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営業からWebデベロッパーに転身!圧倒的な行動量で「完全業界未経験」からたった1年で海外就職を達成したShoさん

今回は「完全未経験」の状態から1年で海外就職を果たされたShoさんにお話を伺います!渡航直前に大事件が勃発し、留学費用が20万円まで激減!!それでも戦略と圧倒的な行動力でたくましく乗り越えていった軌跡は、情熱大陸さながらの内容です。また、Shoさんの前職の営業で培ったトーク力が炸裂し、終始笑いの絶えないインタビューとなりました。すべての業界未経験者にとって必ず学ぶ部分があると思います!楽しんで読んでいただければ幸いです。

また、前回のインタビュー記事より私Marieがライターを担当させていただくことになりました。私自身は、新卒で日本のSIerに入社しコードを一行も書かないシステムエンジニアになった後、スタートアップの営業を経て、独学でWebデザインを勉強していました。現在、海外就職を目指してコミュニティカレッジで勉強中です。業界未経験の自分の目線から、既に就職された方々のお話を伺っていきたいと思っています。よろしくお願いします!


経歴

Marie:簡単に経歴を聞かせていただけますか。

Sho:大学は関西外国語大学っていう学校に通っていたんですけど、その時に少しだけカナダのオンタリオに留学して英語の勉強をしてました。その後、新卒で専門機械の商社に営業として入ったんですが、半年で辞めちゃいました。

Marie:お、それはなぜ辞めちゃったんでしょうか?

Sho:僕、学生と社会人の間を行ったり来たりしてたみたいです。

Marie:自覚はないんですね。(笑)

Sho:はい、自覚はなかったです。(笑)僕めちゃくちゃ海外が好きで、学生時代気持ちが悪いくらい海外にかぶれてて。めっちゃ嫌われてたんですよ。「お前かぶれてんな」って言われたら「ありがとう!」っていうようなやつで。

Marie:(笑)

Sho:その気持ちのまま、新卒で5月病みたいになっちゃったんですね。ちょうどゴールデンウィークにテイラー・スウィフトのライブに行って、バーン!!ってはじけてしまって。

Marie:バーンって(笑)

Sho:一応東南アジアの会社と英語でやりとりするようなことはあったんですが、ちょっとなぁと思って、とりあえず辞めてしまいました。次の会社が決まる前に辞めちゃったので、辞めてから転職活動を始めたんですよね。正直今思えばせめてあと1年ぐらいはがんばってよって、言いたいです。結果的にカナダに来れていますが・・・。

Marie:おお、それはすごいですね…。

Sho:で、2社目は転職活動1週間でリクルートに入らせてもらって。

Marie:それもまたすごいですね!!

Sho:新卒ですぐ辞めてしまったのでなかなか決まらないやろうと思ってたんですけど、最初に受けた会社に通ってしまって。結局リクルートでは3年くらい働きましたね。

ただ、もともと軸が「外国」にあるので、やっぱり気持ちとしてふつふつとくすぶってるものがあったんですよね。リクルートは楽しかったですし、学ぶことが多かったですけどね。

海外渡航に至った経緯

Marie:バンクーバーに来ようと思ったきっかけはなんですか?

Sho:理由2つあって、1つはFrogがバンクーバーにあったから。もう1つは、学生時代に留学で来たカナダに戻りたかったからです。正直、IT業界で働きたいというよりは、カナダに戻りたいという気持ちの方が強かったです。

Marie:そうだったんですね。

Sho:カナダに戻ると言っても、ワーホリは違うなと思ってたんですよね、ビザの観点的にも。学生時代の留学は1年間だけだったんですが、それは短いと感じていて。どちらかというと、カナダでお金を稼いで「生活をする」っていうことをしたかったんです。あとは、前職で転職の仕事をしていたこともあって、カナダでのキャリアに興味がありました。

Marie:なるほど。

Sho:IT業界に入った理由は、前職の営業で地方のメーカーさんを担当していて、お客さんが商品をみせるプラットフォームがないことに気づいたからですね。お客さんの年齢層が高いので、ホームページにあまりお金をかけないんですよ。高校時代に流行ったデコログみたいなサイトを使ってる会社さんもありました。

Marie:デコログとは…?

