Frogメンバー同士のリファラルでカナダからアメリカ企業のリモート就職を実現したKoyaさん

本記事は、日本の電機メーカーでエンジニアとして2年半の経験を経て、カナダ経由でアメリカ企業への転職を成功させたKoyaさんのインタビュー記事です!
Koyaさんの成功の最大のポイントはFrogコミュニティを通じたネットワーキングにありました。バンクーバーのESLクラスで出会ったFrogメンバーのSuguruさんとの飲み仲間関係が、最終的にリファラルへと発展し、50-60社に応募する中での成功事例となりました。
現在はアメリカのスタートアップ企業でリモート勤務をしているKoyaさん、リファラル成功の舞台裏とアメリカ企業リモート採用獲得までお話を伺いたいと思います!
特にネットワーキング戦略とリファラル活用法は、海外就職を目指すエンジニアにとって実践的な学びが満載です。是非ご覧ください。
学歴・経歴の概要
Senna: まずは日本でのご経歴について教えていただけますか。
Koya: 新卒で日本の電気メーカー兼SIerに入社いたしまして、トータル2年半ほどソフトウェア開発部隊に所属して従事しておりました。具体的にはウェブアプリケーションですね。会社が持っているハードウェアを管理するウェブサイトアプリケーションを開発しており、フロントエンドとバックエンド両方とも触らせていただいたという経験になっています。
Senna: 開発チームの規模はどの程度でしたか?
Koya: 開発しているチームは結構大きいチームで、多分全体で30〜40人ぐらいはいたんですけど、その中でさらにチームごとに分割されていて、自分が所属させていただいたチームには5、6名のエンジニアの方と一緒に開発しておりました。
Senna: 大学でも工学部を専攻されていたということですので、昔からテクノロジー関連がお好きだった感じですか?
Koya: そうですね、理系・技術系だなということは実際感じてたので、新しいテクノロジーというところは好きだったということですね。エンジニアになることについては自然な流れみたいなところがあったのかなと思います。
サンフランシスコへの留学体験が海外への扉を開く
Senna: 海外に出たいと思ったキッカケはありますか?
Koya: 学部時代に留学をさせていただいた経験があってですね。工学部生向けのアメリカ西海岸、いわゆるシリコンバレーに1ヶ月間だけ行ってちょっと触れようみたいなプログラムがありまして、そこで海外というところと、エンジニアだったら日本だけじゃなく海外でも戦えるフィールドがあるんだなということに気づいて興味持ち始めました。
Senna: その留学で何か具体的なきっかけはありましたか?
Koya: プログラムの中で例えばLinkedInで実際に働かれている日本人の方だったりとか、Facebookでつながった方だったんですけど、メルカリのアメリカ支部の方ともつながってお話聞かせていただいたりということも実際にさせてもらえて、英語でコミュニケーションをとっていくっていうところと、あとやっぱり待遇がいいとかそういうところもあって、将来的にも必要なお金の部分で安心感が高いところでも興味が強くなっていったというのがありますね、正直なところは。
Senna: とても率直で素晴らしいですね!
Koya: やっぱりめちゃくちゃ安直ですが、大事なところじゃないですか。
大学院進学へ、技術への道筋を固める
Senna: サンフランシスコでの経験の後、すぐにエンジニアになるのではなく、一度大学院に行かれた理由は?
Koya: 理系は結構院に行くのが自分たちの学部では主流というか、逆に就職してる方の方が非常に少なくてですね。どちらかというと入学当時から学部入ったら院までという流れがありました。自分の学部だったら30人くらいは院へ、就職される方が3、4人とかみたいな感じでした。
Senna: その辺は流れに身を任せてという感じでしたか?
Koya: 研究したいというより、流れに身を任せてそっちの方が正直多かったです。ただ、留学行ってプログラミングとかITのところに興味を持って、ちょっと専攻変えようかなっていう選択肢が自分の中で出てきて、調べていったら非常に面白そうな研究があって、自分でも学部で学んだことでなんとか試験でも戦えるので挑戦したという感じです。
日本での就活、海外を意識した会社選び
Senna: 大学院卒業後の就職について教えてください。
Koya: 入社した時も、海外というところが自分の頭の中にあったので、就職する時も海外に強みというか海外研修とかそういうプログラムを持っている会社さんを重視して選んでいました。配属チームを決める時の面談でも、海外製品とか海外のお客さんと携わるようなチームに所属したいということをマネージャーに伝えて、実際にそういったチームで従事してました。
Senna: 実際に英語も使われていたんですか?
