で働きたい」という思いを原動力に、英語や技術に不安を抱えながらもゼロから挑戦を始め、渡航後はボランティアやアルバイトを通じて現地での経験を積み重ねていった点です。半年間の就職活動では、応募数わずか30件という中で苦戦しながらも、面接後のフォローアップによって逆転内定を勝ち取った行動力が光ります。 特に注目していただきたいのは、準備不足を感じながらも「やり切る精神」で挑戦し続けた姿勢と、孤独にならず周囲のサポートを得ながら乗り越えたプロセスです。就職活動の現実と向き合いながら、それでも海外就職を実現できた背景には、完璧さではなく「工夫と継続」があったことを、本記事を通じてぜひ感じていただければと思います。 経歴とこれまでの仕事 Ryo: 今日はよろしくお願いします。まず最初に、これまでどんな経歴を歩まれてきたのかをお聞きしてもよろしいですか? Satomi: はい。私は東京にあるデジタルマーケティングの会社で、ウェブディレクターとして5年間働いていました。主な業務は、クライアントが持っているウェブサイトの運用や更新を担当する部署に所属していて、デザイナーさんやコーダーさんとクライアントの間に立ってコミュニケーションを取りながら進める仕事でした。具体的には、成果物の確認やスケジュール管理、要件定義といったことをやっていました。クライアントが大企業であることが多かったので、直接その会社に常駐して勤務するという形がほとんどでした。 Ryo: なるほど。大手クライアントの案件に直接関わる形で、かなり責任も大きい仕事だったのではないでしょうか。 Satomi: そうですね。常にお客様に気を使う立場でしたし、納期の管理や調整、修正依頼などもたくさんありました。自分が直接手を動かすというよりも、周りと調整して全体を進めていく立場だったので、精神的に疲れることも多かったです。 Ryo: そうした中で、カナダに渡航されたということですが、それはいつ頃だったんですか? Satomi: カナダに来たのは2023年の8月です。現在はコーナーストーン・カレッジに通っていて、ウェブデベロップメントのコースを受講しています。そのコースは1年間の座学と1年間のコープから成り立っていて、合計で2年間のプログラムです。 Ryo: 日本でウェブディレクターをされていたところから、ソフトウェアエンジニアを目指して勉強することになったわけですが、なぜキャリアチェンジしようと考えたのか、そのきっかけをお聞きしてもいいですか? Satomi: 一番大きな理由は「カナダに来たかったから」です。ウェブディレクターの仕事をカナダで続けるとしたら、かなり高いレベルの英語力が必要になります。クライアントと英語で細かい調整をしたり、高度なコミュニケーションを取るのは私にとってハードルが高いと感じました。その一方でエンジニアなら、プログラミングというスキルを通してコミュニケーションできる部分が大きいと考えました。そういう意味で、エンジニアに転職することが自分にとって現実的だと思ったんです。 Ryo: なるほど。大学の頃からそういったウェブやIT系の仕事を目指していたんですか? Satomi: 大学の時点ではそこまで明確には考えていませんでした。当時は「将来どんな会社に就職しよう」とか「どんな職種に就こう」といった具体的なイメージは全然なくて…。でも就職活動をしている大学4年生の時に、「何かを作る仕事をしたい」「クリエイティブなことに携わりたい」と思うようになったんです。それでデジタルマーケティング会社のウェブディレクター職に出会い、興味を持って就職しました。 日本での働き方と忙しさ、海外への憧れ Ryo: ウェブディレクターのお仕事って、ソフトウェアエンジニアリングに近い部分もあるのかなと思うんですが、実際にやってみてどうでしたか?例えばSIerみたいに常駐してお客さんとやり取りをして、その会社の文化に合わせて働くみたいなイメージもあるんですけど。 Satomi: そうですね、確かに近い部分はあるかもしれません。私の場合はクライアントごとに社風や働き方がかなり違っていました。忙しさについてもそれによって変わって、ある部署に入ったときは残業が多くて大変でした。日本では残業時間の上限が月45時間って決まっていると思うんですけど、その限界に達しないように自分たちで工夫していました。とにかく業務量が多かったので、1か月の中でどう調整するかというのが課題でした。その時期はかなり忙しかったです。 Ryo: なるほど、やっぱりそういう働き方だとSIer的な感じに近いですよね。請け負っているクライアントの要望に合わせてずっと動いていくみたいな。 Satomi: はい。クライアントが持っているウェブサイトを長期的に運用しながら、例えばキャンペーンページを作ったり、新商品のリリースに合わせてページの更新をしたり、そういう仕事をしていました。基本的には常にお客さんがいて、その方々の要望を叶えるために調整していく仕事でした。 Ryo: 子どもの頃や学生時代から「海外で働きたい」とか「海外で暮らしてみたい」っていう気持ちはあったんですか? Satomi: はい、子どもの頃から漠然と海外への憧れはありました。ただ、英語が得意だったわけではなくて、むしろ苦手意識が強かったんです。大学のときに留学を考えたこともありましたが、結局は実現しませんでした。 Ryo: じゃあ、就職して日本で働いている間に「やっぱり海外に行きたい」と思うようになったきっかけがあったんですか? Satomi: そうですね。社会人になってからも「海外で暮らしたい」という気持ちはずっと心の中にありました。青年海外協力隊を調べてみたり、何か海外に行ける方法はないかと探したりしたこともありました。でもなかなか実行には移せませんでした。そんな中で大きなきっかけになったのが、同じ部署で働いていた先輩が退職する時に「カナダに行く」と聞いたことでした。驚いて詳しく話を伺ったら、カナダで生活する準備をされていて、連絡先も交換して一緒にご飯を食べたりしました。その先輩は実際にバンクーバーに行かれたんですが、当時の私はすぐに決断できず、「自分にはまだ無理かな」と思っていました。 Satomi: でも、2022年のゴールデンウィークに突然「やっぱり海外に行きたい」という気持ちが強く湧いてきたんです。そのときに先輩に連絡をして、カナダでの生活について具体的に話を聞きました。そこでFrogのことを紹介してもらって、すぐに説明会に参加しました。説明会を通じて、自分が海外に行くことが少しずつ現実的にイメージできるようになりました。 カナダを選んだ理由と英語学習 Ryo: 先輩がカナダに行かれたということでしたけど、実際に話を聞いて「カナダに行きたい」と強く思ったんですか?それとも、まずは「海外に行く」ということが先にあって、その行き先がたまたまカナダだったという感じなんですか? Satomi: そのときは「カナダに行きたい」というよりも、まずは「海外に行く」ということ自体が現実的なのかどうか全く分かっていない段階でした。ただ、先輩が実際にウェブディレクターからキャリアチェンジして、現地で快適に暮らしているという話を聞いて、良い印象を持ったのは確かです。そしてFrogの説明会で具体的に「コーナーストーンのCICCCなら、予算を抑えながら2年間(1年座学+1年コープ)通えて、さらにワーホリを足せば最大3年間滞在できる」という話を聞きました。しかも学費と生活費を含めて400万円くらいで挑戦できると知って、自分でも可能かもしれないと感じました。その時点で他の国を調べることは全くせず、「カナダに行こう」と決めました。 Ryo: なるほど。最初からカナダ一択だったんですね。具体的に費用とか滞在期間のイメージができると現実味が出ますよね。 Satomi: はい、本当にそうでした。 Ryo: 英語についても伺いたいんですが、大学のときから勉強していたんですか?それとも渡航を決めてから改めて力を入れたんですか? Satomi: 大学受験のときに文法を一通り勉強して基礎はありました。大学では国際関係学科に所属していたので、英語を使う授業は多かったです。ただし得意ではなくて、どちらかというと苦手意識の方が強かったです。コーナーストーンに入学するときにはTOEICのスコアが必要だったので、そこで本格的に勉強しました。条件としては、TOEIC850点以上ならESLなしで直接入学、800点以上あれば1か月ESLを受けてから入学可能でした。私のスコアは845点でギリギリ直接入学できるラインに届かなかったので、1か月ESLを受講してからプログラムに入りました。 Ryo: なるほど。TOEICは大学時代に取ったんですか?それとも渡航を決めてから勉強し直したんですか? Satomi: 渡航を決めてからです。大学時代はTOEIC必須ではなかったので受けていませんでした。TOEFLの勉強コースを追加で取ることはできたんですが、それもそこまで力を入れていなかったので、点数が伸びた実感はありませんでした。Frogの説明会を受けて「行くならTOEICが必要」と分かってから勉強を始めました。 Ryo: じゃあ、説明会を受けてからどのくらいで850点近くまで上げたんですか? Satomi: 実は説明会を受けた直後は熱が少し下がってしまって、1年くらい準備を怠ってしまったんです。でも「2023年8月入学に間に合わなければ年齢的に厳しい」と感じて、そこから3か月集中して勉強しました。結果的に850点近くまで伸ばすことができました。 Ryo: 3か月でそこまで伸ばすのはすごいですね。最初は何点くらいからのスタートだったんですか? Satomi: 最初に模試を受けたときは560点くらいでした。そこから3〜4回受けて、回数を重ねるごとに少しずつ点数が伸びていきました。 Ryo: それは相当努力されましたね。短期間でそこまで点数を上げられたのは本当にすごいと思います。 渡航前の準備と技術学習 Ryo: 技術的な準備についても伺いたいんですが、エンジニアとしては未経験で渡航されたんですよね?カナダに来る前に何か学習はされましたか? Satomi: はい、完全に未経験というわけではなく、仕事の中でウェブサイトがどう作られているか、制作の流れは知っていました。要件定義から設計、開発、テスト、ローンチまでの一連の工程を理解していたのは大きかったと思います。そのうえで、渡航前に自分でも勉強しようと思って、オンラインのテックスクールに3か月ほど通いました。 Ryo: なるほど。Udemyみたいに完全に動画だけの学習ではなく、ちゃんと先生がついてくれるスクールということですか? Satomi: そうです。メンターが付くタイプのスクールでした。ちょうど会社に教育援助制度があって、授業料を10万円まで補助してくれる制度があったので、それを利用して通いました。せっかく会社にそういう制度があるならと思って、Udemyのような完全独学ではなくメンターがいるスクールを選びました。 Ryo: そのスクールでは何を学んだんですか? Satomi: フロントエンドのコースを選んで、HTML、CSS、JavaScriptの基礎から学びました。そこからjQueryもやって、最終的にはVue.jsを使ってプロジェクトを作るところまでやりました。 Ryo: しっかり基礎からフレームワークまでカバーしていたんですね。そのコースを終えてからカナダに来られたんですか? Satomi: はい、そうです。余談ですが、そのスクールが主催していたプログラミング部門のコンテストに応募して、最優秀賞をいただくことができました。応募者数は少なかったと思いますが、それでも自信につながりました。 Ryo: それはすごいですね。小さなコンテストでも「評価された」という経験は自信になりますよね。 Satomi: はい。そこからカナダに来て、学校の授業に加えてUdemyでもReactを学びました。さらに、クラスメイトと一緒にチームプロジェクトを組んで開発を進めることもしました。社会人経験があるメンバーと協力してやったんですけど、チームでの開発を通じてGitの使い方や、チームでの動き方を学べたのはすごく大きかったです。 アルバイト経験と英語力の向上 Ryo: 学校に通っていると、生活費のためにアルバイトをするかどうか迷う人も多いと思うんですけど、Satomiさんはアルバイトをされましたか? Satomi: はい。コープに入ってからなかなか仕事先が見つからなくて、貯金も尽きそうになってきたので、やむを得ずアルバイトを始めました。 Ryo: 具体的にはどんなアルバイトをされていたんですか? Satomi: カナダのローカルカフェ「ブレカ」でサンドイッチ職人をやっていました。