Sho:イメージでいうと、表示される部分が全部左に寄ってて、あとは全部真っ白みたいな感じです。ピカピカ光ってる文字があったりして。(笑)

Marie:ああ!!なるほど(笑)

Sho:作ってる商品自体はすごいんですよ。例えば車や飛行機に使われている部品とか。それがなかったら車体が動かないような大事な部品です。でも、田舎の片隅でそんなすごい商品が作られているなんて誰も知らないじゃないですか。

だから、もっと広まればいいのになと思ったんです。若い人はスマホで情報を見るので、そんな余白だらけのイケてないホームページだと全然広まっていかないんですよね。

Marie:確かにスマホでそんなサイトが出てきたら、速攻閉じちゃいますね..。

Sho:良いものを作っている会社がきちんと情報を伝えていけたら、もっと広まっていくし、若い人材の獲得にも繋がると思ったんですよね。

そこではじめて、Webサイトを作るにはどうしたらいいんやろって調べ始めました。調べてみてHTMLやWordPressっていうものがあるっていうことを知って、「わかった!!カナダで働きたいし、ITって需要あるやん!!だったら、HTMLやったらええんちゃうん!」ってなったんですよね(笑)

Marie:点と点が繋がった!(笑)

Sho:ガチャーン!って居酒屋で閃いて、「行こう!」って決めました。

大事件勃発

Marie:事前にShoさんのTwitterやポートフォリオを拝見していたんですが、すごく計画的に動かれているイメージがありました。

Sho:お金以外の面ではそうかもしれないですね。(笑)

Marie:…というと?

Sho:留学費用に関してなんですが、当初は1年間毎月給料の何万円かを貯めていこうと思ってたんです。ボーナスも含めて、300万円(内学費150万)くらい貯める計画でした。

その通りにやったら良かったんですけど……待てなかったんですよね。12ヶ月で300万円しか貯まらんのかと思ってしまって。…そして、仮想通貨に手を出しました。

Marie:仮想通貨!!!

Sho:直前まではほんまによかったんですよ。マラソンで言ったら、ゴールテープ直前までは順調やったんです。

Marie:あとちょっとのところだったんですね。

Sho:あと少しでゴールや!!!…ってところで気づいたら資金20万円になってて。

Marie:20万円!!??

Sho:皆さんがやるように、節約して、給料をコツコツ貯めたらよかったんです。でも、僕はそれを変えたいと思ってしまったんですね…。

Marie:資金20万円でよくやってこれましたね…。

Sho:月の食費100ドルでやりくりしてましたね。

Marie:本当ですか!?めちゃくちゃ自炊してたってことですかね?

Sho:自炊の鬼でしたね。近所のお寺にカレーをもらいに行ったりもしてました。あとは、「お金が無い」って言ってたら、周りの人が助けてくれるんですよね。ホテルで働いている友達が絶対とってきたらあかんサーモンの炙りをとってきてくれたりとか。(笑)

Marie:サバイバル生活すぎませんか(笑)

Sho:僕この貧乏生活は1年で100万円以下で収まってますよ。まぁ、家賃$550、食費$100、合計$650あればなんとか生活できるじゃないですか。

Marie:いや、できないですよ。(笑)食費以外にもトイレットペーパーとか、シャンプーとか生活用品も買わなきゃいけないでしょうし…。

Sho:それは、ルームメイトが出ていく時に全部もらいました。

Marie:それだけで足りますか!?コンパスカード(バンクーバーの定期券)も要りますよね?

Sho:あ、コンパスカードは流石に買いました。

Marie:良かった。(笑)

Sho:オレンジカードも手に入れたんですけど、流石にこれを使ったらバチが当たると思ってやめました。

Marie:オレンジカードってなんですか?

Sho:18歳以下か、65歳以上が使える$40のカードです。

Marie:へぇ!!知らなかったです!

Sho:手には入れたんですけど。

Marie:手に入れたんだ(笑)

Sho:さすがにこれを使ったら就職できないかもしれないと思いましたし、バチが当たると思って。急に神様のことを気にし出して…。

Marie:(笑)

Sho:まぁ、コンパスカード入れて$800以下で生活はできます。だいたいお金が無いって言う人は、日本にはあるんですよ。貯金したやつが。カフェのコーヒー1杯くらい買ってますもん。僕は買えなかったです。

Marie:…でも、理由が仮想通貨にお金をつっこんだからですよね?(笑)

Sho:そうなんですよ。だから、僕の計画性は半々なんですよね。計画的にやってたんですが、最後計画的に締められなかったという。とりあえず、皆さん、お金は大事です!(笑)

英語について

Marie:1年間で英語の準備もされたんでしょうか?