Koya: そうですね、メールですけど、英語を使わせてもらうことはありました。所属してたチームの製品も結構海外向けの製品で、チームは日本人なんですけどお客さんが海外のお客さんということでした。
Senna: どちらの会社に入社されたんですか?
Koya: 日本の電機メーカーですね。就職するときはメーカーさんを中心に見てました。それこそ自動車会社さんだったりとか。ただ、エンジニアとして生きていくって考えた時に、就職した段階でずっとその会社にいるということはあまり自分の中ではイメージなくて、やっぱりキャリアチェンジしていくって考えると、ソフトウェア製品を主に取り扱ってる会社さんを見て選びました。
フルスタックエンジニアとしての経験
Senna: 非常に大きい会社さんで働かれて2022年から2年間っていうことですが、実際この間じゃあキャリアというかね海外というかバンクーバー、カナダに行こうみたいなのってこの間に考えてたってことですかね?
Koya: そうですね入社してからバンクーバーという選択肢が出てきました。
Senna: ちなみにどちらの会社に入社されたんですか?
Koya: 日本の電機メーカー兼SIRというところですね。入社してトータル2年半ほどソフトウェア開発部隊の方に所属して従事しておりました。具体的にはウェブアプリケーションですね。その時の会社が持っているハードウェアを管理するウェブアプリケーションを開発していました。その時にフロントとバック両方とも触らせていただいたという経験になっています。
Senna: なるほどですね。ですると人数はそんな多くなかったんですか社員の。
Koya: 開発しているチームは結構大きいチームで多分全体で30人40人ぐらいはいたんですけど、その中でさらにチームごとに分割されていて、自分が所属させていただいたチームには5、6名の方のエンジニアの方と一緒に開発していました。
Senna: パッと聞いてフロントもバックもっていうのって日本でもフルスタックってそんなに多くなかったのかなって思っていたので、フルスタックイコールチーム開発とかちょっと小さいチームのイメージが勝手にあったんですけど、そんなことはなかったってことですね。
Koya: そうですね。なのでチーム内でもコミュニケーション取ることもありましたし、他のチームのエンジニアチームの方ともちょっとコミュニケーション取って開発したりということも全然ありました。
大企業での安定性への疑問
Senna: 大手から海外となると、相当勇気が必要だったんじゃないですか?やっぱりそこ辞めて海外行くわけなので、キャリアを捨てるみたいなのがあるじゃないですか。
Koya: めちゃくちゃ周りにも言われましたね。
Senna: え?言われた?
Koya: 言われたというか、もったいないっていう言い方をよくされましたね。
Senna: そりゃそうですよね。揺らがなかったですか?
Koya: あんまり揺らがなかったですね正直なところ。
Senna: 本当に。その辺って日本人らしい思考回路だったら、いい大学出ていい大学院出て、その後大きい会社に入ってってなったら、もう10年どころか、死ぬまでその会社みたいな、昔ながらの考え方があってもおかしくないのかなと思うし、やっぱり周りの方もね、もったいないんじゃないのっていう話はやっぱり出るわけじゃないですか。
Koya: そうですね。
Senna: それよりも海外への挑戦が勝った感じだったんですか?
Koya: そうですね海外に出てみたいと思うと、やっぱりこう、当時自分の考えとしても大企業安泰っていうところもあまり感じてなくて、個人として戦って、お金を生み出せるというかちゃんと生活のスキルを持っていかなきゃいけない。他人の看板がなくても頑張るようにしていかなきゃいけないっていうところをずっと感じてて。
バンクーバーを選んだ理由
Senna: ちなみになんでまたバンクーバーなんですか?割といろいろな国あると思いますけど。
Koya: そうですねまあ調べてきた、各国調べさせていただいたんですけど、ビザの取りやすさだったりとか、日本人コミュニティがあるっていうところで。そうですねあとその自分がきっかけとなった、アメリカの西海岸にも近いっていうところ。
Senna: そうね。
Koya: そういったところでもちろんFrogさんがあることも大きかったですね。孤独で戦うわけじゃないという所が。
Senna: 素晴らしいありがとうございます。
Koya: 自分だからあまりバンクーバー以外の選択肢は最初からなかったイメージですね。
Senna: 元々サンフランシスコへの留学がキッカケだったわけですよね、もうだったらSF行ったろうかみたいなのがなかったんですか?
