バンクーバーにて北米圏のエンジニアが集うTechカンファレンス『Frog Conference』を開催します
Frogを設立して10年、Frogは主に北米西海岸からエンジニアを筆頭としたTechシーンで活躍する人々をサポートし続けて来ました。その課程で目標の一つとなっていたのが北米で海外就職者のためのカンファレンスを開きたいという物。
Frogを設立した10年前は海外挑戦=孤独でしかなく、相談出来る人も、頼れる組織やコミュニティもありませんでした。それが今や多くの先人たちによる事例やデータ、ネットワークや繋がりから、確実な手段は提供出来ないまでも、再現性の高い手段や経緯は確立されつつあり、Frogも北米西海岸では日本人の海外挑戦者による最大規模のTechコミュニティへと成長してまいりました。
この度、そんな西海岸で活躍するエンジニア、そしてこれから北米進出やエンジニアを目指す皆様にご参加頂けるカンファレンスを6月22日(土)にバンクーバー、ダウンタウンのUBC Theatreを一日貸し切り、開催させて頂くことになりましたのでご報告させていただきます。
会場写真
カンファレンス内容
カンファレンスの内容は現在調整中の部分も多くありますが、主にFrogへ寄せられる北米挑戦圏で挑戦するエンジニアおける各ステージの課題は3つ
- 北米圏でキャリアをスタートの方法、課程
- 北米圏のTech企業でパフォーマンスを最大化する方法、事例
- キャリアの先に起業、ファウンダーとしてスタートアップに挑戦する方法
今回のカンファレンスで、スピーカーの皆様にはこれらの議題について自分たちなりの経験や考え、それぞれが大切にしてきたキャリア感などをディスカッションして頂ければと考えています。
カンファレンス内容は常にアンケートを元にアップデートしています。何かご意見や疑問点などありましたらこちらのアンケートフォームよりご連絡頂ければ幸いです。
基調講演
加えて、基調講演にはあの『世界一流エンジニアの思考法』著者として有名な牛尾さんにシアトルよりお越し頂き、一流のエンジニア達と渡り合う思考法や考え方についても講演頂く予定です。
当日のタイムスケジュール
各セクションの意図について
今回のカンファレンスの主な目的はネットワーキングにあります。そのため、各セクションにおいて質疑応答のお時間や、全体を通したパネルディスカッションなどにも大きく重きを置きたく考えております。
その上で、Frogによく寄せられる相談事項の中から、3つのカテゴリに分け参加者の皆様とも知見を深め合えればと考える次第です。
セクション1.カナダから北米圏でキャリアをスタートさせる方法
まず最も多い質問として、北米圏でのエンジニアキャリアのスタートの方法が挙げられます。Frogに寄せられるカナダを経由した現地就労の流れとしては主に、
- カレッジ経由
- ワーホリからの直接就労
- 大学経由
- 日本の外資勤務からのリロケーション
これらのいづれかが該当する方が多いでしょう。日本に居ながらカナダ企業のオファーを受け渡航というパターンもありますが、年間100名前後のエンジニアの渡航サポートをしているFrog経由の中ですと、まだまだ稀なパターンである認識です。
Xを筆頭に、ネット上では永遠と議論され続けている上記各パターンでの渡航、キャリアのスタート方法についてはこれまで公的な場で議論されては来なかったように思います。
主にこれから北米圏でキャリアを構築したいという方向けのセクションですが、それぞれのキャリアアップ、転職プールに入るまでのスピード感や、年収交渉への影響、雇用主との交渉、そして何よりもレイオフに対する耐性、バックアッププランなどを含め、カナダにおいてエンジニアとしてキャリアをスタートする上で、どの道が誰にとって適切なのか、ディスカッションする場を作りたいと考えています。
また、登壇者の多くは現在アメリカ企業で就労しているエンジニア達です。アメリカのTech企業で働くという目的を持たれている方も、カナダ経由というアイデアがどう映るのか、是非意見交換をさせて頂ければと考えております。
想定しているトピック
- 北米でキャリアをスタートする、北米にキャリアを移すことになった経緯について
- カレッジ、内部転勤、大学、直接就職と、それぞれ北米挑戦における様々な道があった中で、なぜその道を選んだか
- 北米圏におけるファーストキャリアに求めていた物は何か、または何が欠けていないことに注視したか