Sho:英語は好きだったので、以前からずっと勉強を続けてました。将来海外に行くかもしれないと思ってたんですよね。

Marie:なるほど。英語力をキープするために、具体的にはどういう勉強をしてたんですか?

Sho:僕ね、家帰ったら変な人なんですけど…。

Marie:変な人とは?(笑)

Sho:1人でずっと英語でしゃべってるんですよ。

Marie:それはめちゃくちゃ良い勉強法だと思います!

Sho:やっぱりアウトプットしてないとしゃべれないので。TOEICなどの試験としゃべることは全然違うじゃないですか。お風呂に入った時とかに、英語で今日あったことを喋ったりしてました。あとは、外国を巡っているYouTuberの動画が好きで見てましたね。TOEICの対策とかはしてなかったです。

Marie:なるほど。割と英語でしゃべることに特化して勉強していたんですね。

Sho:そうですね。海外ドラマを見る時も、フレーズごと覚えようとしてました。LINEに自分だけの部屋を作って、フレーズを投稿しまくって自分で見たりしてました。

Marie:TOEICなどの試験の対策も大事ですけど、それだけだといざ海外に出てきたときに全くコミュニケーションがとれないっていう状態に陥りがちですもんね。

Sho:そうなんですよね。まぁ、自分の場合は英語が好きだったっていうのが大きいと思うんですけどね。

キャリアの考え方

Marie:カナダに戻りたい気持ち、IT人材の需要、英語力という3点がうまい具合に繋がって、こちらに来ることになったんですね。

Sho:そうですね。全てが繋がった瞬間、「人生めっちゃ明るくない?」って思いました。公務員とかになるより楽しいと思って。全然安定してないじゃないですか。(笑)

Marie:不安は全くなかったんですか?

Sho:20代で日本でのキャリアのレールからドロップアウトしたので、不安がなかったわけではないんですが、最終的には自分の信念やビジョンがあれば関係ないと思いました。

Marie:素晴らしいですね!

Sho:転職業界で働いていたのでキャリアについては多少知識があるんですが、日本で主流なキャリアパスは1つなのに対して、欧米のキャリアパスは2つあるんですよ。1つは日本のように年功序列で、勤続年数に応じて年収も上がっていくタイプです。もう1つは、一生平社員でいる代わりに、ずっと定時あがりで、仕事とプライベートのバランスがとれるようなタイプです。

前者は、しっかり残業もあるけど、役職や給与は上がっていきます。後者は、年収は上がらないけど、毎日定時で帰れる。夫婦の場合、後者だと子育ての分担もしやすいですね。個人的には、この第2のキャリアパスがあるのがいいやんって思ったんですよね。例えば子育てのために一旦辞職したとしても、また同じ位置に戻ってこられるんですよ。

Marie:ずっと待遇が一緒だからですね。欧米では、年収をあげたければどんどん転職をしていくというイメージだったんですが、それは今の話でいうと第1のキャリアパスの話でしょうか?

Sho:いえ、ずっと同じに会社にいるという前提で給料をあげたければ第1のキャリアパスを選ぶしかないですが、会社を変えれば、第2のキャリアパスでも年収を上げることは可能です。

Marie:あー、なるほど。転職するたびに年収の額は変わるけど、入社してからはずっと平行っていうことですね。この第2のキャリアパスが良いなと思ったんですね。

Sho:そうですね。僕はそこまでどんどん給料上げていきたいとは思ってないんですよね。

Marie:そうなんですね。少し意外でした。

Sho:上がったらそれはそれでいいんですけど、現段階では組織内でそこまで昇進していかなくてもいいかなと思ってます。どちらかというと、第2のキャリアパスに滞在しながら、個人で年収を増やす動き方ができたらいいかなと思ってます。

