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日本の大学の単位をアメリカの大学に移行し卒業。現在はSalesforceで活躍中のHideyukiさん

こんにちは、FrogメンバーのTomokiです。今回インタビューに応じてくださったのは、日本の大学からシアトルのワシントン大学(University of Washington、以下 UW)に編入した経歴を持つHideyukiさんです。

HideyukiさんはSalesforceにてソフトウェアエンジニアとしてご活躍されており、インタビュー時点ではバンクーバーのSalesforceブランチにて活動されており、今後シアトルへ戻る予定という方です!

全く予想もしない形で、アメリカへ留学をされたHideyukiさんのストーリーはまさに紆余曲折です。現在アメリカでの永住権の獲得を目標とされているHideyukiさん。今後、アメリカ留学を検討されている方々へHideyukiさんの経緯は様々な面から参考になるかと思います。


交換留学での失敗をきっかけに、アメリカの大学に正規留学

Tomoki: 本日はお時間頂きましてありがとうございます。それではよろしくお願いいたします。

Hideyuki : よろしくお願いします。

Tomoki: では、早速ですが今までの経歴や昔のバックグラウンドなどを教えてください。

Hideyuki: 私は日本で生まれ育ち、日本の中学・高校に通っていました。大学も最初は日本の大学に入学しました。入学当初、留学は全く考えていなかったのですが、大学2年次のときに留学制度に応募し、3年次に交換留学することになりました。

Tomoki: 文系から理系での編入となりますが、まず交換留学でのご経験をお聞かせください。

Hideyuki: 商学部に所属していたので、留学先のUWでもビジネス関連の授業を取る予定でした。しかし、アメリカの学生たちが授業中に積極的にディスカッションする姿を見て、少し尻込みしてしまいました(笑)。

Tomoki: 私もこちらのディスカッションでかなり熱くなる生徒がいる話を伺ったことはあります。時には声を荒げる人もいるとか。

Hideyuki: そうなんです。リスニングはできても、相手の話を理解してすぐに返答する自信がありませんでした。それでも単位を取らなければならなかったので、コンピューターサイエンスの授業に集中することにしました。実は、留学前からプログラミングを独学し、機械学習や人工知能を活用する企業でインターンもしていたので、基礎からしっかり学びたいと思っていたんです。ところが、帰国後に日本の大学に単位を移行しようとしたところ、ほとんどの単位が認められないことが判明し、留年が確定してしまいました(笑)。

Tomoki: そんなことありますか?(笑)私もある程度の数の留学生と話してきたつもりですが、一番インパクトのあるストーリーですね。当時は、コンピューターサイエンスのクラスは単位が交換できないことはご存知なかったのですか?

Hideyuki: 一応、商学部とは関係のないクラスも履修できるとは聞いていましたが、日本に同じ科目がない場合は単位を移行できない可能性があると事前に伝えられていました。ただ、まさか全ての単位が移行できないとは思っていませんでした。

Tomoki: 1年分の単位が無駄になったと思うと、ショックも大きかったですよね。

Hideyuki: 最初はショックでしたが、逆に日本の大学の単位をUWに移せないかと考えました。UWに問い合わせたところ、編入試験に合格すれば可能だと言われ、急遽UWへの編入を目指すことにしました。

Tomoki: それでは、Hideyukiさん的には、元々はアメリカの大学への正規留学など全く考えていらっしゃらなかったのですか?

Hideyuki: 全く考えていませんでした。交換留学が終わる直前に、日本人のティーチングアシスタント(TA)の方と出会い、その方も日本の大学からUWに編入していたんです。詳しく話を聞いて、自分も同じ方法で編入できるかもしれないと思いました。

Tomoki: 日本の大学の単位は、全て移行できたのでしょうか?

Hideyuki: はい、ほとんどの単位を移行できました。

Tomoki: それはかなり珍しいケースですよね?通常だと移行できない単位が多いという話を聞きますよね。

Hideyuki: そうですね。UWはその点で寛大で、必要な書類を提出すると、かなり融通を利かせてくれた印象があります。自分で英訳したシラバスや英文の成績証明書を提出したのですが、シラバスの英訳は少し手間がかかりました。UWは提出された書類を精査し、どの単位がUWのどの授業に相当するかを判断し、入学直前に合格者に通知していました。他にもUBC(ブリティッシュコロンビア大学)のコンピューターサイエンス学部からも合格をもらいましたが、UBCでは単位の移行がほとんど認められませんでした。

Tomoki: すごいですね!今後アメリカへの編入を考えている方向けのループホールみたいな参考になりますよね!笑 UWに正規編入する前に、Bellevue Collegeに通われていますがこちらはどのようなカレッジだったのでしょうか?

Hideyuki: UWに編入するためには、英語圏でのアカデミックライティングや、日本の大学で履修していなかった自然科学系の単位が必要でした。そのため、Bellevue Collegeにて2クオーター在籍し、それらの単位を取得しました。

日本の大学VSアメリカの大学

Tomoki: 日本の大学とアメリカの大学を両方経験されたHideyukiさんにご質問なのですが、両者を比較した際に何が大きく違いますか?

Hideyuki: 時間の使い方が大きく異なっていました。私が通っていた日本の大学の商学部では、課題の量が少なく、自分の時間をかなり確保できていました。その時間を使って、サークル活動をしたり、他大学の人と機械学習の学習団体を立ち上げたり、エンジニアとしてインターンをしていました。一方、アメリカの大学では課題の量が非常に多く、課題をこなすだけで一日が終わってしまう感覚でした。分散合意システムやセルフホスト可能なコンパイラを複数人で実装するような課題が多く、毎日キャンパスの地下にあるラボでコンピューターサイエンスの宿題に取り組み、夜中にUber Eatsでマクドナルドを頼んだり、同級生とインタビュー対策をしたりする生活を送っていました。途中からはコロナ禍の影響で、ほとんど家でオンライン授業を受ける生活に変わりましたが…。

Tomoki:  留学中は、フルタイムで5クラス全部取っていたんですか?