ひたすらサンドイッチを作る仕事です。 Ryo: それは英語を使う機会にもなったんじゃないですか? Satomi: そうですね。責任を持って働いて、お金をもらいながら英語でコミュニケーションを取らなければならない環境は、本当に大きな練習になりました。学校で勉強しているだけでは身につかない部分を実践できたと思います。ミスが許されない状況で「ちゃんと話さなきゃ」という責任感が生まれるので、アルバイトでも現地で働くことはすごく意味があると感じました。英語力を伸ばすためにも、現地で働くのは賛成です。 Ryo: 学校の座学期間は、授業に沿って学習していたんですか?それとも自分で工夫して補ったりしていましたか? Satomi: 授業をベースにはしていました。ただ、自分が身についていないと感じた部分はUdemyで勉強したり、チームプロジェクトを通じて実践したりしていました。学校の課題も、必須のものは提出しましたけど、任意課題についてはチームプロジェクトを優先したいときはやらない、といった形で調整していました。 Ryo: 学校での英語コミュニケーションはどうでしたか?座学期間で「英語力が伸びた」と感じることはありましたか? Satomi: 学校の中ではそこまで伸びた感覚は正直ありませんでした。ただ、こちらで出会った彼と普段から英語で会話するようになったことで、多少間違っても伝わるんだという自信がついて、英語を話すことへの抵抗感がなくなったのは大きかったです。 英語での学習と教材選び Ryo: 技術の勉強についてなんですけど、カナダに来てからは英語で学ぶ機会が多いと思うんです。最初にスクールで勉強したときは日本語だったんですか?それとも英語の教材を使っていましたか? Satomi: 日本にいたときに通ったスクールは日本語でした。講師の方も日本人で、日本語で説明してくれる形でした。でもカナダに来てからは、できるだけ英語の教材を使うようにしました。英語字幕をつけて講義を見たり、どうしても理解できない概念が出てきたときだけ日本語の教材を調べて補完する、というやり方に切り替えました。やっぱり英語で学んだ方が、そのまま実務に直結しますし、自分のためになると感じたので、なるべく英語で勉強するように意識していました。 Ryo: 確かに、日本語の教材にもすごくわかりやすいものがあるんですよね。僕もどちらか一方に偏らず、日本語でも英語でも「良い教材」を選ぶようにしています。たとえば、面接対策でやるLeetCodeは英語の教材が充実しているので英語でやるんですが、言語の基礎を学ぶときは日本語の本の方が理解が早いこともある。そういう使い分けは僕もよくしています。 Satomi: それはすごくわかります。私も技術書を読むときはまず「英語の原書があるか」を調べて、あれば英語で読むようにしています。Udemyも基本的には英語の講座を受講しました。ただ、英語で理解できても日本語で説明しようとすると全然言葉が出てこないことがあって…。英語と日本語で用語が一致しないことに苦労する、というのは実際に働き始めてから強く感じました。 Ryo: なるほど。僕も「英語ではわかるけど日本語で言えない」という状況はよくあります。実際に説明しようとすると、うまく翻訳できなくて困ることがありますよね。 Satomi: そうなんです。日本語で学んでいたときの問題点は、専門用語を日本語では理解していても、英語でその用語を言えないということでした。実際に仕事を始めたときに「それ知ってるけど英語では言えない」という状況がありました。だから今では、なるべく英語で学ぶことを徹底するようにしています。 就職活動の始まりとボランティア経験 Ryo: ここからは就職活動について伺いたいんですが、どのタイミングで準備を始めましたか?座学中から動いていましたか?それともコープが始まってからですか? Satomi: 胸を張れるほど早くはなかったんですが、本格的にレジュメを整え始めたのは座学が終わってコープが始まるタイミングでした。ただ、座学の時点から「レジュメに書けることを増やしたい」と思っていたので、ポートフォリオを作ったり、チームプロジェクトに参加したり、ボランティアに応募したりしていました。 Ryo: ボランティアはどうやって探したんですか? Satomi: 合計で4件経験しました。1件目はMeetupの主催者が「ウェブサイトを作ってくれる人を探している」と投稿していたのを見て応募しました。2件目はFrogのSlackに流れてきたポストで募集があったので応募しました。3件目はそのFrogでのボランティアを通じて知り合ったプロジェクトマネージャーさんから「気候テックのイベントLPを作ってくれないか」と依頼を受けました。そして4件目は学校のジョブポスト経由で見つけました。 Ryo: その4件のうち、有償のものはありましたか? Satomi: はい。4件中3件は完全に無給で、イベントLP制作だけ有償でお金をいただきました。 Ryo: ボランティアの経験って、面接のときに役に立ちましたか? Satomi: すごく役立ちました。面接では「具体的にどんな経験をしたか」を必ず聞かれます。そのときに、カナダでの経験として話せるものがあるのは大きかったです。日本での経験だけだと「それは日本の話だからカナダでは通用しないかも」と思われてしまうんじゃないかと不安だったんですが、ボランティアを通して「現地でこういうことをやりました」と言えたのは強みになったと思います。 Ryo: なるほど。実務経験に近い形で説明できる材料が増えるわけですね。実際、僕もいろんな人のレジュメを見てきましたけど、カナダでの経験がある人とない人とでは印象が全然違います。ちなみに、そのときレジュメはどんな感じだったんですか? Satomi: 正直に言うと、レジュメは完璧じゃなかったです。セナさんに添削していただいたときは、赤字だらけでした(笑)。でも、それでも面接に進めたのは、やっぱり「現地での経験を積んでいたこと」が大きかったと思います。 就職活動の苦労と内定までの道のり Ryo: 実際に就職活動を始めたのはいつ頃ですか? Satomi: 今年の1月末から2月くらいにかけて本格的に動き始めました。 Ryo: そこから最終的に今の会社に決まったのが7月末でしたよね。となると、活動期間としてはだいたい6か月くらいになると思うんですが、その間どういう気持ちで活動されていましたか? Satomi: はい、ざっくり6か月くらいです。その間は正直すごくつらかったです。毎日欠かさず応募していたわけではなくて、アルバイトが忙しくなったりして、気が向いたときに「自分でお尻を叩いて応募する」という感じでした。応募しても返事がないことが多くて、「どうせ就職できないんだろうな」という気持ちになることが多かったです。 Ryo: それはかなりしんどいですね。実際、こちらで就職活動をしていると「応募しても返事がない」「自分が何をやっているのか分からなくなる」「お金も減っていく」「勉強もストップしてしまう」といった感覚に陥りやすいんです。しかもそれが数か月続くと、精神的にすごくつらい。そういう状況の中で、半年間活動を続けられたのは本当にすごいことだと思います。 Satomi: ありがとうございます。でも正直、彼がいなかったら日本に帰っていたと思います。周りの友達やクラスメイトも日本に帰国して、日本でキャリアを積むという雰囲気だったので、「やっぱり就職は難しいよね」という空気に流されそうになりました。そういうときに支えてくれる人がいたから、なんとか踏ん張れたという感じです。 Ryo: 応募件数はどのくらいでしたか?こちらだと数百件応募する人も多いので。 Satomi: 実は合計で30件いくかいかないかくらいしか応募していません。 Ryo: 30件ですか!かなり少ない方だと思います。それでも結果を出せたのは、ボランティアやチームプロジェクトで現地経験を積んでいたことが大きいんでしょうね。 Satomi: そうだと思います。レジュメや経験が完璧ではなくても、現地でやってきたことを具体的に話せたのは大きかったと思います。 面接の流れとフォローアップ Ryo: 今の会社に決まるまでの面接の流れについて詳しく伺いたいんですが、レジュメを出してからどういうステップで進んだんですか? Satomi: 面接は全部で2回でした。1回目はHRの方との面接で、2回目はエンジニアの方を含めた面接です。それで終わりだったので、回数が少なくてラッキーだったと思います。 Ryo: まず1回目のHRとの面接はどんな内容でしたか? Satomi: 基本的にはよくあるビヘイビアルインタビューでした。自己紹介や志望動機、これまでの経歴について話しました。印象的だった質問は「開発を終えてシステムをローンチした後に、あなたならどんな作業をしますか?」というものでした。私は「PCや携帯などいろんなデバイスで表示を確認します」と答えました。 Ryo: 面接は対面でしたか?それともオンラインでしたか? Satomi: Google Meetを使ったビデオ面接でした。 Ryo: 面接は英語で進むし、緊張もあると思うんですけど、実際どうでした?ボランティアである程度は慣れていた部分もあったんじゃないかと思うんですが。 Satomi: 実は面接対策をほとんどしていなくて、日程が決まってから慌てて学校のキャリアサポートにMock面接をお願いしました。でもMockでは本当にボロボロで、途中で言葉が出てこなくなったりして不安が大きくなりました。そこで彼に頼んで、前日に4〜5時間くらい徹底的に練習しました。 Ryo: 2回目のエンジニアとの面接はどういう内容だったんですか? Satomi: 実際の作業テストはなく、質疑応答が中心でした。質問内容としては「テストツールを使ったことがあるか」「プロジェクト管理ツールは何を使ってきたか」「Reactをどう思うか」「新しいライブラリを学ぶときはどうやって学ぶか」といったものでした。 Ryo: 面接を終えたときの感触はどうでした? Satomi: 正直「絶対落ちた」と思いました。HRの方は反応を返してくれるので話しやすかったんですが、エンジニアの方々は表情が固くて、話が伝わっているのか分からず不安になってしまいました。緊張もあってどんどん言葉が出にくくなって…。特にテストツールについて聞かれたとき、授業で少し触れただけで実務経験がなかったので「使ったことはありません」と答えたんです。それで落ちたと思いました。 Ryo: そこからどう巻き返したんですか? Satomi: 逆質問のときに「御社で使っているテストツールを教えてください」と聞いたら教えていただけたので、その週末に急いで簡単なToDoリストのプロジェクトを作って、そのツールを実装しました。そして月曜日に「面接では答えられなかったけれど、週末に勉強して使ってみました。もしよければこちらをご覧ください」とメールを送りました。 Ryo: それは素晴らしいフォローアップですね。反応はどうでしたか? Satomi: 翌日にHRの方から「すごく参考になる、ありがとう」と返事をいただきました。本来は木曜日に結果が来る予定だったんですけど、月曜日の朝に「今日時間ある?」とメールが来て、その日のうちにGoogle Meetで「オファーを出します」と伝えられました。 Ryo: すごい!まさにフォローアップで評価が上がったということですね。実際にこちらでも「後から挽回した」という話はよく聞きます。 Satomi: そうなんです。実はFrogの動画で「フォローアップで挽回した」という経験談を聞いていたので、それを参考にしました。「やり切る精神」が大事だと思って挑戦しました。金曜日に面接があったのも運が良くて、土日に集中して取り組めましたし、面接を録画してAIの議事録を共有してもらえたので、テックスタックをもう一度確認できたのも大きかったです。 合格の決め手とオファーの詳細 Ryo: ちなみに、面接全体を振り返って「これが合格につながったかもしれない」と思うポイントはありますか? Satomi: 一つあると思っています。一次面接でHRの方と話したとき、逆質問のタイミングで会社のビジョンや価値観、競合他社について事前に調べて質問したんです。そうしたらHRの方がすごく喜んでくださって、「よく調べてくれてありがとう」と言ってくれました。その後の会話も盛り上がって、企業理解をきちんとして臨んだことが良い印象につながったと感じています。 Ryo: なるほど。やっぱり事前準備の差は大きいですね。では、実際にオファーの連絡はどんな形で来たんですか? Satomi: 月曜日の朝に「今日時間ある?」