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価値観が定まれば行動に迷いは無くなる!学校教員からエンジニアとしての海外就職を果たしたKoichiさん

今回、インタビューに応じてくださったのはバンクーバの公立カレッジ(Langara College)に通った後、現地就職を果たしたKoichiさんです。最近はFrog内でもキャリア相談会を開いてくださっていて、ライターのYutoもお世話になっている方です。

常に目標を設定することでひたすら突き進んできたKoichiさんは、日本にいる段階からかなり入念に計画を立ててきました。そんな彼に学校生活から就活の戦略、そしてカナダに来てから価値観を大きく変えることになったメンター・メンティーの関係について語っていただきました。

特にKoichiさんの入念な準備やアドバイスはこれからカナダに来る方、来ようと考えている方にとって金言ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください!


カナダに渡航しようと思ったきっかけ

Yuto: カナダに渡航しようと思ったきっかけを教えてください。

Koichiさん(以下:Koichi): カナダというよりは海外に出たいという気持ちは中学生の頃から持っていました。というのも、当時はマーチングバンド部に所属していたので、その本場であるアメリカに対する憧れを抱いていたからです。マーチングバンドは20歳まで続けていたので、そこまでずっと憧れ続けていました。ただ、アメリカの団体に参加できるのは21歳までという年齢制限があって、結局チャレンジせずに時が過ぎ去っていきました。

Yuto: それは、行きたくても行けないモヤモヤが残ってしまいますね。

Koichi: そうですね。そのまま、ずっと「海外に行きたい」という気持ちが残っていました。ただ、カナダを選んだのは成り行きでした。

Yuto: ということは、当初はアメリカに行きたかったんですか?

Koichi: その通りです。カナダを選んだのはFrogに出会ったからですね笑

Yuto: 僕も同じです笑 

Koichi: Frogを知ったのはSennaさんのツイートを拝見したのがきっかけです。Sennaさんが書かれているブログに関する投稿で、それががとても面白かったので、見ていくとFrogを運営していることを知り、そのまま説明会に申し込みました。

Yuto: それはいつ頃だったか覚えてますか?

Koichi: 2019年の3月です。でもそこから、具体的に考えることは少し放置していました笑

細かい目標を置き数年かけて、入念に渡航前の準備をする

Yuto: その放置していたものが、再燃したきっかけは何かあるんですか?

Koichi: 再燃したというよりはゆっくりだけど進み続けてた感じですね。いつ頃カナダに行きたいかという目安から逆斬した細かいマイルストーンはいくつか設定してあったので、それに沿っては過ごしていました。僕は目標を設定して、それに向かってレールを敷くと、そこから脱線するのにストレスを感じる人なので。

Yuto: 準備といえば、資金面や英語面が挙げられますが具体的にはどのような準備をされてきましたか?

Koichi: それでいうと、Frogを知った2019年よりも前から準備をしていました。2017年の夏からオンライン英会話を継続していました。その当時はTOEICのスコアを目標に勉強していましたが、TOEICは半年勉強して440点とかだったので英語は結構ひどい状態からのスタートでした笑

Yuto: そんな前から準備されていたんですね!!僕も初めて受けたTOEICはそれくらいだった気がする笑

Koichi: そっから本格的に「海外に行くにはどうしたらいいのか」と考えた結果、エンジニアという選択が一番良さそうだったので、日本で他業種からエンジニアにキャリアチェンジをしました。

Yuto: 僕、勝手にKoichiさんは「エンジニアになったことで、海外へのキャリアパスが見えて、そこから英語を勉強し始めた」と思っていましたが、逆だったんですね!

Koichi: 他にも税理士等も検討したのですが、国によって法律が違うので、培った知識を持ち越せない可能性があるなと思ってやめました。それとエンジニアは自分に向いていそうだなとも感じていたので「いつかエンジニアとして海外で挑戦できればな」と期待をしていました。

Yuto: 確かにコードは国によって書き方のルールが異なることはありませんしね。

Koichi: 転職を決めてからはまず職業訓練学校に通い始め、そこでJavaを勉強しながらITパスポートや基本情報技術者の資格を取得しました。エンジニアになってからも1年で資格を2個取りました。さらに、同時進行で英語の勉強もしていました。

Yuto: 凄すぎて感動しています、、、!!英語は具体系にどのような勉強をされていましたか?

