現状はWEB/IT/グラフィック関連での就労を遂げた方は圧倒的にバンクーバーの方が多いのが実情です。それはいくつかの理由があります。
- 大企業が多い:トロントはカナダ随一の大都市であり、その分大企業の活動範囲が多い地域になるのですが、基本的に大企業が私達外国人に対して、ゼロから就労ビザのサポートをしてくれる事は稀です。外資系にお勤めの経歴や、圧倒的スキル等があれば話は変わってきますが、外国人の身の上から大企業への挑戦を成功させて事例は過去遡っても非常に稀となり、比較的スタートアップ/中小企業が多いバンクーバーの環境は、私達外国人の就労条件としては向いてる企業規模が多いのが理由の一つです。
- 人口が多い:トロントの人口は約250万人、バンクーバーは約60万人程とされていますが、基本的に外国人の就労を求める地域の特徴として、専門技術を持った『人材の不足』が理由となる場合が多く、人材が不足していない、すぐに採用活動を行える大都市であるトロントと、バンクーバーではその事情が変わってきます。
- 理想の学校が少ない:トロントでWEB制作を学ぶとなると基本的には大学、またはブートキャンプのような選択肢が一般的かと思われますが、バンクーバーには私立公立ともに1年〜2年程の期間通うことの出来るプログラムを持った学校が非常に多く、選択肢が多い事も理由の一つです。(VFS、BCIT、VanArts、ITD、CICCC等)
加えて、北米西海岸という立地も手伝い、特に映像/ITにおける就職事情などを考慮するとバンクーバーを登竜門とし、永住権獲得後にトロントや他の地域に渡る人が多いのが一般的です。