Koya: いやーなんかもうビザの難しさと、じゃあ今から博士号取りに行くかとか、そういうルートを辿ってやると、そこまでではなかったっていうのが正直なところありますね。

他国の選択肢を検討しなかった理由
Senna: ちなみにオーストラリアとかイギリスとかは一切考えなかったんですか?
Koya: 少しは見ましたが、ビザとコーププログラムっていうところで、やっぱ少しでも長く海外にいた方が就活に有利っていうことは、当初の自分の頭の中にももちろんあったので、ワーホリだけで挑戦とかは正直考えてなくて。じゃあ、2〜3年のビザ発行できるってなった時に、オーストラリアもそういう制度があまりなかったようなイメージが。
Senna: 同じことをちょうど先日インタビューさせていただいた方も言ってました。Coopっぽいのがないらしいですねそういえば。
Koya: そうですね。オーストラリアはそういったビザ面だったりとか、2年プランみたいなところがなかなか組みづらいよねっていうところからちょっと却下で。
Senna: イギリスは考えなかったですか?
Koya: 調査不足かもしれないですけどイギリスもビザが難しかったイメージがあったんですよ。
Senna: なるほどですね少なくともそのイメージを払拭されるようなところには出会わなかったってことですね。
Koya: そうかもしれないですね。たまたまカナダはFrogみたいなところがあったからっていうところと、Coop制度が、心理的ハードルもだいぶ下げたのは覚えてます。
海外キャリアへの明確な動機
Senna: 英語圏での実務経験の方が重要だったということですね。
Koya: そうですね英語圏でエンジニアとして活躍できるというか、業務できるといったところにちょっとフォーカスしてたので。
Senna: なるほどですね。素晴らしい。ちなみにKoyaさんから最初にFrogに相談いただいているメールの中には「海外に行くだけでなくきちんとしたスキルを積む経験を積む、海外に行って楽しかったというパターンは最悪」って書かれてます(笑)
Koya: 恥ずかしい…!
Senna: 良いじゃないですかここまで書いてくれる人はなかなかいないですよ。
Koya: 当時思ってたことですね多分。
Senna: あとは、カナダでの永住は現段階では考えておらず、日本に戻った後の転職ステップアップも実現したい。これちなみに今も変わらないですか?
Koya: そうですね今も変わらないですね。日本に帰ることは常に考えています。
Senna: 間違いない、俺ら外国人だからですね、日本でどうキャリアを活かすかってことは頭の中で常に考えますよね。素晴らしいありがとうございます。
カレッジ選びの現実的な判断
Senna: ちなみにさっきのお話にもありましたが、大学院で博士課程に行くことも頭の中にあったかもしれないですけど、やっぱり大学院で今からもう一回学び直すのはちょっとねっていう話だったじゃないですか。とはいえ、こっちにいらっしゃった時はCoopに行くわけで、結局カレッジ行くのか!っていう。カレッジ選んだ時の意思決定とか理由とか何か思い出せます?
Koya: カレッジ選んだ理由は、とりあえずビザ出してくれるところの一択でしたね。
Senna: 分かりやすい。
Koya: 正直、いろんな方のブログとか見て、あまり授業内容とかも期待してなかったです。本当にビザを出してもらうためにお金を払うという感覚でした。
Senna: 最近はカレッジ行って全然別分野の勉強してた人たちのレビューが結構良いのですが、Koyaさんはいかがでした?
Koya: 想像していたよりは全然良かったですよ。先生も丁寧でしたし。
Senna: 本当に?何かあったんかな?学校側もちょっと変わったのかな。さすがにやべえと思ったんですかね。ちなみにKoyaさんが行かれてるカレッジはどちらでしたっけ?
Koya: CICCCのWeb Developmentですね。
経験者にとってのカレッジ生活
Senna: 実際どうでした?会社にいらっしゃって2年間、ポジションとしてはフルスタックだったってことですよね。2年もしかも大きい会社でフルスタックの経験積まれた方が、今更カレッジに行って勉強することなんかあるんか?