- 待遇の良し悪し、ビザサポートの有無、開発環境のマッチング、チームの雰囲気など意識していたこと
- ビザや就労許可の取得や交渉に関するアドバイスや、遭遇したトラブルなど
セクション2.エンジニアとしてのパフォーマンスの示し方、事例共有
外国人として働くということは、基本的には常にローカル人材と比較されるということです。言語や文化背景の違いはもちろん、当然外国人雇用における政府とのやり取りなどはローカル人材には無い企業負担となりやすく、一般的にはパフォーマンスで黙らせるしかありません。また北米圏はレイオフ文化ですが、外国人である私達にとって、多くのケースでレイオフ=帰国という構図になりやすいのも大きな問題になりやすく、尚の事パフォーマンスを示す事で企業にとって必要な人材たり続けることは必要です。
しかし、一概に”パフォーマンス”と言っても様々な形があります。技術力、開発環境の整備、コミュニケーションの最適化、チームメイトへの貢献など。このセクションでは主に、カナダやアメリカのTech企業で十分な成果を残し、企業からの信頼を獲得するまでに実施してきた各々が持つノウハウや事例、これまで遭遇してきた事案などを共有頂き、今後アメリカ、カナダ企業で働く上で参考となるお話が聞ければと考えております。
想定しているトピック
- 北米における働き方の特徴や文化の違いについて
- 主に日本と北米で働いた事のある方にその違いや気付きなどについて
- 北米で活躍する人材像
- レイオフ文化の北米において、仕事内外で気をつけていることは?
- 各人様々な取り組みをされているかと思いますので、普段の活動について共有
- 良い組織(チーム)作りに必要な事は?
- 各々のWork ethicsに触れる意図
セクション3.起業、スタートアップという選択肢
北米圏のエンジニアとして働き、優秀なチームで、優れたプロダクトを開発し続け、いづれは自分もスタートアップのファウンダーやCTOにと頭の片隅で考えたことのあるエンジニアは多い事かと思います。
一方で、外国人ステータスの私達にビザサポートを行ってくれる企業というのは、初期フェーズを抜け安定した企業か、上場済みの企業が多い事でしょう。結果として私達はいづれスタートアップやファウンダーと頭では想像しつつも、具体的なシーンを想像する事は難しくなっていると思います。
Frogの目標の一つには、日本人の国外挑戦を当たり前の世界にした後、グローバルシーンを見据えた起業家の排出に繋げたいという目標もあることから、北米圏のTechシーンで起業する起業家との繋がりや、そうしたスタートアップへの出資を行ってまいりました。
このセクションでは、そうしたスタートアップのファウンダー、CTOなどの話を聞きながら、彼らが一体何をモチベーションに頑張っているのか、何を目指し、どういった苦労があったのかなど、経験談を共有して頂ければと考えております。
Ask the Speaker
カンファレンスの最後では、Ask the Speaker枠と設けさせて頂きます。各スピーカー毎にブースを設け、カンファレンスの公演内で聞けなかった質問や相談を個別に行うことができるセクションです。
皆様一人ひとりの状況や不安点、悩んでいるポイントなどを是非このタイミングで投げかけてみましょう。壁打ち相手としてこれ以上無い貴重な機会になると思います。
※当日は100名ほどの参加者が想定されております。グループでお越しいただいている場合は可能な限りグループで会話頂き、各スピーカーとのお話についてはスタッフが監修させて頂く事となります。
基調講演
牛尾さん
『誰でも世界で通用するエンジニアになれる、必要なのは考え方、仕事術だ』として書かれた「世界一流エンジニアの思考法」著者
- Microsoft - Senior Software Engineer
- 世界一流エンジニアの思考法 著者
- note
スピーカー
Yuyaさん
サンフランシスコでLogistics系のスタートアップのFounder/CTOを勤める。Podcastを通して西海岸のTech情報やエンジニアとしての日々の生活を発信し続けている
- Frost(SF-based logistics SaaS startup) Co-Founder & CTO
- バンクーバーのえんじに屋(Podcast)
- Frogによるインタビュー記事
Keiさん
アメリカのヘルステック企業、Vicante Healthにてシニアエンジニアとして勤務。業界未経験からカナダへ渡航後、カレッジ経由でエンジニアとしてキャリアチェンジ、現在3社目