とメールが来て、Google Meetに招待されました。最初に少し雑談をしてから「オファーを出します、おめでとうございます」と伝えられました。その場で契約書や必要なドキュメントの説明があり、その後にメールで送られてきた書類にサインしました。 Ryo: そのとき、想定外だったことや驚いたことはありましたか? Satomi: 一つだけありました。オファーをいただいた後に「プロフェッショナルな経験からリファレンスを2件提出してください」と言われたんです。面接のときには何も言われていなかったので驚きました。幸い、前職の上司や、ボランティアで関わったプロジェクトマネージャーさん、そして石さんにお願いすることができて、最終的には3件提出しました。 Ryo: そのリファレンスは日本の元上司でも大丈夫だったんですね。形式は電話やZoomではなく、メールでのやり取りでしたか? Satomi: はい。HRの方がリファレンス先に直接英語で質問を送って、その人が答えるという形式でした。やり取りは全部メールで完結しました。 Ryo: それは助かりますね。ちなみに差し支えない範囲で伺いたいんですが、年収レンジはどのくらいだったんですか? Satomi: Indeed経由で応募したんですが、ジョブポストには「55K〜70K」と書かれていました。オファーのときに「このレンジの中でどうですか?」と聞かれたんですが、私は「仕事をいただけるだけでありがたいです」と答えて、そのまま提示された条件で決まりました。 Ryo: 日本での年収と比べるとどうでしたか? Satomi: 日本では残業も多くて、年収は450万円くらいでした。今回のオファーはそれより大きく上がったので、本当に嬉しかったです。ジュニアポジションで、カナダでの有給経験もなかったので、正直「レンジの下限で来るだろう」と思っていたんですが、上げてもらえたのは感謝しかありません。 Ryo: 初めての海外就職で、残業が少なくて、ジュニアとして育ててもらえる環境でのスタートは理想的ですね。 カナダでの働き始めと日本との違い Ryo: ここからは実際に働き始めてからのことを伺いたいと思います。日本の会社と比べて「ここが違うな」と感じたことや、「これはいい」と思ったことはありましたか? Satomi: 一言で言うと、最高です。もう日本には帰りたくないくらいです。 Ryo: そんなにですか(笑)。具体的にどんなところが違うんでしょう? Satomi: まず勤務時間です。9時から5時までで仕事が終わるのが当たり前で、残業をする雰囲気がありません。しかも自分のペースで働けるので本当に快適です。金曜日は3時から「ゲームタイム」があって、最近はみんなでジオゲッサーをやったりして、4時には「お疲れさま」と解散するような雰囲気です。 Satomi: それから、チームの雰囲気もすごく良いです。カナディアンが多いんですが、私のように英語が流暢でないノンネイティブにも本当に優しいです。「困ってない?」「質問があったらいつでも言ってね」と頻繁に声をかけてくれて、質問を歓迎する文化があるので、安心して働けています。ジュニアで分からないことが多い中でも、抵抗なく質問できて、楽しく仕事ができています。 Ryo: 会社の規模感やチームの人数はどのくらいなんですか? Satomi: 会社自体はストックフォトサービスを運営しています。イメージしやすいのはShutterstockやiStockのようなサービスです。もともとiStockで働いていた方が独立して、「アーティストにもっとフェアな報酬を支払うべきだ」という思いから立ち上げた会社です。社会的意識も高くて、カナダらしいDEIを大切にしている文化があります。 Satomi: 全体の規模は50人くらいで、契約しているアーティストは1900人ほどいます。私のいるテックチームは11人で、その中でクライアント側のウェブサイトを運用しているのが5人チームです。構成は、シニアディベロッパー、インターミディエイト、私ともう一人のジュニア、そしてUI/UXデザイナーです。 Ryo: 技術スタックはどんなものを使っているんですか? Satomi: フロントエンドはReact、バックエンドはPHPのLaravelです。テストツールはJestやRubyの自動テストを使っています。私はジュニアフロントエンドディベロッパーなので、基本的にはフロントエンドを担当しています。 Ryo: 入社してからのオンボーディングはどういう流れでしたか? Satomi: HRがウェルカムミーティングを開いて、人事ツールの説明をしてくれました。それから他部署の方とのイントロミーティングもあって、マーケティングや財務など色んな部署の人と自己紹介をしました。最初の1〜2週間は「はじめまして、日本から来ました」と挨拶ばかりしていた感じです。 英語でのコミュニケーションとカルチャーギャップ Ryo: 英語でのコミュニケーションについてですが、実際に働き始めてみて困ったことはありましたか? Satomi: 最初は本当に緊張しました。もともと英語に苦手意識があったので、「もし聞き取れなかったらどうしよう」「何を言われているのか理解できなかったらどうしよう」と常に不安でした。 Satomi: でも実際に働き始めてみると、みなさんすごく優しくて。もし私が聞き取れなかったときは「もう一度言おうか?」と自然に言ってくれますし、逆に私が「Sorry, can you repeat that?」と聞き返しても嫌な顔をされることはありませんでした。そういう雰囲気にすごく助けられました。 Ryo: それは安心できますね。僕自身もカナダで働き始めたとき、聞き返すのが怖くて「わかったふり」をしてしまうことがありました。Satomiさんもそういう経験はありましたか? Satomi: ありました。最初の頃は特にそうでした。でも「結局あとで迷惑をかけてしまうなら、その場で聞き直したほうがいい」と思うようになってからは、勇気を出して聞き返すようにしました。 Ryo: 実際に働いていて意識していることはありますか? Satomi: フルリモートの仕事なので、こまめにコミニケーションをとるように心がけています。特にジュニアなので、進捗状況などチームメンバーに伝えて、何をしているのか見えるようにしています。また作業完了した際に、「Nice work!」などと褒めてくれることが多いので、モチベーション維持にもつながります。 今後のキャリアとこれから挑戦したいこと Ryo: ここまでお話を伺ってきて、今後のキャリアについてどう考えているのかすごく気になります。今後、どういう方向に進んでいきたいと考えていますか? Satomi: まずは今の会社でしっかり経験を積むことを第一に考えています。ジュニアとして入社したので、まだまだ分からないことだらけです。だから一つひとつのタスクをきちんとこなして、チームから信頼される存在になりたいと思っています。そのうえで、自分の担当領域をもっと広げていきたいです。 Ryo: ということは、フロントエンドを中心に経験を積みながら、ゆくゆくは別の領域にも広げていきたいという感じですか? Satomi: はい。今はフロントエンドが中心ですが、バックエンドにも少しずつ関われるようになりたいと思っています。Laravelを触る機会もあるので、そこから経験を積んでフルスタック的に動けるようになるのが理想です。 Ryo: カナダでのキャリアをこのまま続けていきたいと考えていますか?それとも将来的には日本に戻る可能性もありますか? Satomi: 今の気持ちとしては、できるだけカナダで長く働きたいです。働き方や人との関わり方が自分にすごく合っていると感じているので、日本に戻る理由があまり思い浮かばないんです。もちろん状況によっては日本に帰ることもあるかもしれませんが、現時点ではカナダでキャリアを築いていきたいと考えています。 Ryo: 将来的に「こんなチャレンジをしてみたい」という夢や目標はありますか? Satomi: まだ大きなビジョンがあるわけではないですが、自分の力で何かを作り出せるエンジニアになりたいという思いがあります。今は周りに助けてもらうことが多いですが、いずれは自分がリードしてプロジェクトを進められるようになりたいです。 これから海外就職を目指す人へのメッセージ Ryo: 最後に、これから海外就職を目指す方に向けてメッセージをいただけますか? Satomi: まず伝えたいのは、「完璧じゃなくても挑戦して大丈夫」ということです。私は英語が得意なわけでもなく、エンジニアとしての経験もほぼゼロの状態でカナダに来ました。それでも周りのサポートや自分なりの努力を重ねて、今こうして働くことができています。 Satomi: もちろん、準備不足で苦労したこともありましたし、就職活動も簡単ではありませんでした。でも「できないから諦める」ではなく、「できないなりに工夫して進めていく」ことが大事だと思います。 Ryo: なるほど。準備が足りなくても、やり切る精神で挑戦することが大事なんですね。 Satomi: はい。それから、一人で抱え込まないことが本当に大事だと思います。就職活動がうまくいかないと「自分だけがダメなんだ」と思いがちですが、実際には多くの人が同じ壁にぶつかっています。私自身も彼やFrogの仲間に支えられて乗り越えることができました。だから、支えてくれる人や相談できる人を見つけて、孤独にならないようにしてほしいです。 Ryo: ありがとうございます。これから挑戦する方にとって、すごく力になるメッセージだと思います。 今回のインタビューを通じて強く印象に残ったのは、完璧ではない状況でも「工夫して行動し続けた」ことが、Satomiさんのキャリアを切り拓いたという点です。 半年間の就職活動は決して順風満帆ではなく、応募件数もわずか30件ほどと少なめ。それでも「現地での経験を積んでおくべき」という意識から、ボランティアやチームプロジェクトに積極的に参加し、レジュメに書ける材料を着実に増やしていきました。"応募数の多さ"ではなく、"経験の質"で勝負した点は大きな学びになると思います。 さらに、印象的だったのは「面接で答えられなかった質問を週末に自ら勉強し直し、フォローアップのメールで成果を提出した」という行動です。たしかにFrogではこの方法を推奨してきましたが、これを実際に実行に移せる方はそう多くはありません。結果として、その一歩が逆転内定へとつながったのは象徴的です。 そしてもう一つ大事なポイントは、孤独に戦わなかったこと。彼やFrogの仲間の支えを受けながら、精神的な負担を軽くし、挑戦を継続できたことも成功の背景にありました。『海外挑戦は孤独である』という、もはや当たり前と思われてきた常識を覆し、「一人で頑張らなくていい」という状況を作ったのはSatomiさんであり、海外就職を目指す誰もが心に留めておきたいメッセージではないでしょうか。 Satomiさんの体験は、完璧な準備がなくても「やり切る精神」と「支えてくれる仲間」があれば、海外就職という大きな壁を乗り越えられることを証明してくれています。 Podcastでも配信中 Podcast収録前半
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営業職4年からエンジニアへ転身、苦戦するもリファラル採用を成功させたSuguruさん