Koya: 正直なところ、あまり聞いていないところも正直ありました。ただたまに、自分が知らないライブラリとか技術とかの話も出たので、そういったときは聞くようにしてましたけど、基本的には結構自分の作業をすることが多かったです。
Senna: ちなみに自分の作業っていうのは?
Koya: そうですね、まさしく、早めに学校の宿題終わらせて、あとはレジュメだったり、リートコードだったり、アルゴリズムとかデータストラクチャーの勉強とか、面接対策でっていうところに時間を割いてました。
Senna: 総評としては、勉強したことというか、自分のの経験という部分で知っていることも相当多かったけど、たまに知らないことも出てきたし、という分で、たまにはなったかなというイメージですかね。
Koya: そうですね。クラスメイトとかとコミュニケーションがとれるのは自分にとってもありがたかった。英語で話すし、リフレッシュという意味でも、自分でひたすら勉強するよりかは誰かと喋ったり、休日そこで知り合った方と遊びに行ったりするというところは、ありがたかったです。
就職活動の開始時期と準備
Senna: Koyaさんのキャリアの部分に戻りますが、カレッジ行きながら1年間っていう部分があったと思いますが、就活はちなみにいつから始められてるんですか?
Koya: 就活、具体的に始めたのは、今もまだ学校には通っているんですけど、2025年の年初ぐらいからレジュメのアプライとかを始めましたね。
Senna: ちょうどいい時期ですね。
Koya: そうすると、半年前ぐらいからレジュメの添削とか、LeetCodeとか面接を意識した英語の使い方みたいなのを練習していました。
Senna: 割と今が6月っていうこともあって、仕事が決まったのが4月頃ってことですか?
Koya: そうですね。4月末にリファラルのお話をいただいて、すぐ面接して5月、1回トライアルやってみようかっていう感じで。
Frogネットワークを通じたリファラル獲得
Senna: それはアメリカの会社で、カナダにブランチがあるわけじゃないんですよね?
Koya: えっとアメリカの会社で、それこそFrogのSuguruさんって分かりますか?あのSuguruさんのリファラルなんです僕。
Senna: そうだったんですね!一度Frogの食事会か何かでご一緒させていただきました!
Koya: もともとSuguruさんが3,4ヶ月くらい前からすでに働かれていて「ポジション一つ開くんだけど、Koyaはテック的にも合ってるしどうかな」みたいな。
Senna: このSuguruさんとはどこでお会いしてるんですか?
Koya: Suguruさんは同じ学校のデータサイエンスを受けられていました。ESLが一緒だったので、同じFrogメンバーってこともあって、たまに飲みに行ったりしたんですけど。
Senna: 素晴らしい関係をちゃんと築かれていたってことですね。
Koya: ありがたかったですね。
ネットワーク構築のアドバイス
Senna: リファラルを出す側っていうのもプレッシャーがあるわけじゃないですか。とんでもない人を紹介して、それこそBrilliant Jerk(頭は良いが輪を乱す人)みたいな。そういう意味でリファラルを受ける側としてアドバイスできることはないですか?
Koya: そういう意味でしたら、自分がまずLinkedInとか技術学んだことをポストする。アピールっていう意味だけじゃなくて純粋に自分の技術レベルを上げるっていう意味でも、ポストしたりとか、LeetCode最近解いてる話とか、そういうことを。「今結構就活しますよ」ていうことだったり「ちゃんと準備してますよ」ってところを結構周り伝える努力をしていました。
Senna: 今のどこどこで働いているとか、就活中であるステータスだったりとか、技術的なスタックに関しても、LinkedInのポストがメインだったんですかね?
Koya: そうですね。LinkedInでポストをしていました。
Senna: こういった自分が今どういうステータスで、どういう技術に興味があり、どういう勉強をしているのかみたいなところも、ちゃんとポストし続けてたっていうところは、結構リファラルに繋がるっていう人間関係づくりとしては大きかったってことですね。今KoyaさんのLinkedInポスト拝見してるんですが、結構懐かしい面々がKoyaのポストにたくさんLikeしてるなって思ったら、だいたいFrogメンバーっていう(笑)
Koya: Frogの皆様にはいつも助けられていました。

面接プロセスの緩さとトライアル重視
Senna: 面接プロセスはどうでしたか?
Koya: めちゃくちゃ緩かったですね。簡単な技術質問と一般ジェネラルビヘイビア質問やって「とりあえずトライアルで見るから」みたいな感じですぐ現場に回されました。
Senna: なるほどですね。トライアル期間っていうのはなんか賃金発生してるトライアルですか?