Marie:年収は上がらない代わりに、自由な時間があるっていうことですもんね。

Sho:はい。日本ってまだまだ男性の方が稼ぐっていう考えが強いかと思うんですが、例えば、年収800万円の旦那さんと、専業主婦の奥さんがいたとしたら、お金を稼ぐことに関しての負担は全て旦那さん側にかかるわけですよね。

Marie:そうですね。

Sho:欧米だったら、ずっと平社員のコースで、旦那さん年収400万円、奥さん400万円で、世帯年収800万円になることもできるわけです。2人ともずっと定時上がりで同じ年収の暮らしが実現できるんですよね。そう考えたら、そういう選択肢があるのもいいなぁと思ったんです。まぁ、パートナー次第なんですけど。(笑)

Marie:1つしか選択肢が無いと行き詰まったときに辛いですが、2つめがあると思うと自分はどっちを選びたいのか考えることができて良いですよね。自由な時間があれば、お金をさらに生み出せる可能性もありますしね。単純に選択肢が増えることで可能性が広がりますよね。

Sho:本当そうなんですよね。

学校について

Marie:未経験の状態で学校の授業を受けてみて、どう感じましたか?

Sho:あの学校の授業は「底辺」だと思ってますね(笑)

Marie:(現在同じ学校に通っているので)まぁ…そうですね(笑)

Sho:最初はGitHubの使い方を習いましたね。ただ、僕はその時点で<!DOCTYPE html>しかわからないレベルだったんで、「ギット?なんやそれ?」って思ってました。その後、C言語に入っていったんですけど、最初はもうわけがわからなかったです。「え、<!DOCTYPE html>じゃないの..?」って。

Marie:その時点では<!DOCTYPE html>しか武器を持ってなかったんですもんね。(笑)

Sho:「なんか黒い画面出てきたけど、なんやこれ?」みたいな感じでした。ただ、1年しか時間がないことはわかってたんで、授業で出てくる内容が本当に必要なのかどうかは人に聞いたり、調べたりしてましたね。C言語は自分にとってはそこまで重要じゃ無いとわかったので、そこまで力は入れなかったです。

Marie:なるほど。賢いですね。

Sho:今思えばC言語を勉強しておいても良かったんですが、目指していたのがWebデベロッパーだったんで、未経験の1年間の中ではやらなくてよかったかなと思いますね。

Marie:そうですね。+αの知識としてあったら良いですけど、コアの部分ではないですよね。

Sho:そうなんです。ループとか、ifとか、他の言語にも共通する知識は勉強になりましたけどね。さっき「底辺」って言いましたけど、独学に長けている人にはとても良い学校ですよ!笑

わからないことは素直に人に聞く・とにかく調べる

Marie:学校で習う知識が必要かどうかの判断もしていたということですが、Frogの人に聞いたりしていたんでしょうか?

Sho:そうですね。こっちに来て2週間目でHidetoさん(Frogスタッフの一人)にDMを送りました。僕にとってカナダに来た当初はHidetoさんはロールモデルだったんです。未経験から就職した先輩だったので、色々聞いてみようと思って。

Marie:なるほど!

Sho:あとは、同じ学校で僕より前に入学している人に質問したりもしてましたね。「授業でこういうことを習ったんですけど、本当に要るんですかね?」とか。

僕、最初はフロントエンドとバックエンドの違いもわからなかったんです。「バックエンドって背景色を変える人?フロントはアイコンつけたりする人?」って思ってました。

Marie:バックエンドの人は背景色塗り替える専門ってことになりますね。(笑)

Sho:とにかくわからないことは調べまくってました。1つ1つググって、理解していく感ですね。

Marie:すごいなぁ…。人に聞くだけではなく、自分でも地道に調べていったんですね。ちなみに、元々人に聞きに行くことには抵抗がなかったんでしょうか?

Sho:いや、実はあんまり人に聞くのは好きではないんですよ。本当は全部自分で調べて自分で理解したいんですけど、その時間がないんですね。1年しか無いんで。

Marie:時間は有限ですもんね。

Sho:無駄なことはせずに、わかる人に聞いて、一瞬で答えをもらった方が早いんで。

Marie:言葉が身に沁みます…。

前職の経験は武器になる

Marie:前職が営業職だと伺いましたが、その頃の経験が生きた部分はありますか?