今回は化学メーカーの営業職として4年間勤務し、その後エンジニアに転身。日本での3年の実務経験を経て、カナダ・バンクーバーでの就職を成功させたSuguruさんのインタビュー記事です。Suguruさんの最大の特徴は、まず日本で文系出身・営業職からのエンジニア転職という異色のキャリアパスを歩みながら、結果として海外就職まで実現させたことです。コロナ禍で自身のキャリアと向き合い、「ものづくりがしたい」という思いから始まった挑戦から、カナダでのネットワーキングとリファラルによって厳しい海外市場を突破するまでの道のりまで詳細に語っていただきました。特に注目していただきたいのは、シンプルながら本質的なネットワーキングへの姿勢と、完璧を求めすぎず、それでも行動し続けることの重要性を体現した行動力です。技術力だけでなく、人間関係構築力が海外就職成功の鍵となることを、Suguruさんの体験が証明してくれているのではないかと思います。ので、そういう点にも着目しながら是非本記事ご覧いただければと思います!Senna: というわけで、今日はSuguruさんにお話を伺っていきたいと思います。実は毎回のインタビュー恒例なんですけれども、一番最初にFrogに連絡いただいた相談内容を今ちょっと拝見しておりまして。覚えてますか?Suguruさんが一番最初にFrogに連絡した頃。Suguru: いやー、正確には覚えていないですが多分2023年とかじゃないかなと思うんですけど。Senna: 2023年の12月9日ですね。Suguru: ちょっと恥ずかしいですね。これ(笑)Senna: 相談の内容としては割と普通ですね(笑)「キャリアステップとして海外での就業を経験したいのが目的」「いろいろ調べてはいるけど情報があふれていて一人で判断するのは難しいと思った」「どういう準備が必要になるか」という、なんかもう絵に描いたような素晴らしい普通のメール(笑)Suguru: 普通ですね。よかった、あんまり恥ずかしくなくて。Senna: そうですね、でもご相談いただいたこの時期には海外就職のことを本格的に考えられていたのかなと思うんですけど、改めてちょっと経歴の方と、なんで海外に行こうと思ったのかっていうところを教えていただいてもいいですか?Suguru: 分かりました。大学卒業してから化学メーカーに総合職として就職しまして、最初全然エンジニアとか関係なく、営業として4年ぐらい働きまして、その後エンジニアにキャリアチェンジしています。エンジニアとしては3年くらいかな、金融系だったり産業系だったりの業務系のウェブシステムの開発をしていました。Senna: なるほどですね。営業さんで4年経験を積まれてたんですね。Suguru: あんまりいないですかね。Senna: エンジニアに転職するきっかけとかって何だったんですか?Suguru: 直接的なところで言うと、コロナが2020年ぐらいに始まって、自分のキャリアに向き合う時間が生まれたっていうのがまずポイントだったかなと思ってますね。結局、大学の時からあんまり自分のキャリアに真剣に向き合ってこなかったなっていうのが、ちょっと反省点なんですけど。Senna: そうなんですね。Suguru: はい。まあ、就職してからも日々自分の仕事で手一杯で、今後どうしていこうみたいなのが全然なかったんで、そこでちょっとどうしようかなって真剣に考えた時期がやっぱりコロナの時にありまして。そもそも「なんでメーカーに就職したんだっけ」っていうところを思い返すと、やっぱりものづくりが好きだったかなっていうのがポイントだと気付いたんです。それで、営業職だと自分で物を作るわけじゃないですし、今後物を作る方に行くこともまあ難しいだろうなっていうので、何か自分が情熱を注げる仕事がないかなっていうので、エンジニアって面白そうだなっていうのが経緯ですね。文系からエンジニアへの現実的な選択Senna: ものづくりっていう文脈だったらまだ他にもいろいろありそうだなっていう中で、エンジニアにフォーカス当たるのって何でだったんですか?Suguru: いやでもそうですね、やっぱりリモートワークが当時盛んだったじゃないですか。Senna: 確かに。Suguru: あの時期だったので「リモートで働ける仕事」っていうのがまずあったかなと思うのと、あとは現実的に文系の自分がこれからそのキャリアチェンジするとして、ものづくりに携わる仕事でできることって何だろうって思ったら、エンジニアが一番現実的かなっていうのがありましたね。Senna: それは確かにそうですね、まあ学ぶにしても別に資格が必要なわけでもなしみたいなところですよね。ちなみに文系っておっしゃってましたけど、大阪大学を出られてますよね。これは何学部ですか。Suguru: 経済学部です。Senna: じゃあバリバリの文系ってことですね。出られて化学メーカーの方行かれて、4年営業されて、キャリアに本気に向き合うきっかけがコロナで、いろいろとものづくり職業で考えていたけど、実際問題として文系の自分がっていうところで次にものづくりキャリアを選べるんだったら、エンジニアが現実的かというそういった流れってことですね。Suguru: そうですね。プログラミングスクールから実務経験へSenna: 素晴らしい。実際やっぱりエンジニアへの転向を考える人って多い中、とはいえ多分感覚値の8割くらいは諦めてる気がするんですが、Suguruさんは実際に日本で就職もされたとのことですが、ここは自力で見つけたんですか?Suguru: いえ、結局スクールに行きました。スクールは意味がないとかいろいろ記事が出てきましたけど、最初いろんな転職サイトで相談をして、それも含めて転職活動をする中で、とにかく実務経験が一番大事だという結論に至って。なんとかして実務経験を積める企業に入り込もうというのがまずあったんですね。じゃあどういうルートが一番近道かなっていうので、転職エージェント付きのスクールみたいなのがあって、学ぶことが目的というよりは転職するのを目的でとりあえず使おうということで入りましたね。Senna: へー、やっぱそういうのあるんですね。Suguru: スクールのコンテンツとかはちょっと、ほんとマチマチで、僕が入ったところも内容自体は一般的でしたが。Senna: なるほどなるほど。やっぱ需要あるんだな、そういうのって。ではスクールに行かれて、実際それでどうなったんですか?現場に出られるレベルになったんですか?Suguru: うーんと、さっき言ったように教材とかのコンテンツは一般的なので、基本的には自学自習ですね。でも、内容はさておき、こういうことを知らないといけないみたいな、一種のガイドラインじゃないですけど、そういう体系立てた道筋はスクールにあったので。エンジニアになるためにはこういうことを知らないといけないんだなってところで、そこで一応、自習のためのガイドにはなったかなっていう感じですね。Senna: ではこの時転職された会社さんは、転職エージェント経由でのご紹介っていうことで入れたことですね。Suguru: そうですね、エージェント経由で面接もさせてもらって何とか受かったっていうところですね。Senna: これちょっともう本当に日本を離れて17年とかのおじさんの言うことだと思っていただければいいと思うんですが、シンプルに聞きたいのが、やっぱりプログラミングスクールとかに行かれた方とかも含めてなんですけど、やっぱり実務経験がもちろんないっていう状況で入るわけじゃないですか。会社側はやっぱり育てるっていうことを前提にそういうジュニア一歩手前みたいな方を雇われるのか、やっぱりそう考えると長期的に雇用することを前提に雇われるのか、どういう要因で入ることができたのかなっていうのをシンプルに知りたくて。Suguru: そうですね。僕のいた会社は未経験者も経験者も採用していましたが、長期的に育てるイメージだったと思います。あとは、最初からプログラミングできる人が仕事できるとは限らないんですよね。だから仕事ができる人にプログラミングを教えた方が早いんじゃないかみたいな、そういう考えはあったように思います。Senna: なるほど。そういう考えがあったんですね。Suguru: 僕以外にも未経験スタートで入った人も何人かいましたんで、その人たちも今活躍してると思いますね。海外就職への意識の芽生えSenna: では日本で3年間在籍されて、その間にコロナが来て海外も視野にはいってきたという流れですか?Suguru: 具体的にいつから海外を意識しだしたかはあまり覚えてないんですけど、エンジニア転職して本当に最初の頃に海外って選択肢もあるんだなぐらいに頭に残ってて。2年くらい働いたら海外行こうかなみたいな、多分そういうイメージだったかなと思います。あとは未経験スタートというキャリア的なハンデを埋めたいという思いはずっとあって、その選択肢の一つに海外就職があったという感じですね。Senna: なんかぶっ飛んでるところもありますよね。日本で例えば外資目指すとか、メガベンチャー目指すとか、だからその辺が王道ルートな気はするんですけど。Suguru: 確かに。Senna: そこから思考が海外って、なんか幼い頃から海外に行くきっかけがあったとかそういう何かあるのかなって思うんですけど。Suguru: そういう意味で言うと海外に住んだことがなかったから逆に行ってみたいなっていうのがあったかもしれないですね。留学行ってたよって人が結構周りにいたんである意味コンプレックスみたいなところがあったかも。Senna: 周りの方々も、別に海外でエンジニアとして働いた経験があるわけではなかったんですよね?Suguru: そうですね、もちろんそういうわけではなかったです。Senna: でも、そうした環境やちょっとしたコンプレックスが巡り巡って、逆に次のステージへ進む原動力になったのかもしれませんね(笑)。Suguru: そうかもしれないですね。Senna: 素晴らしいですね。いろんな要因が、細かいことも含めて重なって、結果的に「国外でのキャリア」を意識するようになった、ということですね。\#\# バンクーバー選択の理由Senna: ではここからは、実際に海外を意識し始めたあとの話を聞かせてください。海外といってもいろいろありますが、やっぱり最初に思い浮かぶのはアメリカじゃないですか?Suguru: そうですね。Senna: 特にエンジニアとしてとなると、選択肢はいろいろ考えられたと思うんですが、その中で「カナダ」を選んだ理由って何だったんですか?Suguru: それはですね、どこかのタイミングでFrogさんの記事を読んだ影響が大きかったと思います。「カナダでエンジニアとして働く」というキーワードが、すごく印象に残っていたんです。Senna: そうだったんですね。Suguru: それで、「海外に行こう」と決めたときに、最初に検索したのが「カナダ エンジニア」っていうワードだったのを覚えてます。Senna: それで検索したら、うちしか出てこないですね(笑)Suguru: ですね(笑)。それでいろいろ調べていくうちに、ビザの制度とかも踏まえると、長くキャリアを積むにはカナダかオーストラリアぐらいしか現実的な選択肢が浮かばなかったんです。アメリカはビザの問題もあるし、いきなり行くのはちょっと難しいなと。Senna: なるほど。そのあたりのリサーチの過程も興味あります。例えば、イギリスはどうでした?Suguru: イギリスも一応選択肢にあったんですけど、当時はワーホリ(ワーキングホリデー)を使うことを前提に考えていて、イギリスのワーホリって抽選制で枠がすぐ埋まっちゃうんですよね。だから、その不確実さがネックで…。一方カナダならワーホリがほぼ確実に使えるだろうという安心感があって、自然とイギリスの優先順位は下がっていきました。Senna: なるほど。オーストラリアかカナダというのは、けっこうみんなが悩むところだと思うんですが、最終的にカナダを選んだ決め手ってやっぱりFrogの情報があったことですか?Suguru: それは大きかったですね。Frogがあったことで情報量も多くて、「何かあってもきっと乗り越えられるだろう」と思えたんですよね。オーストラリアについては、エンジニアの情報がなかなか出てこなくて、カナダのほうが間違いなくイメージが湧きやすかったです。Senna: ありがとうございます。よくわかりました。バンクーバーを選んだことに、何か葛藤はありませんでしたか?カナダに行くと決めたとしても、例えばトロントやモントリオールといった他の大都市も候補になり得ると思うんですが。Suguru: そうですね。まずモントリオールはフランス語圏というのがネックでした。そこが最初に候補から外れた理由ですね。で、トロントとバンクーバーは確かにちょっと悩んだんですけど、技術スタックの傾向や、自分の経験レベルを考えると、バンクーバーの方がジュニア向けの求人が多い印象があったんです。Senna: なるほど、なるほど。Suguru: なので、自分にとって可能性が高いのはバンクーバーかなと思って、そっちを選びました。Senna: なるほどですね。ジュニア向けかどうかっていうのは、僕はあまり実感としてはないんですけど、それ以上に都市ごとの業界特性の違いは確かに大きいですよね。トロントはニューヨークが近いこともあって、東海岸の流れを受けて、研究、バイオテクノロジー、金融、AIといった分野が強い印象があります。一方で、バンクーバーは完全にサンフランシスコの影響下にあって、商業系のSaaS企業が多いですよね。Suguru: 確かにそれは言われてみればそうかもしれません。カレッジ選択の経緯Senna: でも、やっぱり気になったのは、3年の日本での実務経験があって、そこから「もう一度カレッジに通う」という選択をするのって、正直迷いはなかったのかな?と思いまして。Suguru: 最初は、ワーホリだけで行こうかなって考えてたんですよ。でもやっぱり…就職活動にどれくらい時間がかかるかわからないですし、「ビザが1年だけです」っていう状況だと、企業側もなかなか雇ってくれないっていう話は聞いてたので。