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「自分が本当にやりたいことは何なのか」自分の軸をぶらさずにデベロッパーとしての就職を果たしたYuriaさん

今回は日本でWebデザイナーとして働いた後、バンクーバーでフロントエンドデベロッパーとして就職されたYuriaさんにお話を伺います。就職するまでにとても苦労されたそうですが、問題に直面する度に解決までのプロセスを考え、確実にプランを実行してきた姿はデベロッパーのあるべき姿そのものだと感じました。インタビューでは問題解決のプロセスをかなり具体的にお話してくださったので、現在壁にぶつかっている人は特に参考になる部分が多いと思います。ぜひ最後まで読んでみてください!

なお、こちらのインタビュー記事では、私Marieがライターを担当させていただいています。私自身は、新卒で日本のSIerに入社しコードを一行も書かないシステムエンジニアになった後、スタートアップの営業を経て、独学でWebデザインを勉強していました。現在、海外就職を目指してコミュニティカレッジで勉強中です。業界未経験の自分の目線から、既に就職された方々のお話を伺っていきたいと思っています。よろしくお願いします!

経歴

Marie:ご経歴を聞かせていただいてもよろしいですか。

Yuria:始まりを話すと、デザイン関係の仕事をやりたいなという思いがあって、高校時代は美術系を専攻してたんですね。そして美術系の大学を受験をしたんですけど、技術力が足りず滑り止めも受けていなかったので、大学には行けなかったんです。

Marie:そうだったんですね。

Yuria:でも、デザイナーになるというのは決めていたので、 それなら早く就職しようと思って1年制のデザイン専門学校に行きました。その後、運良くデザイナーとしてアルバイトで採用してもらい、1年後に社員に昇格することができました。そこでは Web デザイナーとして働いていたんですが、どちらかと言うとグラフィック寄りで、バナーやランディングページのデザインが主な職務でしたね。コーディングに関しては、HTMLの編集がたまにあるくらいでした。
仕事ではあまり使わなかったんですが、専門学校時代に Web デザインにすごく惹かれて、HTML、CSSは結構練習していました。卒業後も継続的にトレンドをキャッチアップしたり、Webサイトを作成したり勉強はしていましたね。

Marie:日本にいる時からHTMLやCSSは分かっている状態だったんですね。

Yuria:そうですね。

バンクーバー渡航のきっかけ

Marie:日本でWebデザイナーとして働いていて、そこからどういうきっかけでバンクーバーにいらっしゃったんですか。

Yuria:仕事はやりがいもあったし、同僚もいい人達ばっかりだったので楽しかったんですが、働いて3年くらい経った頃に自分が成長していくビジョンが見えなくなってしまったんですね。「どういう方向に成長していけばいいんだろう」っていう悩みに直面した時に、最初は転職を考えていたんですよ。

Marie:なるほど。

Yuria:転職先を探してたんですけれども、今まであまり探してこなかったせいか特に行きたい会社というのもないし、自分の技術力も足りないなという風に感じてたんですね。それで、転職活動をしながらモヤモヤしていた時にちょうどセナさんがバンクーバーでの1ヶ月のお試し留学企画をやっていて、「あ、これはいいかも」と思ったんです。

Marie:過去にそんな企画があったんですね!

Yuria:実は高校卒業後、自分が描いていたプラン変更せざるを得なくなった時に、人生設計を考えていたんですね。その中の1つに「20代のうちに海外で働く」という目標を書いてたんですよ。書類を整理していたら、それが出てきて。

Marie:良いタイミングで出てきましたね!

Yuria:履歴書を書くにも自分が今までやったことを振り返らなきゃいけないので、過去にやったことを思い出したり探したりしていたら、 「そういえば私そういう夢を持っていたなぁ」と思い出して、それなら今がチャンスかもしれないと思ったんですね。それでカナダに1ヶ月来ました。その際に、当時バンクーバーにいらっしゃった日本人で仕事始めたばかりの方や、学生をやっている方々に色々とアイデアを頂いて、それでやっと自分のやりたいことの方向性が見えたんです。

Marie:良い機会になったんですね。

Yuria:はい。有給休暇の消化期間中にバンクーバーに来たので、日本に帰って正式に退職して、「もう1回カナダに行きたい。きちんとプログラミングかデザインの勉強をするために行きたい。」と思ったので、そこから日本に帰国後、自分で英語を勉強し始めました。

イギリスでの語学留学

Yuria:英語に関しては、独学だけでは十分じゃなかったので、語学学校にも通うことにしました。最初はバンクーバーを検討してたんですが、見積もってみると費用が変わらなかったのでイギリスに留学を決めました。

Marie:費用一緒なんですか?