Koichi: これも目標毎に手法を変えていて、TOEICのスコアが目標の時は英会話教室のTOEIC対策コースを、IELTSが目標の時は運営団体であるBritish Counsilの集中訓練コースに通っていました。これは全部で3コース分くらい通いました。

Yuto: 働きながらそれをこなすとなると、時間管理がとても大変な気がするのですが Koichiさんの1日はもしかして24時間以上なんですか?笑

Koichi: 実をいうと、英語を勉強するために一度仕事を辞めています。

Yuto: おお!!?

Koichi: 当時、このままのペースだと英語力が思った通りに伸びないと感じていました。エンジニアの経験も1年積むことができていたので「ここで一度、途切れても良いだろう」と考え、思い切って辞めました。

Yuto: それだけ思い切りが良いと、スッキリして臨むことができますね!ここまで話していただいた数々の準備の中で「こうしておけば、もっと良くできた」とか「こうしておけばよかった」と思うことはありますか?

Koichi: 英語のスピーキングやリスニングは今でも苦戦しているので、もう少し取り組めばよかったと思っています。技術面に関しても当時は、インプットを重視していましたが、アウトプットの比率が多ければ定着の仕方も違ったかもしれません。

Yuto: 英語でいうと”喋り慣れること”はとても重要ですよね。いつまでも文法面の間違いを恐れていると、ずっと喋れないままなので。もちろん後々に間違いは正さないといけない思いますが、まずは喋ることが第一歩ですね。

2つの仕事を掛け持ちしながら、走り切った学校生活

Yuto: 続いて学校生活について聞かしていただければと思います。日本にいる時にオンラインで少し受けてからカナダに渡航された認識であっていますか?

Koichi: そうですね。最初の4ヶ月は日本からオンラインで出席して、残りの1年間はバンクーバーから受けていました。

Yuto: カレッジの最初の4ヶ月は日本からオンラインで受講されていたと伺いましたが、時差があるので、生活リズムの管理等含めて、大変じゃなかったですか?

Koichi: ありがたいことに、僕の時は同期的な授業(講義時間に合わせて主席する必要がある授業)が少なかったことに救われました。講師が出している講義動画を見てアサインメントを毎週の期限までに提出するというスタイルが多かったです。

Yuto: それはかなり助かりますね。週で何コマの授業が同期的な授業でしたか?

Koichi: 1,2個でした。そこは日本時間の深夜だったので気合いで乗り切りました。ただ、内容が辛かったです苦笑

Yuto: デザイン等のコーディング以外の授業もあるんですよね?Hiroshiさんからも伺いました。(Hiroshiさんのインタビュー記事) それが役に立つと思う人もいれば、そうでない人もいると伺いました。

Koichi: そうですね。僕のようにエンジニアでもデザインの授業を受けなければいけないですし、逆にデザイナーもコーディングの授業が必修に含まれていました。

後輩が履修している講義でアシスタントとしてシステムデザインのデモンストレーションをするKoichiさん

Yuto: 振り返ってみて、学校生活はどうでしたか?

Koichi: 課題に忙殺されていましたね〜。2ターム目にかなりの数の課題を出す講師が担当だったので、睡眠を削ってこなしていました。当時はCSS等のフロントエンドの技術に明るくなかったので、苦労しました。ただそこで鍛えられたおかげで、それ以降の講義は効率的に進めることができました。3ターム目から日本の企業でフロントエンドエンジニアとしてのインターンも始めたのですが、そこではCSSで困ることがなかったです。

Yuto: 学校の課題が大いに活きてますね!!学生期間中にインターンを見つけることができたのはかなり良いですね。

Koichi: それに加えて、学校からの仕事の紹介もありカナダでの職歴を身につけることができました。

Yuto: ということは、当時は学校の授業、日本のインターン、学校から紹介された仕事に3つを回していたんですか!?凄いな〜、、、

Koichi: ちなみに就活もしていました笑

Yuto: 絶対、影武者とかいそう笑

Koichi: 就活自体は夏くらいから進めていたのですが、その時点でいくつか反応があったので、結構自信に繋がりました。

Yuto: 流石の行動力!!それは後にも繋がるのでかなり大きいですね!学校の課題やプロジェクトから学びはありましたか?

Koichi: 技術面に関してはそこまで多くありませんでしたが、日本人以外の方とチームを組んで取り組むことがとても良い経験になりました。例えば「納期までにタスクを完了する」ということにしても、タスクを完了してレビューを待つことを完了と捉えているメンバーもいれば、レビューや修正も含めての完了と認識するメンバーもいて基準が人によって違うので、それをどのように働きかけて統一するのかという点で苦労しましたが、勉強になりました。

Yuto: 文化の違いもありますし生徒のやる気も違うので、そこを極力同じ熱量まで上げていくのは大変ですよね。

Koichi: もうひとつプロジェクトに関してですが、Langaraはプロジェクトのメンバー分けが講師主体ではなく、生徒間で水面下でやりとりをして決めていくスタイルでした。なのでその際に色々な人間関係が垣間見えました笑

就活ではエンジニアとしての経験を全面的にアピール

Yuto: 現在はバンクーバーで働かれているわけですが、就活時はどのような戦略を練られてましたか?