だから、正直あんまり勉強はしたくなかったんですけど(笑)就職の可能性を少しでも上げられるなら、カレッジに通うのもアリかなと判断しました。Senna: なるほど。でも結果としては良い選択だったと思います。大阪大学を卒業されて、しかも文系だと、当時は就労ビザの選択肢ってLMIA(雇用主スポンサー)しかほぼなかったですよね。そうなると、ワーホリ1年 → その中で半年間の就労期間にLMIA申請って、かなりギャンブル要素が強い。Suguru: そうですよね。うまくいく人もいるにはいるけど、自分としてはちょっと博打だなと思ってました。Senna: 結局、運の要素も大きいんですよね。「たまたまその時期はそういうチャンスがあった」っていう話で。だから、可能性の高いルートを選んだのはすごく堅実な判断だったと思いますよ。CICCCデータサイエンスコースの体験Senna: これ、ずっと聞きたかったんですよ。正直、悪いレビューが来るんじゃないかな…って内心思ってるんですが、CICCCのデータサイエンスコース、実際どうでした?Suguru: いやー、レビューが難しいですね。Senna: やっぱりそうですか。Suguru: というのも、できたばかりのコースだったこともありトラブルも多かったんです。ある程度経験があって、就労できるビザを目的に通ってる人なら、そこまで大きな問題にはならないかもしれませんが、未経験の方は辛かったと思います。Senna: データサイエンスとしての“ハウツー”的な内容って、結局ちゃんと学べたんですか?たとえば、パイプラインの構築とか、データの扱いとか。Suguru: 基本的な部分は網羅しました。ですが、授業期間が9ヶ月しかないので、結局どれも表面をなぞる程度で終わってしまいましたが、そこは致し方ないですね。Senna: やっぱりそうですよね…。あの内容で「未経験がインターンに行けます」って言われても、正直難しいとは思っていました。ちなみに、僕の記憶が正しければあのコース取った未経験者はいなかったと思うんですけど、いました?Suguru: いましたよ。もちろんFrog経由の人じゃなかったですけど。Senna: ですよね…。いやそれは本当に気の毒。最近、「未経験なのにこのコースに入れられました」っていう相談がすごく増えてるんですよ。Suguru: 未経験者にはちょっと厳しい内容なのは間違いないですね。基礎から学ばないといけないけど時間もない。CICCCのクラスメイトとその友達と、BARにて就職活動の現実とリファラルの重要性Senna: Suguruさんが実際にカナダで就職活動を始めたのはいつ頃からでしたか?Suguru: 就職活動は渡航してすぐ、2024年9月から始めました。具体的には、ESL(語学学校)を1ヶ月だけCICCCの付属のところに通って、その後在学が始まったぐらいから、もう応募を始めようということで動き出しました。Senna: かなり早い段階から動かれていたんですね。そのきっかけは何かあったんですか?Suguru: 実は周りが結構早めに始めている人が多かったんです。データサイエンスのコースに、僕以外にもFrogの人がいて、その人ともう1人 Frog以外を利用してエンジニアで来た人の二人が結構序盤からどんどんアプライしまくっていて、これはやらないといけないなということで始めました。Senna: なるほど、周りの影響も大きかったんですね。実際に応募状況はどうでしたか?Suguru: トータルで60〜70件ぐらい応募したと思います。EasyApplyとかも含めてですけど。ただ、実際に書類が通ったのは確か3件だけでした。Senna: 3件ですか。それはかなり厳しい数字ですね。Suguru: そうですね。2件は実際のインタビューまでは行けなくて、確か適性検査みたいなメールが来て、そこでまた落ちたという感じでした。技術的な質問とかがあるテストみたいなもので、レジュメが通った人がやるテストという位置づけだったと思います。1件はLinkedinで繋がった人からのリファラルだったんですけど、スクリーニングインタビューでトロントへのリロケーション必須と言われて、状況的にそれは難しいなということで無しになりました。Senna: 2024年の9月頃といえば、確かに就職市場が決行厳しかった時期でしたよね。Suguru: いやもうひどかったですね。本当に何の音沙汰もないという状況が続きました。レジュメの精度もまだ全然整備できていなくて、そういったところもありましたけど、それにしても反応がなさすぎて。Senna: 応募してもフィードバックがないと、何が悪かったのかもわからないから改善のしようがないですよね。時期的に少しでも動きがあった時期とかありましたか?Suguru: 12月ぐらいかな、12月ぐらいはちょっと返信というか、動きがあるところが少し増えたような気がしました。リクルーターからのメッセージも何件か来てた気がします。でも結局、応募して落ちても何がダメだったかがよくわからないから、なんとも言えないですよね。Senna: そんな厳しい状況の中で、今の仕事を見つけられたわけですが、どうやって突破口を見つけたんですか?Suguru: 実は、リファラルで今の会社に入ることができたんです。データサイエンスのクラスメイトで、ソフトウェアエンジニアとして働いている人がいて、その人の会社でポジションが空いているという話を聞いて。Senna: リファラルだったんですね。具体的にはどういう経緯だったんですか?Suguru: そのクラスメイトとはESLから同じクラスで、日本人ということもあって自然と仲良くなったんです。お互いにエンジニアとしてのバックグラウンドがあったので、技術的な話もよくしていました。それで、 たまたま彼の会社でポジションが空いて、「興味ある?」って声をかけてもらえたんです。Senna: リファラルの重要性を本当に実感される瞬間ですね。Suguru: 本当にそうですね。結局、リファラルだと話がトントン拍子に進んで。書類選考も通って、面接の機会をすぐにもらえました。Senna: リファラルを獲得するために、何か意識していたことはありますか?Suguru: 正直特別なことはしていないですけど、クラスメイトとは仲良くしておこうと思っていました。技術的な話はもちろん、普通の雑談もよくしていましたし、困っていることがあれば助け合う関係を築いていました。友達として仲良くなるのもそうですが、リファラルを獲得するためということであれば、「この人となら一緒に働けるかな」って思ってもらえることが一番大事だと思います。Senna: シンプルだけど、本質的なアドバイスですね。実際の面接はどんな内容でしたか?Suguru: 面接は約2時間でした。内容としては、まずアルゴリズムの問題が出されました。Senna: アルゴリズム以外にはどんなことを聞かれましたか?Suguru: 特に重視されたのは、スタートアップでの環境適応能力でした。今の会社は急成長中のスタートアップなので、変化の激しい環境で柔軟に対応できるかどうか、新しい技術をすぐに学んで実装できるかどうか、といった点を重点的に確認されました。Senna: 面接の雰囲気はどうでしたか?Suguru: リファラルということもあってか、比較的フレンドリーな雰囲気でした。技術的な質問は当然しっかりありましたが、圧迫面接のような感じは全くなくて、むしろこちらの経験や考えをじっくり聞いてくれる感じでした。Senna: 今振り返って、就職活動で一番大変だったことは何でしたか?Suguru: やっぱり返事が全然来ないことですね。自分のレジュメの何が悪いのか、スキルが足りないのか、それとも時期が悪いだけなのか、全くわからない状態で応募し続けるのは精神的にきつかったです。Senna: そんな中でモチベーションを保つ秘訣はありましたか?Suguru: 同じ状況の仲間がいたのが大きかったですね。みんなで情報交換したり、お互いに励まし合ったりしていました。あとは、とにかく行動し続けることですね。応募を止めたら可能性はゼロになってしまうので。アメリカ企業での経験Senna: それでは、実際に今カナダで働かれているわけですが、現在のお仕事について詳しく教えていただけますか?Suguru: 現在はeコマース向けの分析システムを開発しているスタートアップで、バックエンドエンジニアとして働いています。具体的には、異なるeコマースプラットフォームのユーザーの購入データを集積して、購買行動を分析したり、広告効果の最大化、在庫管理の最適化をサポートしたり、売上予測のアルゴリズムを実装したりといった、データ分析基盤の開発保守をメインで担当しています。Senna: eコマース分析というと、かなりデータ量も多そうですね。技術スタックはどんな感じですか?Suguru: メインはTypeScriptを使っています。バックエンドはNodeJSとServerless Frameworkを使用してAWS Lambda上でマイクロサービスを構築しています。データベースはPostgreSQLとAWS DynamoDBを併用しています。Senna: なるほど、モダンな技術スタックですね。バックエンドエンジニアとしての役割について、もう少し詳しく教えていただけますか?Suguru: 主な役割は大きく2つあります。まず一つ目は、ユーザから問い合わせのあるバグやデータ同期のトラブル対応です。内容によってはデイリープロセスのジョブ管理や、インフラ系の改善もここに含まれます。あとは追加機能開発ですね。スタートアップ企業ということもあって、ユーザからのリクエストにタイムリーに応えることと、企業として、競争力のあるバリューを速やかに提供することに重きを置いているので、常に何かしら新しい機能は開発している状況です。日本に居た頃との違いSenna: どうですか?実際入社してみて日本で働いていた時との違いは。Suguru: 正直言って、入社した時のコードベースはめちゃくちゃでした(笑)。イメージとしては、もうちょっとこう北米の企業は洗練された、メンテナンスのしやすいコードが入ってるんじゃないかなっていうイメージが勝手にあったんですけど。Senna: 会社のステージによりけりですよね。Suguru: でもイメージ通りだったのは、やっぱスピード感かなと思いますね。早いですね、とにかく意思決定が。Senna: そのスピードの速さというのはよく取り立たされると思いますが、なぜその違いって生まれるのでしょう。Suguru: 多分ですけど、責任範囲が明確なんじゃないですかね。決定権がある人が、とにかくすぐ決定をするっていう感じだと思いますね。Senna: なんか日本でいうところのあれですよね、「ちょっと一旦お持ち帰り」みたいな。Suguru: 上長が部下から相談を受けたら、「じゃあこれでいこう」ってその場ですぐ結論を出してるイメージですね。Senna: なるほどね。なんかその上に行ったりとか、社長まで行ってようやく意思決定されるみたいな、あれがないってことですかね。Suguru: ないと思います。Senna: 結構日本だと「じゃあちょっと一回ミーティングしよっか」みたいな感じでミーティングをして、そっから決まるとかね、あるんですけど。Suguru: あんまりないですね。多様性のあるチーム構成Senna: ちなみに人種構成的にはどういう人たちが多いですか、会社として?今やっぱりリファラル採用が連鎖したこともあって、日本人3人いらっしゃるわけじゃないですか。Suguru: そうですね。やっぱりアメリカの企業なので、アメリカ人は多いですね。でも名前的に、デベロッパーの方は結構多国籍だと思いますね。人種まではちょっと分からないですけど。Senna: なるほどですね。わりかし多人種な環境にいらっしゃるということで。そういう意味で言うと多分、クライアントとやり取りするところにはちゃんと英語が流暢なネイティブをつけてるっていう感じですかね。Suguru: そうですね。デベロッパーは別にそこはあまり重視しないというところだと思います。日本と海外の働き方の違いSenna: 日本と海外に出て、日本ではもちろん働かれていたんじゃないかなと思うんですけど、実際海外に出てみて、なんか日本と海外でこれ変わったなとか、日本で働いた時と比べてこれ違うなとか。さっきの話だと意思決定の部分が大きいのかなと思いますけど、他の例えばエンジニアの方々なんかもフォーカス的に見て、やっぱり日本との海外との違いってこれだよねみたいな、なんかあります?Suguru: 失敗してもいいから、とにかくやろうぜっていうところが、こっちは大きいかなと思います。