Koya: そうですね。有給でした。
Senna: 素晴らしい。その会社さんはトライアルに力入れてるってことですね。
Koya: そうですね。あとマネージャーさんが結構日本で働かれてたこともあるので、日本人との仕事に慣れているというのは大きかったのかもしれません。あとSuguruさんっていうすでに僕のコミュニケーション取りやすいメンバーもすでにいるっていうところで、そうですね、厳しく見られなかったっていうところは正直あるかなと。
Senna: なるほどですね。まあじゃあリファラルが結構強い会社だったんですねおそらく。
Koya: そういうことかもしれないですね。
就活準備とアルゴリズム学習の重要性
Senna: なるほど素晴らしい。なんか付け加えておくところとかあります。
Koya: いやー、でも就活全般において、そうですねでも自分がフルスタックっていうのもあってあって、極力基本的なところ、それこそアルゴリズムとかデータストラクチャーとか、ベースとなる部分はしっかりキャッチアップするようにはしてましたね。質問されたときに「ちゃんとこいつ分かってんのか」って思われないようには気を付けてたくらいですかね。
Senna: なるほどですね、でもコーディング面接なかったんですよね?
Koya: なかったけど。準備してた身としては若干悲しいとこありますよね。
Senna: 実際まだ噂のレベルですけどね。アルゴリズムテストとかシステムデザインとかちょっと減ってきてるって話は聞いてるんですよね。
Koya: あーなんか、そうですね。マネージャーからではないんですけど、AIでオンラインコーディングテストをハックするツールとかも出てきていて、コーディング面接の価値みたいなのが下がってきてるんじゃないかみたいな話はありました。
Senna: なるほどですね。システムデザインはまだ意味はあるかなって気がしますけどね。アルゴリズムチェックとか、そっちの方に関しては確かにハックしやすいからですね。それこそ拡張機能みたいなので画面を録画しておいてみたいな。
Koya: ありえますよね。
就職活動の現実
Senna: ちなみに何社くらい受けたとかって、本当にその1社だけですか?
Koya: いやこの1社に行く前に、2社ほど面接を受けましたね。
Senna: ちなみに合計で何社くらい送られました?
Koya: いや送ったのは、それこそめちゃくちゃ送りましたね。5〜60社は送ってるんじゃないですかね。1日1件送ろうみたいな自分ルールがあったので。
Senna: 5、60送って、返事があったのは大体何社くらいですか?
Koya: 返事があったのは5分の1とかですね。落とされるっていうのも含めて。
Senna: 5分の1って結構打率高いですね。だって10社くらいは返事あったってことですよね。悪い時は本当に100社とか送って、2、3社とかしか通らないというか、返事すらないみたいな人は平気でいるので。
Koya: 時期が良かったのは正直あるかもしれないですね。
Senna: いいっすねリファラルでやっぱり入社っていう部分が一番安定しますからね。結果的に。最近でもリファラル入社もだいぶ弱くなったなと正直思いますけどね。昔だったらリファラルでこの会社受けてるんだっていうのは50%くらい受かったんかなって思ったけど、最近だと2,30%もないんじゃないかなみたいな。
Koya: あーそうなんですか。
他社での面接経験とビザ問題
Senna: 面接はちなみにその2社は落ちちゃったんですかね。
Koya: そうですね2社落ちましたね。
Senna: どこまで行きました。最終までいったんですか。
Koya: 一つはコーディング面接で落ちて。もう一つはコーディング面接とそのまま最終面接というかCEOの方もいらっしゃって、その時にビザのステータスでちょっと残念な顔されたの覚えてます。
Senna: やっぱそうですよね。
Koya: ビザ周りはどうしようもないですよね。一言目が「PR持ってるか?」だったので。
Senna: その質問が最初に来る会社はきついですね。サポートされること前提ですしね僕らは。
トライアル期間の振り返りと既存メンバーとの連携
Senna: Frogメンバーからは聞いたことはないですが、トライアルの1ヶ月を生き残れない人も当然いるんじゃないかなと思いますが、どうですか。Koyaさんの1ヶ月間のトライアルの1ヶ月振り返ってみて、ちゃんとアピールできたなっていう自覚があるかどうかみたいな。
Koya: 確かに。個人的な感想ではもう少しアピールした方が良かったかなと思ってはいたんですけど、そうですね。言われたことだったりとか常にアウトプットするようにしてましたし、すでに知ってるメンバーがいたっていうところもあって、そこが非常に正直でかかったと思いますね。
Senna: Suguruさんとは同じチームだったんですか?