Yuria:学費と滞在費の予算がバンクーバーと同じくらいだったと思います。それなら違う場所に行ってみようと思ってブリストルに5ヶ月間語学留学をして、その後プログラミングの学校に入るためにバンクーバーに帰ってきました。

Marie:なるほど。割と準備万端な状態でバンクーバーに戻ってこられたんですね。

Yuria:こちらに来た時は英語が伸び悩んではいたんですが、一応CICCC(バンクーバーのコミュニティカレッジ)には入れるレベルでしたね。

ブリストルのESLの前にて友人と

プログラミング学習で苦労したこと

Marie:プログラミングもバンクーバーに来る前にご自分で勉強されていたんですか。

Yuria:そうですね。コーディングとデザインの勉強は継続していました。

Marie:私も日本にいる頃から準備はしていたんですけど、JavaScriptで行き詰まってしまって、1人だと打開できない壁がありました。Yuriaさんは、勉強していく過程で苦労したことはありますか?

Yuria:CICCCの学科に入ってからになるんですけれども、授業で最初に勉強した言語がJavaで、基本的なシンタックス(文法)はすぐ理解できたんですが、その後自分で考えてコードを書けるようになるまではだいぶ時間がかかりました。

Marie:苦労しますよね…。

Yuria:ここで役に立ったのは、LeetCodeでアルゴリズムの問題を継続して解くことですね。LeetCodeで書いたコードをレビューしてもらって、リファクタリングするという工程は、自分で考えてコードを書くというステップをクリアするのにすごく役に立ちました。
もちろんそれは実際にプロジェクトの中でコードを書くとなるとまだ十分ではありません。なぜかというと、目標のコードを書くために何が必要なのかブレイクダウンできていないからです。作りたいものは決まってるんですけど、どういうステップを踏めばそれが作れるのかということが全く頭の中で描けなかったので、そこは経験者の友人たちにアドバイスを貰い助けてもらってやっとできる状態でした。細分化できるようになれば、そこはもうLeetCodeで培った知識があるので、後はそこをコードに変換していくという感じでした。

Marie:問題のブレイクダウンというのはまさに自分もぶち当たった問題なんですけど、より具体的にはどんな風に会得していったんですか。

Yuria:説明するのが難しいんですけど…、プロジェクトで自分の担当範囲が決まった際に、例えば見本を作ってもらったりとか、カンプを作ってもらって、最初はそれを真似して理解しながら実装していくというところから始めました。

Marie:なるほど!

Yuria:その勉強法の良かった点は、コードに対する審美眼が鍛えられたところですね。良いコードとはどういうコードなのか、判別できるようになっていきました。調べたらもちろん色んな方法は出てくるんですけど、それが必ずしも最適な方法とは限らないじゃないですか。この解決策は何が悪くて、何が良いのかっていうのを…良いというのは、美しいコードと言えばいいのかな、効率的でかつ読みやすく、他人も理解しやすいという意味です。経験を積むうちに少しずつそういう感覚を掴んでいった感じです。

Marie:どういったコードが無駄がなく、効率的なコードかっていうのを理解していったんですね。

Yuria:はい。それでも、学校終わる頃まではまだまだ初心者のままでした。当時はクラスが細分化されていなかったので、私が履修したのはIllustrator、 Photoshop、Webデザイン、 HTML、 CSS、 JavaScript、Java(Android)、C言語、 Objective-C、
Swift( iOS)だったんですけど…

Marie:それ全部やったんですか!?

Yuria:はい。

Marie:それはちょっと詰め込みすぎな気が…。

Yuria:最初に習ったプログラミング言語がJavaだったのもあり、私はしばらくAndroid デベロッパーになりたいと思っていて、Javaの勉強ををずっと続けてたんです。でも、 当時はAndroidデベロッパーは狭き門だったし、経験者でも仕事見つけるのは大変そうだったので、私じゃちょっと厳しいかなと冷静に考え直しました。
そして見つけたのが当時流行り始めていたReact Nativeですね。言語がJavaScriptだったのと、HTML、CSSを勉強していて全くゼロからのスタートではなかったのが幸いし学習コストはそこまで高くありませんでした。それを見つけたのが卒業の1ヶ月ぐらい前でした。

Marie:1ヶ月前!!