スタートアップっていうのもあると思いますが、とりあえずバグっててもいいから、バグってたら後で直せばいいじゃんっていう。とにかくクライアントが課題を抱えてて、その課題を解決してあげるっていうところにフォーカスしてるっていう。Senna: なるほど。Suguru: ある意味ビジネスの本質を見失わないようにしているのかなと思いますね。Senna: 日本だとでもどうでしょう。SIerのやっぱり業態とかだったら客先のなんかシステムを構築しなくちゃいけないから、失敗なんてあっちゃいけない。だから業態とか業界構造みたいなところがちょっと日本はね、直すのが難しい所もありそうですよね。Suguru: そうですね。とにかく慎重にテストして、バグがないようにないように作り込んでようやく2年後にリリースみたいな。Senna: 納品という概念があってしまうと、なかなか難しいですよね実際。納品しちゃったらね、運用フェーズに入るとしても、やっぱり「お客様の元に」っていうイメージになっちゃいますもんね。Suguru: ちょっとそこがギャップでしたね。こんな適当でいいんだっていうか。Senna: SIerで今まで働いていて、自分たちのプラットフォーム持ってる会社、SaaS型の会社に移ったから感じたギャップだった可能性はあるってことですよね多分。Suguru: おっしゃる通りですね。今後のキャリア展望Senna: ご自身のキャリアとしての今後の展望、今後何やりたいとかどういう姿が理想とかなんかありますか?Suguru: これ、今の時代難しいですよね。多分いろんなエンジニアが今後エンジニアとしてどうキャリアを築いていこうか迷っていると思うんです。Senna: LLM時代においてのキャリアは本当に今迷ってる人が多いですね。Suguru: 学校のデータサイエンスのマネージャーがいるんですけど、その人はビッグテックで働いてたっていうバックグラウンドがあって、その人にちょっと相談してみたりとか、あるいは今の会社のボスに今後どうしていくのがいいかなみたいなカジュアルに相談してみたりとかしてるんですけど、その人たちもやっぱりわからないっていう回答ですね。Senna: ここ最近聞く人たちはここで悩む人が多いです。Suguru: でもやっぱり一つ言えるのは、結局5年先とか10年先なんて絶対分からないんで。Senna: 間違いない。Suguru: とにかく今できることを一生懸命やるっていうのが、最終的に未来に繋がってくって僕は信じてるんで。Senna: コネクティングドットの話ですね。Suguru: そのとおりです。これから海外就職へチャレンジする方へメッセージSenna: では最後にこれから渡航される方々へのアドバイスってところになりますけど、何かありますか?Suguru: 僕実は今のこの仕事をする前に、ちょっとこっちの就職は厳しいかもなと思って日本の仕事を探して業務委託で1ヶ月だけ働かせてもらったことがあるんですよね。運よく今のアメリカの仕事が決まって、それで本当に申し訳ないことにやめちゃったんですけど。Senna: そうだったんですね。Suguru: カナダに来る前に働いていた会社やその業務委託先のエンジニアたちを見ていて、結構、技術というよりも、仕事の進め方というか、仕事をどうさばいていくかみたいなところでアウトプットに差がついているケースがあるように感じたので、そこを鍛えていくと、大体のことは聞けば分かるAIがある以上、活躍の道が広がるのかもなってちょっと思いました。もちろんどんなキャリアを目指しているかにもよりますが。Senna: 仕事をさばく方法っていうと、具体的には何でしょう?与えられたチケットをさばく能力というか、そういうイメージですか?Suguru: というよりは、そのタスクのブロックを取り除いていく力って言うんですかね。これをやるにはまず、こういうことをやらないといけなくて、そこはじゃあこの人と話した方がいいとか。Senna: うーん。なんだろうタスクが目の前にあって問題解決しなくちゃいけないものが目の前にあるんだけど、何から手をつけたら分からない、手も動かせないみたいなのが一番怖いよねってイメージですよね。Suguru: そうですね。こう、コードをこう書けばいいとかっていうのは分かる人はいっぱいいるんですけど、それを書くための、目に見えないタスクがたぶんいっぱいあるので。Senna: なるほどね。Suguru: 僕は英語ネイティブのエンジニアたちと張り合っていくだけの技術力や英語力に自信がなかったので、別の力で戦っていくことが自分なりの生存戦略といえるかもしれません。ただ、今の会社のボスも似たようなことを言っていたので、そうした能力を求められることがあるのは事実かなと。当然、色々なキャリアの方が渡航されるので、それぞれの戦い方があると思います。あとはもちろん英語ですね。Senna: 分かります。結局は英語とお金。実際差はありましたか?Suguruさんがこっちにいらっしゃった時の英語のイメージしてたレベル感と、やっぱこっちに実際働き出しての英語のレベル感とっていうののギャップ。Suguru: まあありますよね。やっぱりネイティブには圧倒されます。当然優しいので、ボスとはちゃんと会話にはなるんですけど、なかなかネイティブ同士の会話とかにはまだ割って入るのは難しいですね。Senna: まあそうですよね。ここら辺は多分日本人である以上、一生たぶんついて回る。Suguru: 英語をツールとして使って、仕事で成果を見せるってところはちゃんとやらないといけないなと思っています。渡航前に旅行先の太宰府天満宮にて就職祈願の絵馬を書いているところ精神的な準備の重要性Senna: 素晴らしい、ありがとうございます。他にはありますか?Suguru: あとはそうですね。僕10月とか11月ぐらいにすごい気分が落ち込んだんです。ちょうどあのレイニーシーズンというか。Senna: うん、もうみんながやばい時期ですね。Suguru: そうそう。天気で鬱なんてないだろうと思ってたんですけど、結構落ち込んじゃったので。多分天気だけじゃなくて、就職もなかなか光が見えなかった時期で。Senna: そうですね。24年の中盤後半は結構辛かったですもんね、やっぱ。Suguru: お金もどんどん減り続けていくしっていうところで、ちょっとそこに対する準備じゃないですけど、覚悟というか最悪の状態を想定して来たほうがいいとは思います。Senna: 間違いないですね。来たらこっちで2ヶ月くらいで仕事見つけられるって思ってる人が多分多くて、その辺の温度差を伝えるのに苦労しています。実際、Frogには海外就職者が多いから気持ちは分かるんですよ。やってみないと分からないというか。Suguru: そうですね。そういう成功体験を見ちゃうと、自分もいけるんじゃないかみたいな。Senna: でもまあ本当にこれは、Suguruさんも実体験されたかなとは思いますが、なかなか落ちるというかね、気分がだいぶ落ち込んでしまうということで。Suguru: そうですね。ちょっとそこは何とか自分をコントロール、メンタルをコントロールする技術じゃないですけど、そういう準備をしてきたほうがいいと思います。Senna: 一般的かもしれないけど、お金、英語、メンタル。結局はこの3つをどう整えられるかで海外での安定性が決まってくるのは間違いないですよね。メンタルの維持のためにはビザ周りの余裕も是非持ってほしい今日このごろです。改めてお時間頂きありがとうございました!文系出身からエンジニアへの転身、そしてカナダでの就職成功。Suguruさんの体験談は、海外就職が決して特別な人だけのものではなく、しっかりとした準備と継続的な努力、そして人との繋がりを大切にすることで達成可能な目標であることを示してくれたのではないでしょうか。最後にとても親身になってこれから渡航される方々へのアドバイスを考えてくれていたことが印象的でした。挑戦にはリスクが伴いますが、その先に待つ成長と経験はかけがえのない財産となるでしょう。Suguruさんの示した道のりが、他の誰かの参考になることを願っています!
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物流会社の営業からWorkdayのエンジニアへ!カレッジを経由し北米屈指のビックテックで採用されたAyakaさん
今回は、日本の物流会社からカナダのWorkdayでソフトウェアエンジニアとして活躍されるAyakaさんにインタビューをさせていただきました。営業開発部でのSaaSプロジェクトをきっかけにIT業界への転身を決意したAyakaさん。コロナ禍で最初に国境を開いたカナダを選び、全くのゼロからCICCCでプログラミングを学習し、カナダでのエンジニア1社目でWorkdayへの就職を実現されました。Ayakaさんの経験には、これから海外就職を目指すエンジニアにとって重要な示唆が多く含まれています。技術職未経験からの転身、学校選択の基準、就職活動での戦略など、カナダでのキャリアチェンジの実践的なプロセスが詰まった本インタビューを、ぜひ最後までお読みください。経歴と現在の状況Ryo: 今回はAyakaさんに来ていただきました。まず初めに簡単に経歴を教えてもらってもいいですか。Ayaka: はい、Ayakaです。新卒で日本のSGホールディングスという物流の会社に入社しました。物流のコンサルの会社で倉庫のオペレーション設計を主にしていて、4年勤務した後、カナダに移住してきました。その後1年間CICCCというコミュニティカレッジでウェブディベロップメントを勉強して就活して、Workdayに就職しました。Workdayがエンジニアとしては1社目で、現在2年半勤務しています。Ryo: Workday具体的に何をされている会社なんでしょうか。Ayaka: Workdayは簡単に言うと、お金と従業員を管理するのを手助けするソフトウェアを会社向けにB2Bに提供しているSaaSの会社ですね。Ryo: 日本でも使われているんですか?Ayaka: 日本でも結構導入している会社が増えてきていると思います。Ryo: Workdayって日本にもオフィスはあるんでしょうか。Ayaka: クラウドサポートチームみたいなのがあるので、そのチームが国ごとにとか会社ごとのコンフィギュレーションをサポートして使えるようにしていますね。Ryo: カナダのWorkdayさんはエンジニアさんだったりとかディベロップメント部門が主に人員がいらっしゃるってイメージですか?Ayaka: そうですね。開発が多いと思います。セールスもいると思うんですけど、あまり見かけませんね。海外就職への志向と技術への転身Ryo: 海外就職を目指すきっかけがあったのでしょうか。Ayaka: 海外で働くということは以前からの目標でした。大学時代に留学も検討しましたが、自分の資金で、キャリアを積んだ上で海外に行きたいと考えていました。学生時代の1年間の留学よりも、社会人として行く方が自由度が高いと判断し、一度就職してから海外移住を検討することにしました。就職後3〜4年目頃に、会社全体でデジタル化を推進する動きがあり、様々なIT企業とのプロジェクトを進める中で、Kintoneなどの導入が始まりました。Ryo: 社内でデジタル化の推進があったんですね。Ayaka: 私自身は営業開発部に所属していましたが、本来の業務とは別に営業成績管理ツールの開発を依頼されました。SaaSのシステムエンジニアと一緒に要件定義を行うことになり、会議に参加して要件を固めていく作業に携わりました。データの受け渡し方法やAPI仕様についてのミーティングを重ねる中で、徐々に技術的な興味が湧いてきました。また、予算承認されなかった部分については、BIツールを使用して自分たちで直感的にデータを確認できるようにするよう指示があり、BIツールは本格的なプログラミングではありませんが、簡単なSQL文を書く必要があったため、書籍で学習しながらデータ取得やフィルタリングの方法を習得していく過程でウェブ開発への関心が高まりました。せっかく技術を学ぶなら海外での経験も積みたいと考え、技術学習と海外移住を組み合わせてキャリアチェンジを目指すことにしました。Ryo: それは内部のチームと一緒に作ったんですか?それとも受注みたいな感じで外部の人と一緒に作ったんですか?Ayaka: 外部企業への発注でした。日本の典型的なSI企業に委託し、外部のシステムインテグレーターと協働する形でした。会社内部のシステム担当の人たちはウェアハウスマネジメントシステムの開発に忙しいので、内情をよく知ってる人が参加しないといけないじゃないですか、要件定義って。