Sho:そうですね…うーん、3つくらいあるかなと思ってて、1つは、コミュニケーションの部分ですね。僕は法人営業で随時300社くらい担当してたんですけど、例えば、担当する地域によってお客さんの人物タイプが違うんですね。

Marie:おお、なるほど。

Sho:業種やポジションによってもタイプが違います。リクルートには人物4象限っていうのがあるんですけど、話し始めて5分くらいで、だいたい4象限のどこに当てはまるかはわかるんです。

Marie:本当ですか?

Sho:それに合わせて、話し方とか話の構成を変えるんですけど、ずっとそれが得意でした。この人は分析タイプだから、先にデータを出してから結論で提案しようとか。相手が社長だったら結論が欲しいはずだから、先に結論を言って、その後になぜなら〜だからっていう理由を話したりとか。

Marie:なるほど。

Sho:このやり方は、こちらの面接で特に役に立ちましたね。今スタートアップで働いてるんですけど、社長とデベロッパーであるファウンダーの2人と面接をしました。社長とデベロッパーだと全然考えていることが違うと思ったんで、相手がどういうことを求めているかをよく考えた上で面接に臨んでましたね。

Marie:人と関わっていく限り、コミュニケーションはどこでも必要ですもんね。

Sho:そうですね。あとは、Hidetoさんに連絡とった時もそうですけど、何か人に聞きたい場合も役に立ちますね。営業の経験がある人ならわかると思うんですけど、ためらってる場合じゃ無い時ってあるじゃないですか。「いったれ!!」みたいな。

Marie:そうですね。行くしか無い時ってありますよね。(笑)

Sho:行ってみて、断られたらそれでええやんみたいな。

Marie:そうそう。

Sho:2つめは、超長時間労働だったんで、この素晴らしい環境に感謝できるっていうところですかね。

Marie:確かに私も営業の頃は長時間労働でしたね…。

Sho:朝9時に起きて、今まで会社に行っていた時間に勉強ができると思うと、それだけで「頑張ろう」って思えましたね。時間を有意義に使えるって意味で、モチベーションになりました。

Marie:たしかに、比較対象があると「なんて恵まれているんだろう」って思えるかもしれませんね。

Sho:3つめは、昔の同僚から刺激をもらえるところですかね。リクルート時代の同僚には自分で何かをやってやりたいっていう野心を持った人がいっぱいいて、僕もフィールドは違うけど、そういう人たちと一緒に成長したいと思えるんですよね。まぁ、これもモチベーションになってるってことですかね。

Marie:なるほど。

Sho:まぁ、直接役立ってるのはやっぱりコミュニケーションの部分ですかね。周囲のエンジニアの人達と技術面で差別化するのはやはり難しいので、そこは営業で培った相手の懐に入るトークがアドバンテージになってると思います。

就職活動について

Marie:就職活動は具体的にはどんなことをしていたんでしょうか?

Sho:レジュメを作ったり、学校のキャリアドバイザーが教えてくれた求人に応募したりしてました。実は、その一番最初に応募した会社に決まったんです。

Marie:めちゃくちゃ早く決まったんですね!

Sho:その1回目の応募をしてから決まるまでの間は毎日20件くらい応募してたんですが、結局最初の1社目に決まりました。

Marie:なるほど。全部でどれくらい受けたんですか?

Sho:アプライしたのは80社くらいだと思います。そのうち面接までいったのが2社。内定したのが1社ですね。

たまたま僕は電話面接は無くて、全部対面でした。他の人に聞いたら電話面接が先にあることが多いみたいですけど。対面でよかったですね。電話面接は好きじゃないんで。

Marie:対面の方がイキイキしてそうですよね(笑)面接ではどんなことを聞かれたんですか?