Yuria:そこでReact Nativeデベロッパーに絞ろうと決めました。iOSのファイナルプロジェクトの代わりにReact Nativeを使って良いか学校側に相談し、React Nativeで作ったプロジェクトをファイナルプロジェクトとして提出しました。プロジェクトに取り組みながら勉強していたんですが、1ヶ月では就職に当然間に合いませんでした。

Yuria:その後Co-op期間に入ったんですけど、運良くReactでプロジェクトを行っているスタートアップの知り合いからリモートで仕事をもらって、それをCo-opとして学校に提出しながら、半年以上かけてファイナルプロジェクトだったReact Nativeアプリを完成、リリースさせました。ファイナルプロジェクトをやりながらひたすらReact NativeとReactを勉強して、最終的に今働いている会社に就職したっていう感じです。

Marie:私は今Reactを勉強していて、React Nativeにはまだ触れてないのですが、Yuriaさんは順番としては逆に入ったんですね。

Yuria:逆ですね。もともと授業の半分以上の期間はアプリをやっていたので。そもそもReactは学校では全く勉強しなかったですし。

Marie:その状態ですんなり理解できましたか。

Yuria:そうですね。JSXは今まで勉強したAndroid、 iOS 、Web 、それぞれがミックスされたようなものなので、なんとなくわかりました。(笑)見たことあるっていう感じの書き方なので、全くわからなくははなかったのが幸いでした。

Marie:なるほど。

Yuria:当時一緒にプロジェクトをやっていたのが JavaScriptが専門の友人だったので、お互いにReact Nativeは初めてだったんですけど、基本的に私は彼が先に学んだことをを教えてもらっていたため、独学ほど難しくなかったです。また、互いに違う分野の知識があったので、お互いに学びもありました。

相談できる人(メンター)の存在

Marie:一緒にプロジェクトをやっていた方が、よく相談に乗ってくれていた方ですか?

Yuria:そうですね。

Marie:壁にぶつかった時に相談できる方がいるっていうのは結構重要なポイントだと思っているのですが、そういった方がいてくれてよかった点はありますか。

Yuria:そうですね…自分より経験がある人って、基本的に自分が直面するような課題を既に経験してきているので、困った時にどういう対処をすれば良いかというアドバイスを的確にしていただけるんですよね。
学校時代クラスメイトに経験者はいたんですけど、プロジェクトリーダーのような立ち位置だったり違う言語だったりで、JavaとかSwiftに関しては知見がなかったので、全員手探り状態でした。放課後にクラスメイトで勉強会をやるんですけど、皆正解が分からないので、ふわっと終わってしまうんですよね。そういう疑問をキレイに解決してくれるのがメンターの強みかなと思います。遠回りをしなくて済むんじゃないでしょうか。

Marie:何が最適解かというのをメンターの方から学べるっていう事ですかね。

Yuria:そうですね。経験も知識もあるので、正しい方法で正しい道に導いてもらえましたね。日本と違い、会社が育てるという文化がないためか、こちらで出会った方には独学でプログラマーになった方も結構いらっしゃって、業務もできるし優れた点もたくさんあるんですけど、「コードのフォーマットやパフォーマンスを気にしないんだなぁ」と感じたことがありました。
例えば余計なスペースが残っていたり、インデントが揃っていなかったり、何重にもfor ループを書いたり、ifの中に何個もifが入っていたりとか、他人が自分の書いたコードを読んだり編集したりすることが想定されていないコードがそのままなんです。(メンターからは)そういう基礎的な部分も厳しく教えてもらいましたね。

Yuria:他には、コードレビューをしてもらったり、GitHubにコードをプッシュして、プルリクエストを作成して、それをレビューしてもらって、また直してプッシュして、承認をもらったらマージするという一連のフローとか、実際の現場でどんな風に他のチームメイトとやり取りするかっていうのも学べました。

Marie:素晴らしいですね。

Yuria:そういった実践的な知識は就職した後にとても役立ちました。そのあたりのフローは経験していたので、自然に業務に入れたというか。どちらかというと、就職するまでの方が大変でしたね。

就職活動で苦労したこと

Marie:就職で大変だったことってどんなことですか。

Yuria:就職までには3段階ほどステップがありました。まずレジュメが通るかどうかという壁があって、そこはパーソナルプロジェクトだったり、リモートワークでやったことを埋めていって、それで通るレジュメができあがるんですけど。その次が電話面接ですね。電話面接はよほどのことがない限りは次に進める印象ですね。

Marie:そうなんですか?