実際にシステム使うのが営業開発部門の人だから、それが私なので参加したっていう経緯ですね。Ryo: SIの上流工程を物流の会社にいながら経験することができたってことですね。Ayaka: そうですね。実際に手は動かさなかったんですけど、どういうふうに要件を作っていくのかとか。Ryo: Ayakaさんが技術職を選んだ理由や動機があれば教えていただけますか。Ayaka: 技術職は一度スキルを身につければ、技術トレンドの変化に合わせて継続的に学習する必要はありますが、人との接触を最小限にして作業に集中できることが自分の性格に合っていると考えました。そのような作業スタイルや開発業務が自分に適していると判断しました。また、営業開発部にいたため、次のキャリアステップとして営業職を勧められましたが、絶対にやりたくないと感じていたのも大きかったですね。営業職の方々を観察していても、楽しさもある一方でストレスも多いように見え、自分には合わないと考えていました。カナダを選んだ理由Ryo: ちなみになんでカナダだったんですか?Ayaka: ビザですね。Ryo: やはりそうですか、他に候補はどこがあったんですか?Ayaka: オーストラリアやイギリスも検討しましたが、コロナ禍の影響で渡航が困難でした。私が渡航したのは2021年夏でしたが、検討を始めたのは2020年で、コロナ禍真っ只中でした。その中で渡航可能な国を探した結果、カナダが最初に国境を開放したんです。早く会社を退職して移住したいと考えていたため、タイミングを優先してカナダを選びました。Ryo: オーストラリアの方がもしも先に国境ちょっと開けてたら、オーストラリアに行ってた可能性も全然あるみたいな感じですか?Ayaka: あったと思いますね。Ryo: カナダってやっぱりそのIT業界としては強いとかあるじゃないですか。そういうことは考えずに本当にもうビザというか国境が開いた順だけだったんですか?Ayaka: それは情報としてやっぱりアメリカ西海岸にテック企業って集まってるので、就職先の幅は広いかなと思っていたのはありますね。Ryo: アメリカに近くテック企業も多いということは、情報として知っていたということですね。英語学習の準備Ryo: Ayakaさんは戦略的にキャリア選択をされているんですね。英語学習については、どのような準備をされていましたか?Ayaka: 特別、カナダに来るからしっかり勉強したっていうよりかは、結構ずっと英語は好きな教科だったので、高校の時に一番好きな教科だったので、大学に入ってからもいつか使うだろうなと思って、あんまり距離を置かずにいたんですね。英語で洋画を見るとか、音楽聴くとか、ポッドキャスト聴くとか、喋る機会こそそんなになかったんですけど、ずっと触れてはいて、なので特別に何かカナダに来る時に対策したっていうことはなかったですね。Ryo: というと、例えば何か実践的な英語学習の機会があったとかですか?Ayaka: 大学の時に結構英語を使う機会がボランティアに行ったりとか、あとはヨーロッパ一周をオーストラリアの人としたりとかあったので、ずっと何かしらちょくちょく英語を使う機会はありました。働いてからも留学生とか帰国子女の人が多かったりしたので、周りに英語を使おうぜみたいなイベントとか集まりとかもちょこちょこあったので。Ryo: チャイルドケアをボランティアでされていたとか、今回例えばITっていう分野をチョイスしたっていう部分もそうですが、どれも国外で必要とされそうな職種ばかりですね。長期で海外に行けそうな職種をずっと探していたんですか?Ayaka: そうですね。日本で就職活動してたときの大きな基準も、将来的には海外で仕事できるような職種、業種にしたくて、物流も結構海外勤務とかあったりするので、そういう基準で選んだ会社ではあるんですけど。Ryo: Ayakaさんのように大学時代から海外移住を見据えて戦略的にキャリア選択をされるのは素晴らしいですね。IT以外にも保育、物流、金融など永住権取得に有利な職種があるので、参考になると思います。学校選択の基準Ryo: CICCCちなみに選んだのもコープっていう部分があるからっていうことですかね?Ayaka: そうですね。授業のクオリティが低いことだけは知ってましたが、一番お金をかけなくてよくて、ディスカウントとかもあったから選んだというイメージですね。正直特に深く調べもせずに学校を決めました。Ryo: カナダに来る前に何か準備みたいなのはしたんですか?それとももうCICCCに入ってからって感じですか?Ayaka: いや本当にしとけばよかった話なんですけど、3ヶ月くらい会社辞めてから時間あったのに、遊び呆けて何もせずにCICCCに入ってから、なんか準備コースみたいなのが1ヶ月あったんですけど、その時に初めてHTMLとCSSから勉強し始めました。CICCCでの学習の実情Ryo: 正直な気持ちを口にしてよければ「カナダ屈指の素晴らしい会社であるWorkdayに、CICCCの初心者コースに通っているような方がたった1年で入れるわけがない」って多分思ってる人が殆どだと思うのですが、どういう勉強をしたのでしょう。Ayaka: 勉強は他の人と同じことしかしてないと思います。足りてないところはいっぱいあったと思います。なので、そんなに色々やってたわけではないです。Ryo: メンターが居たとかですか?Ayaka: 「この人がメンター」って人はいませんでした。それこそ最初からFrogに入ってればよかったなって今になって後悔してるくらいですね。学校外での自主学習が成功の鍵Ryo: 学校では就職準備と基礎技術習得のバランスが難しいですよね。Ayaka: 学校の授業以外でやったことの方がやっぱり効果はあったと思います。学校のカリキュラムはそんなに豊富じゃなかったし、ペースが遅かったので。自分で先にどんどん勉強を進めていくのが、多分大切だと思っていました。Ryo: 自分で先に進めるというと具体的には何をされました?Ayaka: やっぱり知識がゼロの状態から始めるので、ハンズオン形式のレクチャーがないと何もできないんです。だからUdemyはたくさんやりました。安い時に買って、できるだけ早く進めていきました。多分半年ぐらいでいろんなインプットをやりきって、そんなにいろんなことをやらずに、ReactとちょっとデータベースとAPI書くぐらいの、バックエンドは本当に何でもかんでもやらずに絞って、一旦それができたら何かしらフルスタックで作れるようにはなりますよね。Ryo: 一通りの知識を身に付けたらポートフォリオや自己制作という事ですか?Ayaka: 自分の力とグループ開発とかで、3つぐらいかな、ポートフォリオに乗せられるようなアプリを作って、その都度インプットしてたものはアウトプットする。そうするとエラーも出るし、デバッギングしないといけないしっていうので、またその都度勉強してっていう感じです。Ryo: 授業も必死について行ったみたいな感じでしょうか?Ayaka: 授業はそんなに頑張ってないです正直。朝だったらモーニングクラスだったから、もう半分寝ながら受けてましたし、課題はちゃんと出してましたけど、そんなに時間のかかるものでもなかったから。Ryo: その辺の技術のチョイスとか選定とかは割と先生が言ってくれたことをそのまま鵜呑みみたいな感じですかね。Ayaka: 同じ代でちょっと日本で経験のある、エンジニアとして経験のある人がクラスメイトにいるので、その人たちがやってることを丸パクリしました。Ayaka: そうですね。その意味ではその人がロードマップ紹介してくれたりとか、この順でも良かったよとか、毎回毎回その人が先にやって、それを後で教えてくれたんで、自分で調べて何がいいかなっていう時間は特になかったです。Ryo: それは実質メンター的な存在でしたね。Ayaka: 確かに…周りの人にも沢山助けられました。Ryo: しかし、未経験の人に陥りがちな「授業だけやる」という罠に引っかからなかったのは素晴らしいですね。多くの人は現地で就職する目標を見失って、授業についていくことに必死になりやすいので。そこは一般的な未経験の人とは違う目線だったのかなと思います。Ayaka: 学校でしっかり学べる、自分が欲しい情報が得られるって思ったらそこにフォーカスした方がいいのかもしれないですけど、私はやっぱり何か分からなかったら巻き戻して聞きたいし、分からないところをもう1回見たいしっていうのがあったので、授業はやっぱり流れていっちゃうじゃないですか。自分が何が聞きたいのかっていうのをちゃんと用意しないままに聞くので、なんかこう受動的になっちゃう。けど自分から学習する分には、欲しい情報を探してお金出して買って聞いてってやるので、身が入りやすかったっていうのがあるかもしれません。集中と選択の重要性Ryo: ポートフォリオは3つ作られたっていうことだったんですけど、就職活動って言うとどのぐらいから始めました?Ayaka: 就職活動は学校が終わる、学校の勉強のアカデミックタームが終わる2ヶ月ぐらいですね。でも、まずレジュメがそもそも未経験なので、エクスペリエンスの部分が書けないじゃないですか。まずいと思って、その時ボランティアをやってたので、ボランティアの経験は書けたんですけど、それも大した威力なさそうだなと思ったので、学校が終わった瞬間、アカデミックタームが終わった瞬間から、日本の業務委託の案件をやり始めました。Ryo: すると就職活動は全体で何ヶ月?Ayaka: 就活は全部で3ヶ月やってたんですけど。その期間フリーランスで働きながら、経験も積みつつ就活しつつっていうのは、それはどっちもやってました。Ryo: 1年のコープ期間では時間の制約があるため、早めの準備と日本での実務経験が重要だと判断したんですね。Ayaka: そうですね、それをしないとむしろ未経験はちょっと厳しいんじゃないかなというのがありました。LinkedInによる就職成功Ryo: 何か振り返ってみて就職が成功した秘訣など思いつきますか?Ayaka: そうですね、やはりLinkedInでしょうか。LinkedInは誰もがやると思うんですけど、レジュメと自分のポートフォリオサイトのリンクとGitHubのリンクも貼って、GitHubは毎日プロジェクトしてたら自然と芝が生えるじゃないですか。そういったものも含めアピールできるところは書く。あとは一番大事なこと、LinkedInのちゃんと写真を自分の顔でいい感じの人だってわかる写真にするのは大事だと思います。Ryo: 写真ですか?Ayaka: 私はLinkedInのおかげで就職できたようなもんなので。Ryo: それはどういうことでしょう?LinkedInのプロフィールを正確に書くとか?Ayaka: 今のチームのマネージャーがLinkedInで直接メッセージをくれたんです。「これ受けてみませんか」って、ダイレクトメッセージくれたので、そこから受けて通りました。やっぱり見てくれている人は見てくれているし、リクルーターとつながるのも手取り早いと思うし、LinkedInで「いい人、楽しそうな人、一緒に働いてみたいな」っていう印象を与えられるページにするっていうのは、写真も文章も含め、自分のブランディングの上で大事だと思います。Workdayでの業務内容と大企業でのジュニアエンジニア体験Ryo: 今ちょうどWorkdayに入社されて2年半くらいっておっしゃってましたっけ?Ayaka: そうですね、2年7ヶ月です。Ryo: これまでどんなプロジェクトやお仕事をされてきたか、話せる範囲で教えてもらえますか?Ayaka: 入社以来ずっと同じチームに所属していて、「タレントマネジメント」というカテゴリーの商品を担当しています。この領域は、企業が社員のスキル向上やキャリアパスの実現をサポートすることを目的としたプロダクトです。私のチームは、もともと 「GIGS」 という名前のチームで、今はリブランディングされて 「フレックスチーム」 になっています。このプロダクトは、社員が本業とは少し異なる分野のサイドプロジェクトに参加できる機会を提供し、スキルアップや次のキャリアに活かせる経験を積めるようにするものです。私たちは、その「GIGS」を管理するための プラットフォーム を開発しています。Ryo: なかなか難しいお仕事ですね。社員のモチベーション維持のためのサービスということでしょうか?Ayaka: そうですね。企業には 「リテンションレート(Retention Rate)」 という指標があって、これは社員が会社にどれだけ長く留まって働き続けているかを示す割合です。多くの企業はこのリテンションレートを上げたいと考えていて、優秀な人材を外に流出させず、会社の中で育てたいわけです。