Koichi: 全面的に職業歴をアピールしていました。日本での仕事がSESだったので色々なことをしていました。カナダの企業に応募するときはそこから合うような職歴を選んでレジュメに’落とし込んでいました。それとTogashiさん(Togashiさんのインタビュー記事)のキャリア相談会で聞いたことを参考にして取り組みました。とにかく、まずはレジュメの通過率を上げることを意識していました。日本の仕事を始めたのもレジュメにReact.jsとTypeScriptの業務経験を書けるようにしたいと思ったからです。なので、求人を探す際も言語で絞り込みをかけていました。

それに加えレジュメ通過後も見据えた面接対策やコーディングテスト対策も併せてやっていました。

Yuto: ミートアップ等は参加されていなかったんですか?

Koichi: そうですね。僕はレジュメで真っ向勝負を仕掛ける方が向いているとわかっていたので笑

それにミートアップもオンラインが主流だったので、そこでコネクションを築き上げるのは難しいと思いました。

Yuto: 面接対策はどういったことをされましたか?

Koichi: メンターのKeiさん(Keiさんのインタビュー記事)に鍛えてもらいました。それ以外にも学校で3ヶ月間の面接対策の授業があり、そこで答え方や気をつけるべきポイントを学ぶことができました。これらがなければ厳しかったと思います。

Yuto: 最終的にどれくらいの企業に応募されましたか?

Koichi: たくさん応募することを心掛けていて、LinkedInだけで250件は応募しました。まずは応募をしないと始まらないと考えていたので、1週間で何件応募する等の目標を定めてコンスタントに取り組んでいました。

Yuto: 僕も最近はとにかく応募することを心掛けてます。Koichiさんは最終的にどのくらいの割合で返信がきましたか?

Koichi: 5~10%ですかね。

Yuto: なるほど。でも応募しなかったら0%ですもんね。そういったことを乗り越えて、今の会社にたどり着いたわけでが、採用プロセスはどのような内容でしたか?

Koichi: 現在の会社が少し特殊な業態で、日本のSESに似ています。社長も含めた会社全員で顧客のプロジェクトに入りサポートをしています。なので、一次面接が社長とリードエンジニアと自分の3人での面接、そこで技術面の質問もありました。二次面接は顧客のプロジェクトマネージャーとの技術面接でした。最終面接は社長とのオファー面談といった流れです。全部で3回の面接を経ての採用です。

技術面接の内容が重視されていたので僕にとってはありがたいことでした。

Yuto: 技術面接はどういった内容のことを聞かれましたか?

Koichi: その場でJavaScriptを使って出題された関数を書くという内容でした。あとは、フロントエンド重視のポジションだったのでWebサイトのデザインを渡されて「デザイナーにどのような質問をするか」などを聞かれました。

全てが変わったKeiさんへの弟子入り

Yuto: Koichiさんといえば、Keiさんのメンティーというイメージがとても強いです。どう言ったきっかけでKeiさんとメンター・メンティーの関係になろうと思ったんですか?

Koichi: 人としての憧れです。彼のキャリア相談会に参加し、その後に模擬面接をしていただいたことで接点がありました。その模擬面接に関しては枠が埋まっていたにも関わらず、追加で枠を用意してくださって、めっちゃ優しかったんです。その後にお礼でTim Hortons(カナダ全土に展開するコーヒーチェーン)のギフトカードを送りました。

Yuto: Podcastで聞いたことある話だ!

Koichi: Keiさんがメンティーを募集していた回(87話)で話していましたね。当時、誰かのメンティになれたらいいなと思っていたので話を聞いてみて、そのまま弟子入りしました。なのでバンクーバーのえんじに屋のPodcastのSennaさんとYuyaさんにはとても感謝しています。

Yuto: 具体的には、メンター・メンティーの関係ってどんなことをされていたんですか?