Yuria:そうですね。電話面接って、だいたい危険人物ではないかっていうのを見るだけなので。その後、技術面接まで進める段階になったんですけど、やっぱり経験が少ない分、与えられた問題を限られた時間内で解くのがすごく難しくて。時間をかければ解けるんですけど。
ちょうどその時期に1社受けたところではアルゴリズムの問題が出て、それがオンラインコーディングだったんですね。ビデオ通話で自分の画面を共有しながら、面接官に自分がやっていることを説明しつつコードを書いていくというものです。結局時間内に書き終えられなかったので、技術面接のためにもうちょっと勉強しなきゃなと思いました。そこから1ヶ月はアルゴリズムとJavaScriptを基礎から学び直して技術面を強化することで、やっと技術面接をクリアすることができたっていう感じですね。

Marie:他人事とは思えないです。自分も時間内にアルゴリズムの問題を解ける自信がないです…。他に何か苦労したことはありますか。

Yuria:最初の電話面接では言っていることがはっきりと聞き取れなかったんですね。それで、電話では幸い相手の目を見て話す必要がないので、質問の予想とそれに対する回答リストを事前に作っておいてそれを見ながら話しました。相手が本当に知りたいことは何だろうと予想しつつ、自分のアピールをする感じでしたね。メモを見ながら電話面接は乗り越えました。また、あとから知ったのですが、イヤホンだと耳に電話を当てるよりもリラックスできるそうです。

Marie:それは良いTips ですね!相手の顔が見えないからこそできる技ですもんね。技術面に加えて英語の壁もあると思うのですが、英語の面で苦労したことありますか。

Yuria:英語はもちろん完璧ではなく、電話面接でもほぼすべての質問を訊き直しましたが、面接まで進んだ段階で私に足りなかったのは技術力だったので…。私が受けた会社はグローバルな会社だったので外国人にある程度理解がありましたし、なにより外国人に求められているものって英語力よりも技術力じゃないですか。なので、本当に技術力を見せることに重点を置きました。
もちろんその前に YouTubeなどで英語面接の動画を見たりして勉強するフェーズはあったんですけど、それは電話面接をパスするためでしたね。

Marie:ちょっと極端に言ってしまえば英語はそこまで出来なくても、きちんと求められてることができれば良いっていうことなんでしょうね。

Yuria:どちらかだと思うんですよ。英語がものすごくできて、自分のことが十分にアピールできればそれで強みだと思いますし。私の場合は英語力というよりも、ちゃんと技術力があるっていう部分をアピールしたかったんですね。そもそも嘘がつけなくて、自分を大きく見せるって事が出来なかったので、技術力をきちんとつけようと思っていました。

応募する会社の選定

Marie:就職活動中、どれくらいの数の企業を受けましたか。

Yuria:私の場合は、むやみに応募しないで、自分のやりたいことと、スキルセットにあっている会社を探しました。受けたのは100社ほどに絞った中の2、3社くらいですね。

Marie:2、3社しか受けなかったんですか?

Yuria:とりあえず、「React React Native」で検索して、エントリーレベルを募集しているようなところ、ブラックじゃなさそうな会社を調べて、そこだけに応募しました。在学中に30社ほど送ってみたこともあったんですが、それでうまくいかなかったので。やみくもに応募するよりも、カバーレターもちゃんと1社1社に宛てて書いて、それぞれの会社の求めている人物像に合うように自分をアピールしました。
なぜそういうことをしなければいけなかったかというと、もうCo-op期間が半分以下になっていて、かつ、私はただ海外での職歴がほしいのではなく、Co-op期間が終わった後もバンクーバーで働き続けたかったからです。ワークビザ、PR(永住権)が申請できるように、ちゃんと数年は潰れなさそうな会社に入ろうという目標を掲げてました。

Marie:事前にその会社が潰れなさそうかどうか判断するっていうのはめちゃくちゃ難しいと思うんですけど、そのあたりは何を基準に判断されてたんですか。

Yuria:確かに判断は難しいのですが、会社のウェブサイトやネットに出てくる情報を参考にしたり、あとは例えばミートアップを主催できる企業っていうのはある程度安定していると考えていました。事前に色々調べておくと、何か情報を得た時に「あ、この会社は聞いたことある」という風になったりするので、学生時代にミートアップや就活イベントに参加していろいろな企業を知っていたのが助けになりました。