Sho:受かったところは社長と技術者との面接だったんですけど、それぞれ聞きたいことが明確でしたね。社長は会社を軸にして話してくるんです。「うちの会の事業内容についてどう思うか」とか「3年後のビジョンは?」とか「入ってからどう貢献したいか」とか。会社が向かっている方向に対してどのように貢献できるのかっていうところをみている感じでしたね。

技術者には「今会社ではReactを使ってるんだけど、Reactはどんな感じ?」と聞かれて、その時学校でやっていたReactのプロジェンクトに関して話したりしてました。他には「ライフサイクルはわかる?」「勉強していてつまずいたところはある?」「今まで直面した問題で一番難しかったことは何?それをどうやって解決した?」とか、まぁよくあるやつですね。あとは、「バックエンドは興味ある?」っていう質問もされました。スタートアップで人数が少ないので、どっちも知っていた方がいいんですよね。

Marie:なるほど。

Sho:「バックエンドの勉強はしています。ただ、専門はフロントなので入社してからしっかり勉強します。」という風に答えました。

Marie:ご自身では受かった要因はなんだと思いますか?

Sho:自分では、面接でうまいこと相手を翻弄できたからだと思ってます。

Marie:翻弄…?

Sho:面接で話すスクリプトも作って、LinkedInでキャリアも大学も全部調べ上げて、ペルソナを立てて、「絶対くる質問はこれや!」って考えてました。こういう質問に対しては、こう答えようって用意してましたね。まさに営業ですよね。

Marie:本当にそうですね!

Sho:小さい会社で一発目からCEOがくると思っていたので、「これはトップアプローチや!」と思ってました。実際、最初からCEOが出てきました。

Marie:戦略通りですね!

Sho:多分社長はある社会課題に対して、熱い想いをもって起業したはずなので、それに寄り添うような答え方をしようと思ってました。

Marie:なるほど!

Sho:僕の受けたところはスタートアップなんで、技術者も、高度な技術力を求めているというよりは、自分の片腕となってくれるかどうかを見てると思ったんですよね。技術よりも、一緒に働きたいと思えるかどうかが大事だなと。

面接中に話が盛り上がって、最終的には「スノボ好き?」「サーフィンは?」「釣りは?」って聞かれて「全部めっちゃ好き!」みたいな話になってました。(笑)

Marie:(笑)

Sho:入社してから「なんで僕みたいな未経験者を採ってくれたんですか?」って聞いたら、「前職営業をしてたのにスタートアップのIT企業に来るなんて面白そうやなと思ったから」って言われました。

Marie:面白そうだから(笑)

Sho:技術面ですごく期待してるとか、ポートフォリオがよかったとかではなく、今までの経歴や人間性を見て、スタートアップに合いそうと思ってくれたみたいです。

Marie:そうなんですね!もしかしたらスタートアップほどその傾向は強いかもしれないですね。人数が少ないから「本当にその人と一緒に働きたいか」という点を重視している気がします。

Sho:そうだと思いますね。

Marie:逆に規模が大きいと仕事の内容も細分化されて、専門的な技術力を見られそうですね。

Sho:ほんまその通りやと思います。大まかなコースは2つですかね。スタートアップで幅広くいろんなことをやるか、200人以上くらいの規模の会社のデベロップメント部署に行って、特定の技術の担当をするか。自分の適正に合ったところを見つけられたらいいと思います。

Marie:なるほど。特にスタートアップだと未経験の人も希望が持てますね。ソフトスキルも充分な武器になるっていうことですよね。

Sho:そうですね。未経験だと、技術力はそこまで推せないんじゃないかと思います。最低限の技術力をつけるところまではいけると思いますが、それ以上差をつけるのは難しいと思ってます。なので、前職の経験や、趣味、日々の思考とかそいうところで優位性を持たせるしかないんじゃないですかね。それを伝えて落ちてしまったとしたら、それは縁がなかったということですよね。

実際に働いてみて

Marie:会社で実際に働いてみてどうですか?

Sho:まじでヤバイっすよ!!

Marie:何がヤバイんですか?(笑)

Sho:楽しすぎるんですよね。働くのが楽しすぎてびっくりしてます。もっと働きたいってなるんですよね。

Marie:そんなに楽しいんですか!?

Sho:基本的には定時で皆帰るんですよね。日本にいた頃にこっちの企業は皆定時で帰るらしいとは聞いていたんですが、絶対嘘やと思ってたんですよね。

Marie:(笑)

Sho:実際に働いてみたんですけど…マジっすね(笑)むしろ定時前に帰っちゃうこともあるくらい。

Marie:金曜の夜とかはそうかもしれないですね。

Sho:金曜日はビール飲んでますね。(笑)もし、日本での労働環境が嫌で改善することを目的としてくる方がいるとしたら、すごくやりがいはあると思います。プレミアムフライデーどころの話じゃないですよ。プレミアムエブリデーですよ。

Marie:プレミアムホールイヤーですね。(笑)

Marie:忙しい時期があったりはしないんですか?