Koya: そうですね同じチームです。
現在の業務内容と役割の詳細
Senna: ちなみに、さらに詳しくお伺いしますが、何をされてる会社さんに就職されたんですかね。
Koya: ざっくりと言うと、eコマースの分析ツールを提供してる会社ですね。APIを使用して情報収集して、例えば広告がどれくらい効果があったか、このサイトではこれくらいの売上出してるみたいなのを表示して、お客さんに価値を提供するっていう感じです。
Senna: 何を担当されているかとかって、喋れる範囲で話せますか?
Koya: そうですね。今基本言われてるのは開発業務とあとデバッグだったり、お客さんの問い合わせの時の対応、あとサーバーメンテナンスとか、そういったところ。
Senna: 幅広いですね。
Koya: 直近、トライアルでやってたのは簡単なデバッグだったりとか、お客さんの問い合わせが来たので技術的支援をするみたいなものがあったんですけど、これから今月くらいから開発にも少しずつ入っていくという感じです。
Senna: なるほどですね。本当にジェネラリストというか、サポートもするしDevOps的なこともするし。
Koya: そうですね、幅広くって感じで、厳密にバックエンドっていう感じではないと思います。
リモートワークの課題と利点
Senna: ちなみにどうですかアメリカの会社でバンクーバーから働くっていうのにおいて、何か不都合な点だったりとか困ってる点とかあったりします。
Koya: そうですね。不都合というか、やっぱりコミュニケーションもZoomだったりとか、あと基本チャットなので、そうですね。リモートはありがたい分、出社で対面でコミュニケーションをとってエンジニアするっていうのもやってみたかったなというのは正直ありますね。でもそれ以外は、特にそのほかは別に文句はないですね。
Senna: 難しいですよね。フルリモートがいいよっていう人たちが爆発的に増える一方で、とはいえ対面で多少はコミュニケーション取りたいよっていう、なかなかちょっとどっちにつけばいいんだみたいなのがやっぱりあったりしますもんね。
海外就職で気づいた日本との働き方の違い
Senna: 一旦ちょっと日本やっぱり出て、こっちで1年くらい過ごし、アメリカの会社で働くっていう理想を一旦叶えたかなと思うんですけど、ここはやっぱり日本の環境とはちょっと違うなとか、気づいた点ありますか。
Koya: そうですね。日本で自分がいた会社は結構メンテナンス性だったりとか、構造の改善とか、あと技術的なアーキテクチャを取り入れたりとか、そういうところを結構積極的にされてた会社さんだったんですけど、「そういうのはいいから、とりあえずお金を生むコードを」みたいな、アーキテクチャとかリファクタリング云々よりも、とりあえず早くお客さんの要望に答えられるようにしてくれみたいな、そういう思想を感じることが多くて、ここは大きく違うなって思いますね。
Senna: それはいいことなんですかね?(笑)
Koya: 正直なところ。本当、直した方がいいんじゃないかなみたいな感じる時もありますけど、実際にそのコードでお金を生んでお客さんを獲得してるっていうのもあるので、そうですね。ちょっと考え方の違いというか。
Senna: なるほどな。これでもきちんとビジネスが成り立ってお金を生み出してるんだったら、ビジネス的にはいいのかなとか考えたりとか。
Koya: そういう意味でカルチャーショックみたいなのはありましたね。
Senna: どちらかといえばスタートアップカルチャーでのショックみたいなイメージですかね。
国際的なコミュニケーション環境
Senna: 多国籍な会社さんっていうのもあるかなと思いますけど、コミュニケーションの面においてはZoomとかチャットとかっていう部分においても、別にそこまで問題はないかなって感じですか。
Koya: そうですね。やっぱりもうAIとかのおかげで、とりあえずチャットとかに関してはそこまで気にせずやれてます。
Senna: なんか海外に出てっていう部分で思っていたのと違う、もしくは思っていた通りだったとか。
Koya: あー、そうですね。僕海外の職場ってなんかもっとギスギスしてるのかなって思ってたんです。英語になって、言ってしまうと様々な国の人と一緒に働くわけじゃないですか。なんかもっと我が強くてコミュニケーションに難儀を迫られてみたいなことを思っていたら意外とそうでもないみたいなのは良い発見でしたね。
Senna: なるほど確かに。もっとこう個人主義というか、成果を出して自分主義なイメージはある人は多いですよね。
Koya: でもなんか、少なくとも今のマネージャーさんはちゃんときちんとコミュニケーション取ってくれというか、そういうニュアンスを感じますね。なので確かに、どうしても海外ってなると個人主義成果出すみたいなのが先行してしまうんですけど、そこはまだちょっと期間は短いですけど、あんまり感じないですね。
海外挑戦に関するアドバイス
Senna: 逆に何だろうな、今からこっちに来られる方々に対して、これはちょっと最後の質問とは違うんですけど、こういうふうに身構えておいた方がいいよとかあります?