Marie:なるほど。できる限り調べたり、足を動かしたりしてその知識を総動員して判断するって感じですね。

Yuria:そうですね。加えて判断材料になったのが女性のエンジニアがいるかどうかというところですね。これは日本にいた時も基準にしていたんですけど、会社に女性がいないっていうのは、男性しか続けられないブラックな会社の可能性が非常に高いと思っていて。あとは、働いている人達が楽しそうかどうかっていうのも重要視しています。例えば今の会社は Instagram のアカウントがあったので大体の雰囲気はつかめました。本当にできる限り調べ尽くしたという感じですね。

Marie:プログラミング初心者だと、大企業というよりスタートアップ企業に食い込んでい方が良いというような話をよく聞くんですけど、スタートアップの会社ってのは意識していましたか。

Yuria:うーん、スタートアップかどうかというのとは違うかもしれないんですが、グローバルかどうかっていうのは意識していました。カナダ人だけじゃなくて外国人も受け入れているかどうかは判断材料にしていましたね。今の会社は様々な人種の方がいたので、つまり自分にも入れる可能性はあるのかなと考えていました。

Marie:ダイバーシティがあるかっていうことですね。

Yuria:そうですね。

ハロウィンコスチュームコンテストにチームで参加し、見事優勝したときの1枚

自分の強みは何なのかを考える

Marie:お話を伺っていて、英語力や技術力も大事ですが、その前にまず自分のことを知っていることが大事なのかなぁと思いました。

Yuria:確かにそうなんですよ。就活を再開した時にまずやったことが、自分を見つめ直すことでした。「ネイティブに勝る自分の強みって何だろう」「就職する上で自分の何が会社の役に立つんだろう」っていうのは数日間かけて考えましたね。

Marie:そう考えるとその根本のところに関しては、日本にいてもどこにいても変わらないってことですよね。

Yuria:一緒ですね。外国人っていうハンデがあるだけで、他は一緒だと思います。結局技術力がある人を採っていくという話だと思いますね。

Marie:会社から考えると当然ですよね。求めることをきちんとやってくれる人材が欲しいっていうのは。

Marie:Yuriaさんのすごいなと思うところが、初めから綺麗なコードを書くっていうのを強烈に意識できているところです。

Yuria:そうですね(笑)そこには戦略的な部分もあります。実際に働いていてもそういうところに気を配れない人がいることを聞いていたので、これは武器になるなと思って意識していました。さらに、これってそんなに習得にコストがかからないんです。

Marie:うーん…(笑)

Yuria:ただひたすらどういうコードを書けば良いかを覚えて蓄えていくだけなので、学習コストが少ないと思うんですね。例えばコンピューターサイエンスの知識をつけるとなると、かなり時間をかけて学んだ上でかつ内容を理解する必要があると思うんですが、コードをきれいに書くっていうのは慣れてしまえば労力をかけずにできるようになることなので。

Marie:普段の意識の問題っていうことですかね。

Yuria:そうです。日常的に意識していければ自然に身に着けられるなので。

Marie:いやー、耳が痛い…。

Yuria:私の戦略は何か尖ったものを持っておくということです。もし私がなんでも満遍なくできる人で、競争相手がネイティブで英語がペラペラだった場合、私に勝ち目はないじゃないですか。でも何か1個だけ飛び抜けているものがあった場合、その部分を欲しがっている会社があれば、私を採用してくれる可能性が高くなるので。

Marie:確かにそうですね。

Yuria:万人ウケはしないけど、確実にその技術を欲しているころに行けるっいう可能性を少しでもあげようと考えていました。

Marie:私も営業やってたことがあるんですけど、多分商品も人材も一緒で、「何でもできる」っていうのは強みと言えば強みなんですけど、コモディティ化しやすいと言えば良いんですかね…。

Yuria:そうですね。何でもできるというのは使いやすいと思うんですけど、私の場合は英語の部分が弱みなので、全てが平均的だと総合力で勝てないと思ったんですね。それもあって重点的に強みになりそうな部分から鍛えていったっていうのがあります。