- Vivante Health - Senior Software Engineer
- 日本のエンジニア達は海外に出なければいけない
- Keiの海外エンジニアちゃんねる
- Frogによるインタビュー記事
Koheiさん
アメリカの産業向けのデータ解析ソフトウェアを提供するParsableにて2020年からシニアフロントエンドエンジニアとして勤務
- Parsable - Senior Frontend Engineer
- いつか海外を目指そうと思っているエンジニアへ
- Frogによるインタビュー記事
Wataruさん
カナダ渡航後カレッジを経由し現地就職。その後Civic Tech企業へエンジニアとして就労後、Unityでエンジニア及びエンジニアリングマネージャーとして勤務後、再度前述のCivic Tech企業でスタッフエンジニアとして勤務。過去3年間、北米で就職しているエンジニアを中心としたBookclubを不定期で主催
- Routeware, Inc. (CivicTech) - Staff Engineer, former Unity Engineering Manager
- 何をしたいのかわからない若者へ - シビックハッカー、海外ではたらく
- Frogによるインタビュー記事
ヤンマーさん
カレッジ経由で廃棄物ゼロを命題とする家電開発企業PelaにてiOSソフトウェアエンジニアとして就職。現在3年目
- Pela - Mobile Software Engineer
- Frogによるインタビュー記事
Ryosukeさん
ソフトウェア業界で15年、ソフトウェア開発者からセールスエンジニア、データセンター担当まで幅広く経験。カナダには Amazon のインターナルトランスファーで移住し、現在は AI によるテスト自動化を手がける Autify のスタッフエンジニアとしてカナダから勤務。海外挑戦やキャリアに関するオンライン相談も受け続けている。
- Autify - Staff Software Engineer
- 10年かけてカナダでソフトウェアエンジニアになるまでの道のり
ようさん
カナダのUBCを卒業後、新卒でAmazonに入社。在学中、日本のグノシーなどでもインターンを経験しており、現地の大学を経由することによるキャリアについて語って頂く予定
- Amazon - Software Development Engineer II
- 東大を超えるカナダの有名大学卒業後、新卒でAmazonのエンジニアとして働くとどうなるのか
- Frogによるインタビュー記事
Naoさん
再生エネルギー、エネルギー最適化などを世界中のエネルギー企業へ提案するイギリスのEnergy-Tech企業『Kraken Technologies』のLead Software Engineer。日本から世界的スタートアップへと4年で駆け上がったキャリアパスについてお話頂く予定
- Kraken Technologies - Lead Software Engineer
- 言い続ければいつかは叶う - 日本からイギリスのスタートアップで働くNaoさん
Suminaさん
レイオフ時のバックオフィス業務を支援するUS発スタートアップのNewond, Inc.代表、及びXR(クロスリアリティ)業界に特化した採用のプラットフォーム『Match XRs』を運営する株式会社inxRの代表も務める。長期に渡るデザイナーキャリアから起業するまでの経緯や、エンジニアやTechサイドのパートナーとの経営者としての向き合い方など、普段気にしていることを語って頂く
- Founder & CEO - Newond
- 明日死ぬ覚悟で人生を生きる。inxR代表・小磯純奈流やりたいことの見つけ方
- レイオフ時のバックオフィス業務を支援するNewondが第三者割当増資にて約3,800万円の資金調達を実施
スピーカー、登壇者は引き続きFrogのSlack上で募集を行っております。スピーカーの担当するスピーチ、ディスカッション内容などは引き続き当ページ及びカンファレンスの申し込みページよりアップデートして参ります。
日本から参加される皆様へ
https://www.youtube.com/watch?v=gRUJAeVZghk
Frogへ相談する方法
Frogは様々な相談方法で皆様からの相談にお応えします