Koya: そうですね、確かに使っている言語はもちろん違うのですけどやってること結構、やっぱりもう日本とあんまり大差ないなって感じる時もあって。英語だから、なんかすごいちょっとハイレベルに見えてしまったりすごい憧憬してしまうってこともあるかなと自分はあったんですけど、実際飛び込んでみると、そこまでではなく、求められていることは日本と一緒っていうことは感じます。
だから、変に海外だから身構えるよりかは、きちんと仕事をすれば、きちんと見てくれる環境が多いんじゃないかなって捉えておくのは、これから挑戦する方々には伝えたいことですね。
Senna: なるほどですね。変に身構える物じゃないよっていうことですよね。
Koya: そうですね。海外就職において重要なのは過度な身構えではなく、日本での経験を活かした着実な仕事ぶりだと思います。
Senna: では、これから渡航を考える人にアドバイスがあれば
Koya: そうですね、アドバイスかー。やっぱり会社辞めて海外に来てみて、エンジニアだけじゃなくて、人としてもそうなんですが、日本に居たら心配しなかったであろうことや、考えなくて良かったことを考えて生きていかないといけないので、やっぱそういう意味では、ある意味強制的にそういう環境に自分を持っていけたことは良かったかなと思います。
この体験や経験は絶対無駄にはならないと思うので、ぜひチャンスがある、興味があるんだったら、海外留学ってところは選択肢として挑戦するのはどうかなとは思ってます。
Senna: 「日本にいたらあんまり考えなかったようなことをこっちだと考えるようになる」って、例えばなんですか?
Koya: そうですね。やはり上からの指示を待っていたり、言われたことをやるだけみたいなスタイルって、海外だと生きていくの難しいですよね。それこそ海外就職を意識すると、知識を知るだけじゃなくて、ちゃんと自分のものにしつつ、周囲にアピールしないといけないとか、技術者としてもビジネスマンとしても求められるレイヤーがやっぱ違うなっていうのは感じています。
そうなった時に、やっぱり会社や他人の看板がなく、自分の実績をアピールしないといけないので、どういう風に相手をうまく見てもらうかとか、そういったアピールや意見の出し方とか、やっぱりずっと会社にいるってことを考えた時よりかは考えるようになったなと思うので、そういう意識でしょうか。
Senna: 素晴らしいアドバイスですね!海外に出たからこそ使う脳みそがあるというか、考えなければならないことが人を成長させていると思う瞬間は確かに多そう。今日は沢山のお話ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。日本での大手電機メーカーで2年半のエンジニア経験を経てカナダ経由でアメリカ企業就職を実現したKoyaさんのストーリーは、現代の海外就職成功の新しいモデルケースと言えるかもしれません。
最も印象的だったのは、ESLクラスでの何気ない出会いが最終的にキャリアの扉を開いたという点です。FrogコミュニティメンバーのSuguruさんとの飲み仲間関係が、50-60社に応募する中での成功事例となりリファラルへと発展した。これは単なる運ではなく、LinkedInでの継続的な情報発信と「すぐに面接を受けられる体制も環境も整っている」という明確な意思表示があったからこその結果だったように思います。
海外就職において、すべてが実力や能力で決まると考える方は多いですが、所属する場所や環境、日々の情報発信からそれを受け取る人々のことまで、様々な要因が絡まって海外就職は成り得るので、出来ることはなんでもやるという意識を常に持ち続けるようにしたいですね!
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