Marie:素晴らしい戦略ですね。

Yuria:戦略というか…限られた時間で成果を出すためにその時その時で考えて行動してました。もちろん無駄な時間もあったと思いますけど。試行錯誤しながらやってましたね。

実際に働いてみて感じること

Marie:お仕事の内容について伺ってもいいですか。

Yuria:会社はWeb アプリやブラウザの拡張機能、メールアプリの拡張機能を開発していて、プロダクト部門にはチームが4つ存在します。それぞれデザイナー1人、QAが1人、デベロッパーが4人ぐらいいて、計約6名ずつのチームなんですけど、ReactのWeb アプリを主に制作するチームのひとつにデベロッパーとして所属しています。普段やってるのは…あ、毎朝そのチームで朝礼がありますね。

Marie:え、そうなんですか!

Yuria:朝15分ぐらい。2週間単位のスクラム開発をやっているので、隔週月曜日にまずその2週間分のタスクをプロダクトオーナーを交えて決めて、それ以降は前日やったことや今日やること、現状の問題点などを共有します。あとは、チーム内でコードレビューもするので他の人のコードをレビューしたりもしますし、もちろん自分で開発したりもします。フロントが React で、バックエンドは npmモジュールとして管理してるんですけどそれらは主に Node.jsですね。どちらも言語はJavaScriptです。

Marie:今の仕事でどんなことが楽しいですか。

Yuria:自分の納得できる綺麗な実装ができた時は楽しいです。あとは、デザイナーさんにありがとうと言われると嬉しいですね。

Marie:元々デザイナーだったからですかね?

Yuria:やっぱりデザイナーだった経験を生かしてUIの細かい部分の実装にもこだわってデザインを再現することができるので、「指示通りにコーディングしてくれてありがとう」って言ってもらえます。

Marie:強みをバリバリ活かしていますね!

Yuria:デザインだけじゃなくて、ユーザー目線で考えてもっと良い方法があると思ったら、デザイナーさんに提案もしますし、他のデベロッパーさんとも協力したり相談し合ったりします。チーム皆で協力して1つのものを作り上げるっていうのもやりがいを感じますね。

Marie:逆にしんどいこともあったりしますか。

Yuria:賛同するのは簡単なんですけど、意見が対立した時に、英語で自分の意見を正確に、かつ、相手を傷つけないように伝えるっていうのはやっぱり苦労しましたね。でも、幸い皆私の拙い英語を理解して思いを汲み取ってくれるので、そこはすごく助かってますね。自分と違う意見でも必ず聞く姿勢があるので。

Marie:素晴らしいですね。

Yuria:あとは、会社がスタートアップだからっていうのもあると思うんですけど、良くも悪くもテキトーなんですよ。とりあえず動くコードなんですが、私としては先輩たちにはもっと私が感動するようなコードを書いていて欲しいっていう願望もあって…。「動くんだけれども、もうちょっと良い解決策あると思うんだけどなぁ」とか「これマージしちゃうの?レビューしてないでしょ」と思うこともあります。

Marie:(笑)

Yuria:少なくともプロダクト部門では、品質や成果よりも働いている人たちが無理をしていないかを重要視しているので、働いてる人にとってはすごく居心地がいいんですけど、もっとプロダクトのクオリティを追求してもいいんじゃないかなって思ったりもします。

Marie:素朴な疑問なんですけど、スタートアップで成果を出してなくて、働いてる人を大事にできるってどういうことなんでしょう…。収益はどうやって出しているんですか?

Yuria:弊社の場合、セールスドリブンで、セールスチームがすごい頑張って売ってくれています。

Marie:なるほど。

Yuria:会社は順調に成長しているようで、昨年はカナダの成長率トップ50企業のひとつとしてクローズアップもされていました。図らずもその急成長のフェーズに関われたのは本当にラッキーだったなぁと思います。

Marie:会社としても今面白い時期なんですね。

Yuria:そうですね。一時期離職者が出てチーム規模が急激に縮小した時期も経験しましたし、持ち直した時期も経験しました。スタートアップの成長過程を内側から見られるのはすごく面白いことだと思います。

日本との働く環境の違い

Marie:働いてみて日本との違いを感じることはありますか。

Yuria:日本できちんと働いたのが1社なのでそことの比較になるんですけど、前提として、働いていた会社が子会社的な立ち位置だったんですね。親会社がいたので工数は厳しく管理されてたんですよ。業務内容を1分単位で報告しなきゃいけなくて。あとは就業時間もきっちり決まってましたね。10分前には席に着いて9時には仕事始められる状態にしていなきゃいけなかったです。