そのためには、社員が自分のキャリアを描きやすく、スキルを伸ばしやすい環境をどう作るかが大事になります。私たちのチームは、そのためのプロジェクトや仕組みをいろいろ考えて、実際に提供しています。さらに、私たちは Workday の自社プラットフォームを自分たちでも使っているので、他のチームのメンバーが私たちのプロダクトに興味を持って「それをやってみたい」と手を挙げて異動してくることもありました。こうした社内での人材の異動やキャリアチェンジは 「インターナルモビリティ(Internal Mobility)」 と呼ばれていて、私たちのプロダクトはその促進にもつながっています。チーム構成とレイオフの影響Ryo: チーム自体はどういう感じの構成になってるんですか?Ayaka: デザイナーさんはまずいなくて、マネージャーが1人、PMが1人、あとQAさんが、前までは結構いたんですけど大幅レイオフでいなくなっちゃったのでQAさんが1人、あとディベロッパーが8人です。2つのスクラムチームに分かれてて、4人ずつって感じです。ただ、今年大きなレイオフがあって一気にQAさんはいなくなり、なるべくテストはオートメーションにするようになりました。Ryo: そうですね。ちなみにWorkdayみたいなすごいカルチャーもしっかりしている会社にジュニアで入った時の求められるところって、今思い返してみると何ですか?Ayaka: コミュニケーションですね。もう1年目は大変すぎて記憶がないです。Ryo: どのあたりが一番大変でしたか?Ayaka: 一番は、コミュニケーションの機会がとても多いことですね。ミーティングが多いのはもちろん、毎日のスタンドアップでもただ進捗を共有するだけじゃなく、最後にみんなで質問に答える時間があります。たとえば「もし生まれ変わるなら何になりたい?」といった軽い質問を毎回やるんです。私たちはそれをスクラムの最後に必ずやるというちょっと変わったルールがあって、毎日それを繰り返します。なので、とにかく話さないといけない場面が多いんです。しかも私の場合、この業界も初めてでエンジニア経験もゼロ。ミーティングに出ても、何を話せばいいのか全くわからない。日本語でも難しいと思うのに、それを英語でやるとなると発想を切り替えないといけなくて…。最初は本当に、全てのミーティングが苦痛でしたね。特にレトロスペクティブ(振り返りミーティング)なんかは。大企業の構造的なコミュニケーションRyo: 海外の職場は「無駄なミーティングが少ない」というイメージもありますが、実際はどうでしたか?Ayaka: 実際私の会社はスクラムイベントがかなり多かったです。しかも「何も発言しない=そのミーティングにいる意味がない」とみなされます。会社から見れば、お金をかけて人をそこに座らせているわけですから、発言がなければコストの無駄です。だから、何かしら発言しなければならないというプレッシャーがありました。Ryo: 大企業ほどスクラムやアジャイルのような体系的なプロセスが整備されていて、結果的にミーティングも多くなる傾向がありますね。ジュニアレベルでは、質問やコミュニケーションが主要な仕事の一部になりますよね。Ayaka: そうですね。ただ、私は根暗なので…(笑)日本にいたときも一人で黙々と作業するスタイルが中心でした。だから、コミュニケーションは正直苦手分野だと思っています。Ryo: それでもやっていくためには慣れるしかありませんよね。Ayaka: 例えば、スタンドアップは割とすぐ慣れるんですが、プランニングとなると「チケットを見るときに何を重視すればいいのか」「どう発言すればチームに価値があるのか」が分からなくなるんです。レトロスペクティブでは「このチケットが大変でした」みたいな個人的な感想だけではダメで、「そもそもこの作業は何の目的でやっていて、どういう意見なら意味があるのか」を考え出すと、もう何も言えなくなってしまう。最初の頃はそれが本当にしんどくて、メンタル的にもきつい時期がありました。プレゼンテーションとデモの重責Ayaka: あとはデモとか結構あるので、スプリントごとにスプリントレビューってあって、自分たちが作ったバグの修正やプロダクトのデモ、ジュニアにさせたがるんですよね、やっぱりスプリントレビューでは他のチームの人も集うので自分たちのチームだけじゃなくて、もうちょっと外にも自分をアピールしましょうねみたいな。あってやたらさせられるんですよね、デモ。デモしたら質問されるじゃないですか。テクニカルに。答えないといけないし。もう地獄でしたね、最初。今はデモはしたくないですけどあんまり。Ryo: どの辺から慣れてきました?Ayaka: 1年経ったくらいですかね。1年目は本当に、それこそ同じくらいのミーティングの量とかをやってる会社で働いてる仲間がいればいいんですけど。私周りにあんまりいなかったので、エンジニアはいましたけどミーティング全然ないし、みたいな人が多くて。Ryo: 逆にどの辺に楽しさを覚えていましたか?Ayaka: 楽しいのは割とチケット毎に違う作業や業務が発生して楽しいと思ってやってます。本当にプロダクト範囲が広いので、毎回違うフレームワークを使ったりするんです。リリースごとに全然違う範囲に触れるので、全然やったことない業務に触れられて新鮮味は常にあります。バックエンドだと会社独自のフレームワークがあるので、毎回学ぶ事が多いです。Ryo: 大企業の独自フレームワークではドキュメントをしっかり読み、基礎技術に詳しくなれるのはジュニアにとって大きな成長の機会ですよね。Ayaka: 本当にめっちゃ読みますね。何かしらずっと読んでるかも。次のチャレンジAIエージェンティック開発Ryo: ここまで現在のAyakaさんについてお話伺ってきましたが、今後はどんなエンジニアになりたいとか、キャリアを描きたいとかありますか?Ayaka: なんと来季からチームが変わるという、プチ転職並みの大きな変化があるんです。次はAIの開発をやることになるので、そこが楽しみです。Ryo: やはり時代はAIなんですね!Ayaka: 多分Workdayでパブリックリリースされてるんで言っていいと思うんですけど、全部のプロダクトに対してAIのレイヤーを押し込むみたいな動きをWorkdayは取っています。Ryo: AIの活用が必須ということですか?Ayaka: そうなんです。なのでどのプロダクトも必ずAIに関わるフィーチャーを何かしらやると思うんですけど。もともと会社の中でWorkdayに落とし込めるフレームワーク、そのAIフレームワークを開発していた人たちの準備ができたらしく、それで一斉に全部のチームに広げてアップデートしていこうみたいな動きですね。その部署に私も入る事になります。カナダでの働き方とベネフィットRyo: それこそWorkdayさんは福利厚生みたいなのってどうですか?Ayaka: 一番感動したベネフィットは、歯医者は全部お金がいらないと。コンタクトレンズもタダだったことです。ずっとタダですよ。バケーションは全部で5週間。PTOに+5日がパーソナルで、みたいな感じです。Ryo: 割と働いてる時も自由ですよねこっちは。Ayaka: 本当にフレキシブルで、仕事の合間とかでも全然用事があったら抜けれるしとか、朝もゆっくり出勤だしとかはありがたいですね。Ryo: リモートワークとかハイブリッドとかその辺はどうですか?Ayaka: 基本的にはハイブリッドですね。週3でオフィス、週2でリモートです。でもこれも結構フレキシブルで、チームによって違うし、個人の都合に合わせて調整もできます。Ryo: カナダの働き方として、Workdayってどういう印象ですか?Ayaka: でもWorkdayはこっちの中でもめちゃくちゃホワイト企業だなって思います。いい意味でカナダっぽいっていう感じですかね。やっぱり定時で帰れるし、有給も取りやすいし、上司も部下も関係なくフラットな関係で話せるし。私の知っている日本の会社文化とは全然違いますね。今後のキャリアプランと海外就職アドバイスRyo: では、今後のキャリアプランについてお聞かせください。Ayaka: そんなに長期的な計画を持てないタイプなので。10年後とかは分からないんですけど。5年後すらよく分からないんですけど。せっかく今の環境がとてもいいので今の環境でできるだけ頑張りたいというのはありますね。会社がビザもサポートしてくれているので。その辺の心配はあまりしていません。あと数年は今の会社で頑張ってAIとかの波も来ているので。使えるリソースを使って今の環境で最大限にスキルは磨けていければなと思っていますね。あとは、年齢的にもそうですし、女性としてもそうですけどライフステージが変わってくると思うんですね。今後の5年ぐらいで。それと技術の変化とかもうまくハンドルできるような人生設計をするというのが課題ではありますかね。Ryo: AIの影響について具体的にはどのようにお考えでしょうか?Ayaka: もうちょっと技術面で言うとまだエンジニア歴3年に満たないぐらいなのでもっとキャッチアップしないといけないところはたくさんあると思うんです。だけど今後はAIが進んでいくとコードを書くというよりかは英語でプロンプトエンジニアリングでコーディングするというのがどこまで主流になるかわからないんですけどある程度プログラミングの一部になってくると思うのでその辺の今までのコーディングの概念から外れて今後のエンジニアとしての生き方を考えないといけないのかなとは思います。海外就職を目指すエンジニアへのアドバイスRyo: 最後に、海外就職を目指すエンジニアの方にアドバイスをお願いします。Ayaka: やっぱり英語圏で働くのだったら英語はどんだけ勉強しても無駄になることはないと思うので。英語を本当に頑張ってください。Ryo: 技術面とコミュニケーション面、どちらが重要でしょうか?Ayaka: 私は完全に業界未経験で渡航しましたが、技術は働いてから身につけるものもたくさんあります。コミュニケーションとかソフトスキルより、技術の方が私の個人的な感覚ではついてくるのが早かったと思います。ソフトスキルは今でも緊張したりその日のステータスでパフォーマンスにムラがあったりするんですけど、技術はやっぱり論理立てて考えられれば絶対に見つけられないバグはないと思うし、解決できない事もないと思うし自分がやればやるほど進んでいくものだと思うので。Ryo: マインドセット的な部分ではいかがでしょうか?Ayaka: あんまり心配せず、あんまり臆さずに飛び込むという。未経験だからって何もできないと思わずに自信を持ってやれればいいんじゃないかなと思いますね。ただ、未経験で会社に勤めるのは転職をするのはだいぶ運が関わってきてしまうので一概にこれをやったら大丈夫だよなんてことは言えないんですけど。Ryo: なるほど、運の要素は経験がある人もない人も皆が口にしますが、タイミングを掴むためにカナダに渡ったAyakaさんの決断が、今を形作ったのは間違いないですよね。今日は長時間ありがとうございました!いかがでしたでしょうか?未経験からスタートし、カレッジで学びながら独学も欠かさない。そしてカナダのWorkdayという大企業でエンジニアとして活躍するまでに至ったAyakaさんのストーリーは、まさに「戦略的な努力と行動力の結晶」でした。特に印象的だったのは、大学時代から海外移住を見据えて職種を選択し、カレッジの授業だけに頼らずUdemyで先回り学習をしたり、未経験の壁を業務委託案件で突破したりと、常に一歩先を見据えた行動を取り続けていた点です。やはり必要とされる職種や環境を選び取る感覚のようなものは、その後のキャリアに大きく影響しますよね。また、LinkedInのプロフィール写真の話や、ある意味個人ブランディングに近いお話。大企業でのコミュニケーションスキルの重要性、そして独自フレームワークのドキュメントを読み込むことで基礎技術力が向上したという実体験は、これから海外就職を目指す方にとって非常に貴重な情報ではないでしょうか。海外就職は確かに運も関わってくるものですが、Ayakaさんのように準備と行動を怠らず、チャンスを掴む準備ができていれば、必ず道は開けるのではないでしょうか。Frogでは今後もカナダ・アメリカで活躍するエンジニア・デザイナーの方々の貴重な体験談をお届けしていきます。皆さんの海外キャリアの参考になれば幸いです!このインタビューは、Podcast番組『海外キャリアログ』で収録されたものです。音声で聞いてみたい方は是非Podcastの登録もよろしくお願いします!
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