Sho:会社によると思うんですが、デザインエージェンシーのように仕事を受注する会社は納期があるんで繁忙期が必ずあると思います。僕のところは自社プロダクトを持っている会社なんですけど、半年働いてみて忙しかった時期はないですね。ただ仕事がすごい楽しいので、あまり自分を甘やかさないように常に忙しい状態をキープするようにしています。土日も仕事したりして。

Marie:なるほど。

Sho:ただ周りの話を聞いて、多少残業がある人もいるんで、これがマジョリティーと思わない方がいいとは思いますけど。

Marie:仕事内容で楽しい部分はありますか?

Sho:現場でPythonとReactどちらも勉強できるのがすごく良いですね。デベロッパーがファウンダーと僕の2人しかいないので、フロントは僕が全て担当なんですよね。

Marie:1人で全部やるんですか!?…そう考えると、未経験から雇われたっていうのは本当にすごいことですね!!

Sho:僕の前に経験がある方と面接もしたみたいなんですが、なぜか僕を採ってくれてたんですよね。

仕事の楽しいところはReactを極められてるってところですかね。React触り始めて2ヶ月くらいで就職したんですけど、自分がカナダで大量のコードを前に仕事していることが信じられんくて。だって1年前は仮想通貨で失敗してただけですからね。

Marie:そうでした。(笑)やっぱり成長を感じられると嬉しいですよね。

Sho:そうなんですよね!あとは、スタートアップなんで会社って感じはしないですね。メンバーが家族って感じがして、それも楽しいですね。なんかもう全体的に楽しいです。

Marie:ずっと「楽しい」しか言ってないですもんね。(笑)

Sho:はい!あとは、インベスターが入ってきたりしてうちのビジネスが拡大してるっていうのを直近で感じられるのも良いですね。大きい会社だとなかなか感じられないと思うので。

Marie:確かにそれはスタートアップならではですね。会社と一緒に自分も成長していくのが楽しんでしょうね。

Sho:あとは何が楽しいかってお金があることですけどね!!(笑)

Marie:本音きた!!!(笑)

Sho:お金は要りますよね、絶対。決して大きな額ではないですけど、今までの生活と比べたら結構もらってるんですよ。

Marie:今はカフェに行けますか?

Sho:もう毎日行けますね!!!

Marie:よかった(笑)

やっておけばよかったこと

Marie:就活を振り返ってみて、これをやっておけばよかったという後悔などはあったりしますか?

Sho:プログラミングの話で言うと、jQueryやBootStrapをチュートリアルに忠実にやったんですけど、今思ったらやらんでもよかったかなと思います。ネットで調べたら使えるやんと思って。

Marie:必要な時にその都度調べれば良いってことですかね?

Sho:はい。もしデザイン周りを極めたいのであれば、きちんと勉強してもいいと思いますが、僕の場合は途中でプログラミング寄りのことに興味が湧いてきたこともあって、もしVue.jsなりReact.jsなり自分の就活の軸となる技術がもっと早く決まっていたのであれば、やってなかったと思います。

Marie:やることを絞ってそこに時間を費やせたと。

Sho:そうですね。2ヶ月くらい費やしてしまったので。

Marie:確かに1年のうちの2ヶ月は結構貴重ですもんね。

Sho:でも、思い当たるのはそれくらいですかね。全体的にやりきった感があります。お金もなかったので、家と図書館の往復しかしてなかったです。図書館で朝10時のから夜9時くらいまで毎日ずっと勉強してたんで。

Marie:すごいなぁ…。

Sho:なので後悔はほぼ無いですね。仮想通貨以外は。(笑)

Marie:(笑)心が折れそうになる時はなかったんですか?お金の心配もあったでしょうし、長時間コンスタントに勉強し続けるって結構しんどいと思うんですが…。

Sho:そこは僕の長所で、あんまり辛いと思うことが無いんですよね。お金がないのもこの1年間だけだと思ってやってたんで、たった365日だけかと思ったらそんなに辛くなかったですね。

Marie:そうなんですね。私は就職するまでの1年は早め早めに行動しようと思って割と焦ってしまいがちなんですが…。

Sho:スケジューリングは大事だと思います。でも、スケジュールを立てたら、その通りにやっていけば良いだけなので、気持ち的に焦らなくてもよいと思うんですね。自分のペースで立てたスケジュールのはずなので。楽しくやったらいいんですよ。

Marie:それもそうですね!ありがとうございます!