Marie:結構キツそうですね…。

Yuria:お昼ご飯も13時から14時までっていうふうに決まっていて、14時にはまた席に着いていなきゃいけなかったですね。親会社がいるので効率重視というか、本当に無駄がないように働かなきゃいけなかったです。半受注みたいな形です。

Marie:親会社からの受注っていうことですね。

Yuria:そうですね。親会社がやりたいことがあって、それに沿って制作が進むという感じでした。
今の会社はインハウスなので、 自社プロダクトがあって、締め切りも多少は柔軟ですし、少し余裕があるなと感じます。あとは、最近は日本でもこういう会社が増えてると思うんですけど、業務の中で学ぶ時間がちゃんとあります。例えばペアプログラミングで、他のデベロッパーと一緒に1個の画面で作業するとか。

Marie:それも業務時間内にやれるとことですか?

Yuria:そうです。普通に業務時間内にやります。

Marie:それはいいですね。

Yuria:興味のあることを勉強する時間もある程度確保してもらえます。週1時間、自主学習や勉強会の時間があるんです。他にも私はまだ使ったことがないんですけど、学校やカンファレンスに行きたい場合は会社に費用を補助してもらえますし。

Marie:めちゃくちゃいいですね!!!

Yuria:自分のやりたいことをやれるようにサポートしてもらえますね。

Marie:皆就職する前にそういった情報を知りたいと思うんですけど、そのためにできることは、やっぱり先ほどおっしゃってたように自分でできる限り調べるっていう事なんですかね。

Yuria:そうですね…あとは、面接で尋ねますね。ちなみに私が必ず面接官に訊くのは「働いていて何が1番楽しいか」「この会社の何が好きか」っていう質問です。それで、会社の特色がわかるような話が出てきますね。「チームランチが毎週あるよー」とか。自分がに合ってるかどうかこちらも面接の場で判断するという感じです。

Marie:互いにカルチャーフィットするかどうか判断するんですね。

Yuria:自分を偽って入ったとしても自分も苦しいし、相手にも利益がないしっていうところですよね。なるべく自然体でいられる会社に入れるのがベストだと思います。

焦る時こそ本質に立ち返る

Marie:自分が自然体でいられる会社に入るっていうのは、私も心に留めておこうと思います。私自身がそうなのですが、貯めてきたお金がギリギリなので、時間が経つにつれてだんだん焦ってくると思うんですよ。「もうどこでもいいから入りたい」っていう風に。

Yuria:なります、なります。そういう時に助けてもらったのかメンターというか、相談できる人ですね。自分を客観的に見てくれて、率直なフィードバックをくれる人が近くにいるといいですね。

Marie:なるほど。

Yuria:それがないとかなり厳しいと思います。私もCo-opが始まってしばらく仕事が見つからなかった時に、「日本でもいいや」とか「Webデザイナーの方が簡単かも」って右往左往してたんですけど、「本当にやりたいことなのは何なのか」っていうのを考えた時に、「デベロッパーになれなかったら過去の自分を言い訳に使うかもしれない」って思ったんですね。歳をとればとるほど負うリスクは大きくなるので、やるなら確実に今の方がいいですし。辛いけどそれは一時的なものなので、本来の目的を常に忘れないようにしようと心がけていました。私の場合は「デベロッパーとしてバンクーバーで働き続けたい」「こっちで通用するデベロッパーになりたい」っていうのが目標をだったので、なんとか踏ん張りました。

Marie:そのメンターの方といると割と客観的に自分を見ることができたんでしょうか。

Yuria:そうですね。自分だとやっぱり自分視野が狭くなるじゃないですか。

Marie:辛い時は特にそうですよね。

Yuria:そういう時に「本当にそうなのか」っていうのを考えるきっかけをもらいました。私の場合はその転職に成功しましたけど、クラスメイトや友人で同じような志を持ちながらも道を諦めた人とか、本来の目的を見失っちゃった人とかもいたので。違いは精神的にも技術的にも自分の軸をぶらさずに進んだところなのかなと思います。

Marie:本質がどこにあるのか常に立ち返れたっていうことですかね。

Yuria:そうですね。「本当に自分のやりたいことは何なのか」っていうところですね。
やっぱり海外って、英語でいうとコンフォートゾーンの外って言うんですけど、基本的に居心地が悪い所じゃないですか。だから、そこを楽しまなきゃいけない時もあるんですよね。もちろんたまに休憩して居心地のいいところに篭ってもいいと思うんですよ。でも、基本的にはどれだけ自分にチャレンジができるかだと思います。

これから海外就職を目指す人へのアドバイス

Marie:これから就職を目指す人にアドバイスするとしたらどんなことをしますか。例えば今だったらこうするのになぁという後悔はあったりしますか?