Koichi: 最初の頃は僕が書いたコードやPRに対してレビューをしてもらっていました。就活が近くなってからは就活対策で面接対策やレジュメのレビューをしてもらっていました。Keiさんのメンタリングスタイルはメンティー側からの要望に沿って進めていくもので、今もそれは継続しています。

Yuto: なるほど。お二方を見ているとずっと一緒にいるイメージあります笑

Koichi: たしかにそうかもしれない笑。僕は音楽という芸事の世界にいたので、師匠と弟子の関係って、弟子が師匠の全体的な行動を見て学んでいくものだと考えています。例えば、Keiさんが社内でプレゼンをやったと聞いたので、僕も挑戦してみるといった感じですね。

Yuto: 師匠が歩んだ道のりを辿っていくということですね。メンターがいるかいないかって、かなり違うと思うのですが、これまでで一番そう感じたことはありますか?

Koichi: 正直いうと毎日そう思っていて、どれか一つを挙げるのは無理ですね。強いていうのであれば、面接対策は実際の場面でそのまま活かせているので、Keiさんにお願いしてよかったと思っています、

あと、メンター・メンティーの関係でよかったと思えることはメンタリングを受けることができるだけでなくその周りの方々とも繋がることができたことです。実際に、僕も就活対策でKeiさんだけでなく、Togashiさんにもレジュメを見てもらったことがあります。それ以外の方々のお話も聞くことができて、僕だけでは気づくことができないことを吸収することができました。

Yuto: コミュニティの偉大さを実感する瞬間ですね。

Koichi: メンティーになった直後くらいのタイミングでKeiさんがYuyaさん(Yuyaさんのインタビュー記事)を紹介してくれたんですね。Yuyaさんから話の一発目で「技術は好きですか?」と聞かれて、上手く言語化して答えることができなかったんですよ。それがめっちゃ悔しくて3日間考え続けました。その結果、僕は人を助けることに興味があって、技術は人を助けることができる。何か物事を深めていく行為が好きで、技術を深めていくことは人を助けることに繋がる。だから技術が好きということを認識しました。そのタイミングで自分が大切にしている価値観が定まったので行動に迷いがなくなりました。

自分一人ではちゃんと考えることが無かったと思うので、改めて人の繋がりのありがたさを実感した瞬間でした。

日本とカナダでの職場、働き方の違い

Yuto: Koichiさんは日本でもエンジニアとして働かれたことがありますが、現在の職場と日本での職場で雰囲気や働き方の違いを感じることはありますか?

Koichi: これまで、日本の会社で正社員、フリーランス、カナダの会社で正社員として働いているのですが結論を言うと会社によると思います。日本の会社で働いていたのはコロナ前でリモートワークという概念が無かったので、一概には比べられないです。現在の会社では基本的に残業はありませんが緊急対応で夜遅くまで働くこともあるので、そこは日本と似ていると思います。

ミーティングは必要最低限だけなのはありがたいです。あとは、チームの雰囲気もポジティブです!!

Yuto: 最高ですね!!風通しもいいですか?

Koichi: いいですね!僕も試用期間の段階で色々と意見を出させてもらえてますし笑

Yuto: 以前、プレゼンされてましたよね?

Koichi: はい。あれはチーム向けでしたが、内容によっては顧客にもプレゼンを行い、知識を共有し合ってます。

Yuto: 初めてプレゼンした時は緊張しましたか?

Koichi: めっちゃしました、、、、。当日にいきなり言われたので汗

Yuto: ってことは職場でも英語で困る場面ってありませんか?

Koichi: 英語に関してはまだ毎日苦労していますね。、ミーティングとかでも時々情報を追いきれないことがあって。。。ただメンバーに聞いたらしっかり教えてもらえるので助かってます。

なので、一度は途切れた英語の勉強も今は再開しています。

Yuto: 具体的には何をされていますか?

Koichi: 永住権を視野に入れたIELTSの勉強、英語のPodcastを聞く、オンライン英会話に取り組んでいます。全て達成できているわけではないですがIELTSはスコア、Podcastやオンライン英会話は週に何分聞くとか、何回レッスンを受けるといった目標を定めて取り組んでいます。

Yuto: なるほど、先述したKoichiさんらしいやり方ですね。ちなみにオンライン英会話は何を使われてますか?

Koichi: 今はネイティブキャンプを使っています。日本にいた時からオンライン英会話はやっていますが、メジャーなサービスはほぼ全部使った気がします笑

Yuto: オススメはどれですか?