自分の信念があるからこそ頑張れる

Sho:未経験の人が全員就職できるなんて無責任なことは言えないですけど、日本でそんなに生ぬるい環境で働いていなければ、きっと職場環境のギャップに幸せを感じられると思います。ほんまにやりたい信念があれば。IT業界で働きたいっていうこと以外に、なんでもいいので自分がやりたいこと、信念を持っていると良いと思います。例えばですけど、僕は将来海の近くに住みたいんですね。

Marie:いいですね!私も海大好きです!!

Sho:僕らの職業ってPCさえあれば、どこでも仕事ができるじゃないですか。海の近くに住みたいっていう信念があるので、それが叶うかもしれないって思えてる今はすごく楽しいです。

Marie:自分の人生のビジョンに近づいてるからですね。

Sho:そうですね。そういう自分の信念がないと、動けないんじゃないですかね。周りを見てても、信念がない人は腰が重い印象があります。就活の時期になってもまだポートフォリオができてないとか。アプライすらしないとか。

Marie:なるほど…。

Sho:それは別にその人のスキルではなくて、早く動けば解決できる問題だと思うので。そういうところで機会損失してしまうのはもったいないと思います。

個人的には、違う畑から来た人達がIT業界に就職することだけを目標に頑張れるのかというとちょっと疑問なんですよね。ITで頑張れる人はもうすでにIT業界にいるんじゃないかと思うんです。なので、それとは別の信念があれば、そっちも追求した方良いんじゃないかと思うんですよね。

Marie:何のために今プログラミングの勉強を頑張っているのかっていう部分が大事だっていうことですよね。

Sho:そうです。そうです。あ、後はFrogから繋がることができた先輩方にもたくさん助けて頂き、家族も含めてそういった人達に無しでは今回の結果は得られなかったとものだと思っています!

今後の展望

Marie:未経験から海外就職まで走り抜けてきたと思うのですが、今後の目標はありますか?

Sho:2年後くらいに永住権の申請したいっていうのがビザに関する目標です。仕事に関しては、Reactを常に最新の状態でキャッチアップしながら、極めていきたいですね。あとは、せっかくスタートアップにいて幅広く業務を任せてもらってるので、Pythonも勉強して、フルスタックを目指していけたらいいなと思ってます。

個人的な目標では、20代で価値を創造できるようになって、30代では第三者に価値を提供できるようになりたいですね。今は会社で働いているので、生み出した価値の一部を給与として受け取ってるんですけど、それを自分に返さずに全部人に与えられるようになりたいんですよね。

Marie:すごくしっかりとした目標を持たれてるんですね。

Sho:まぁ、せっかくカナダに来たんやし、人生なにがあるかわからないんで、今やれることをやるだけです。皆人生楽しんだらいいと思います!

Marie:最後までポジティブ!(笑)今日はお時間いただきありがとうございました!!


いかがでしたか?インタビュー中、終始笑いを織り交ぜながら話してくださいましたが、ここまで努力をし続けることは並大抵のことではない思います。同じく業界未経験から海外就職を目指す身として、見習いたいと思うようなことばかりでした。

Shoさんのお話は多くの未経験者に勇気を与える内容であると同時に、戦略をもって行動し続けなければ現就職までたどり着くのは難しいという教訓にもなると思います。待ちの姿勢でチャンスを逃すのではなく、自分で動いて道を切り開いていくことが大切だと感じました。

また、Shoさんはnoteの記事でご自身の就職までの軌跡をより詳しくまとめています。具体的な勉強方法について知りたい方はぜひぜひこちらもチェックしてみてください!
そして、つい最近ポッドキャストも始めたそうです!Twitterにて質問も受け付けているそうなので、これから海外就職を目指す方や、聞いてみたいことがある方はこちらも要チェックです!

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