Yuria:早い段階でやりたいことを見つけてください !(笑)学校が始まってすぐに方針を絞った方がいいです。だって私も方針を絞るのに半年以上かかったので。

Marie:早い段階で決めるに越したことはないと思うんですけど、特に初心者の人の場合は判断材料が全然ない状態で絞るに絞れないっていう状態に陥りやすいのかなと思うのですが、今だったらどうすれば早く判断できると思いますか?

Yuria:助けてもらったのはやっぱり最初カナダに1ヶ月だけ来た時にに会ったデベロッパーやデザイナーの方々ですかね。彼らとの話がすごく参考になりました。実際に自分がなりたい職業で働いている人に話を聞くっていうのは、良い判断材料になると思います。

Marie:実際に働くイメージが湧くっていうことですね。

Yuria:そうですね。

Marie:たまにFrogが主催してくれている座談会もいい機会かもしれないですね。

Yuria:私も最初に来た時に座談会に参加して結構参考になったので、それも良い機会だと思います。でも、やっぱり直接個人的に質問ができるのが一番いいと思います。基本的に何でも共通していると思うんですけど、情報をできるだけ集めて判断していくっていうことですね。
でも、ただ話を聞くだけではなくて、例えば実際に目標になるような人の話を聞いた上で、彼らが持っていて自分が持っていないものは何か、そこを身につけるために何をすべきか、どれぐらいの時間がかかるのか、そういうところを自分と照らし合わせて判断するっていう分析の時間がさらに重要だと思います。

Marie:そうですね。話を聞くのもただの手段ですもんね。

今後の展望

Marie:たくさんお話を伺ったのですが、最後に今後の展望をお伺いしてもいいですか。

Yuria:まずは、今の会社にもう少しいると思うので、重要な人材の1人になるっていうことですかね。かつ、自分のやりたい事を積極的に提案して、それを自分でちゃんとリードできるようになりたいですね。あとは、技術を継続して磨きつつ、転職する時に仕事を選べるようになりたいです。尊敬できる人と一緒に働きたいというのが夢なので…。

Marie:少し物足りないっておっしゃってましたもんね。

Yuria:もちろん学べる部分はまだまだたくさんあります。彼らの方が優れている部分もたくさんあるので。でも、プログラミング大好き!!みたいな人達と働けるぐらいの技術レベルになりたいなと思っています。

Marie:Yuriaさん自身、プログラミングが大好きなんですね。

Yuria:私の周りには、呼吸をするようにプログラミングする人たちもいるので、その人たちと比べると私はまだまだなんですよ。でも、多分少なくとも平均よりは若干ギーク寄りなんだと思います。(笑)
もともと小さい頃から一生勉強し続けられるような職に就きたいと思ってたので。

Marie:小さい時からそんなことを考えていたんですか!?

Yuria:専門学校で勉強していた時に、Web デザインはまだまだ始まったばかりなので仕様が常に変化しているっていうのを聞いて、「私が死ぬまで技術は進化し続けているんだろうな」と思ってなりたいと思ったんです。今もプログラマーとしてまだまだ学ぶことがたくさんあるので、それはすごく幸せなことだなと思います。

Marie:事前にしっかり考えられていたからこそ、今自分がやりたいことがやれているんですね。本当に幸せそうで何よりです!今日はお話を伺えてよかったです。ありがとうございました!


いかがでしたか?

ご自身で「嘘がつけない」とおっしゃっていて、全ての質問にとても誠実に答えてくださったYuriaさん。単なる成功体験記ではなく、問題に直面した際にどう解決していったかというプロセスを話してくださったので、多くの人にとって価値ある内容だったと思います。

特にデベロッパーとして就職を目指す方は、普段からこの問題解決の思考をしておくことが、仕事でも役立つのでは無いかと感じました。私自身これから就職活動をする身として、参考にしたいと思えることばかりでした!読んでくださった方にも参考になる部分がたくさんあれば幸いです!

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