Koichi: ネイティブキャンプですね。その場で予約が取れますし、レッスン回数が無制限なので。

これからのキャリアについて

Yuto: これからのキャリアは何か計画はありますか?例えば、今は永住権取得を目標にされていますが、取得後のプランなどあれば教えてください。

Koichi: 実はエンジニアとしてはあまり定まっていないんです。ざっくり言うと、1年以内にはIntermediateになりたいと思っているんですが、現在の会社にはそのようなポジションがないんです。そうなると転職するしかないのですが、それには永住権がないと心細いので、どのタイミングで動き出そうかと常に考えています。

もう少し長期的な目線で見るとさらに抽象的です。というのも、この半年間で僕自身の考え方がかなり変わってきていて、「自分には何ができるのか」を改めて模索している状態です。なので今は無理に決めない方が良いと思っています。

仕事以外のキャリアという視点では、コミュニティを大切にしていきたいと考えています。今までFrogというコミュニティに、就活等でかなり助けていただいているので、次は僕が次の世代に繋げていきたいです。。

Yuto: 素晴らしいの一言です!その一環でキャリア相談会も開かれてますよね?

Koichi: 僕自身もやっていて楽しいと思ってますし、僕の次の世代がさらにその次へとバトンを繋いでくれればと願っています。

以前、メンターであるKeiさんが「自分がメンタリングしている人たちが、いつかは他の人達のメンターになっていくと良いな〜」って言っていたことがあって、その時に無意識に彼と同じ方向に向かって走っていると気づいて、めっちゃ嬉しかったです。

Yuto: 美しい師匠と弟子の絆ですね!ちなみに永住権が取れた後は、カナダに残るかアメリカになどの他の国での挑戦は考えたことありますか?

Koichi: 今はまだそこまで考えられていないですね。現状ある選択肢の中で僕にとって最善のものを選択していこうと思っています。

これからカナダに来る人へのアドバイス

Yuto: 最後にこれからカナダに来られる方々、もしくは計画している方々に対してのアドバイスをいただけますか?

Koichi: 大きく分けて4つあります。1つ目は計画と準備はしすぎるに越したことはないです。でも勢いは大事なので、その勢いで大きな目標を立てて、そこから逆算して細かい目標を定めていくことをおすすめします。もし途中で他にもっと良いと思える選択肢が出てきたらそちらに行けば良いだけなので。

2つ目はスキル面で、英語とプログラミング以外のスキルでいうと落ち込んだ時に1人で回復するスキルは日本にいる段階から身に付けておいた方が良いです。これがないと物事が上手くいかない時に継続して動くことが難しいので。

3つ目は自身に合った半自動的に行動し続けることができる方法を見つけることです。僕の例で言うと課題を細かく分けて、時間区切りでゴールを設定すると、それに向かって勝手に進んでいくことができます。これは人によっては一緒に取り組む仲間の存在や、管理してもらう人を見つけることだったりすると思うので、自身がどのタイプに当てはまるかを早めに見つけておいて、カナダに来てからは動き続けることができる状態にしておいた方が良いと思います。

4つ目は日本人コミュニティを大事にすることです。人によっては海外に出ると日本人との関わりを断とうとする人がいますが、日本語で意思疎通が取れて、同じルーツをもつ存在が近くにいるというのはずっと生活をしていく上ではかなりありがたいですし、精神的にも安定します。また、僕はカナダに来てから、すぐに現地で就労されている方と交流することができて、将来に対するビジョンをより明確に持つことができました。これは僕が就職することができた大きな要因です。

バンクーバーの猫カフェで癒やしの時間

Yuto: なるほど!これは経験の有無を問わず、全員に当てはまるメッセージですね。例えばKoichiさんのように日本でエンジニアとしての経験がある方に対しての場合、違うアドバイスはありますか?

Koichi: レジュメやLinkedInを準備しておいてすぐに応募を始めることですね。学生期間中はフルタイムでの就労は不可能ですが、もしかするとパートタイムでのオファーがあるかもしれません。個人的にはポートフォリオは無くても良いと思っていますが、自分の技術力をコードベースで見せることができるプロジェクトは準備しておいた方が良いです。というのも、就職活動の過程で提出を求められることがあるからです。仕事のプロジェクトを見せることは難しいと思うので、個人や学校のプロジェクトで見せることができるものを最低1つはもっておくと良いかと思います。


いかがでしたか?Koichiさんは長い期間をかけて日本にいる時から入念に準備をしてきました。常に大きな目標を設定し、それから逆算して細かいゴールを作ってクリアしていくことで走り続けてきました。

メンター・メンティーで得た経験をコミュニティへ還元し次の世代に繋げていくというKoichiさんの思いはきっと後世にも受け継がれていくことになるでしょう。

価値観が定まれば行動に迷いは無くなる。

様々な選択肢がある現代で自分の軸を定めることがいかに大事かを改めて気付かされました!!

最後までご覧いただきありがとうございました!
次回のインタビューでもお会いしましょう!

KoichiさんのTwitter:https://twitter.com/starterPG_51

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