Hideyuki: そうですね。基本的には4クラスか5クラスがメインでした。

Tomoki:  それはかなりチャレンジングなスケジュールになりますよね。

Hideyuki: コンピュータサイエンスのクラスは、負担の大きさから3つ以上履修するのは推奨されていなかったので、2〜3クラスに抑え、残りのクラスは卒業に必要な一般教養科目で埋めるようにしていました。

Tomoki:  なるほど。それでもかなりの負担だったのではないですか?

Hideyuki: はい。9月に入学した1ヶ月後にインターンの選考が始まったこともあり、特に時間のやりくりが大変でした。ただ、学費のことを考えると、一年でも早く卒業する方が良いですし、さらに、UWに編入する際にギャップイヤーを1年取ったこともあって、なおさら早く卒業したいという気持ちが強かったので、ある程度の負担は覚悟して受け入れました。

Tomoki: 比較的大変なことが多かったとは思いますが、楽しかった思い出はどのようなことがありますか?

Hideyuki: 日本の大学では、大学外での繋がりを広げることが特に楽しかったです。例えば、先ほど話した機械学習の学習団体の立ち上げに携わったり、インターンを通じて同じ興味を持つ人たちとつながることができました。エンジニアリングコミュニティとしての活動が非常に充実していて、それが日本の大学での一番の楽しみでした。一方、アメリカでは学校外の活動に時間を割くのが難しかったですね。課題の量が多かったことや、コロナの影響で、学内のコミュニティを中心に活動していました。例えば、みんなで課題に取り組んだり、就活の時期には一緒にインタビュー対策をしたりと、常に誰かと協力しながら進めていくのが良かったです。同じ学部内でのつながりが非常に強く、それが支えになっていたと感じています。

大学のキャリアフェアで得たインターンのチャンス

Tomoki: やはりどなたも大変な思いをして卒業されて素晴らしいですね。それでは、Salesforceでインターンを得たまでの経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか?

Hideyuki: わかりました。私が入学したのは2019年で、当時はエンジニアが非常に売り手市場でした。Salesforceでのインターンの機会は、大学で開催されたキャリアフェアを通じて得ました。その時、学校に来ていた企業は、Google、Amazon、Microsoft、Facebook、Airbnb、Nvidiaなど、名だたる企業ばかりでした。中には2020年卒業見込みのフルタイム採用のみを募集している企業や、修士号を取得予定でないとビザサポートが出ない会社もありましたが、大半の企業はレジュメを受け取ってくれました。

Tomoki:  すごいですね。。。

Hideyuki: 本当にどれほど盛り上がっていたかというと、キャリアフェアでレジュメを渡した翌日にインタビューが設定されるくらいでした(笑)。そのスピード感で最初に受けたインタビューはAirbnbでした。当時、2019年の9月に編入したばかりで、キャリアフェアが10月に開催されていたんです。ですので、ほとんど何もわからない状態でキャリアフェアに参加し、インタビューまで進んでしまいました(笑)。そのまま、人生初のコーディングインタビューをAirbnbのエンジニアと行いました。

Tomoki: 内容はどうでしたか?

Hideyuki: 緊張と焦りで本当に何もわからなくなり、正直に担当者に「一緒に解いてもらえませんか?」とお願いしてしまいました(笑)。

Tomoki: そんなことアリですか?(笑)

Hideyuki: もちろん、そんなことはできないので、解答を教えてもらうわけではなく、逐一自分の考えを伝えながら、相手の反応を見てコードを書き進めていくという感じになりました。

Tomoki: 結果はどうでしたか?

Hideyuki: なぜか本当にわからないのですが、二次面接に進むことができました(笑)。ですが、今となっては、問題を解くスピードよりも、自分の思考を言語化し、コミュニケーションを取りながらコードに落とし込むプロセスを見ていたのかなと思います。

Tomoki: そんなことがあり得るんですね。(笑)

Hideyuki: ただ、二次面接をスケジュールしている際にポジションが埋まってしまい、残念ながら二次面接はキャンセルとなってしまいました。

Tomoki: それは少し残念でしたね。その他にはどこかと面接されましたか?

Hideyuki: 他には、Facebook(現 Meta)と面接をしました。

Tomoki: 名だたる大企業の面接まで進んですごいですね!こちらはどのような結果となったんですか?

Hideyuki: Facebookのインタビューを受ける前に、実際にインターンするチームはインターンが始まるまでわからないと言われていたので、リクルーターの方に交渉して、セキュリティ関連のチームで働きたい旨を伝えました。ゴネた、という表現が正しいかもしれません(笑)。一次面接通過の連絡を受けた次の日に二次面接があり、その後、セキュリティチームとの面接も調整してくれたのですが、本当にセキュリティ分野に関する質問ばかりで、まったく太刀打ちできませんでした。後でリクルーターから送られてきた募集要項を再確認してみると、”Master or PhD Recommended” と書かれていました。むやみに交渉するものではないですね(笑)。そんな経緯もあって、結局Facebookとは縁がありませんでした。

Tomoki: Salesforceも同様なスケジュールで進んだのですか?

Hideyuki: Salesforceはキャリアフェアの直後にオンラインアセスメントがありましたが、その後インタビューまで少し時間があったので、準備する余裕がありました。一次・二次面接はコーディングインタビューで、三次面接はHiring ManagerとのBehavioral Interviewでした。入念に準備していたこともあり、インターンのオファーをいただき、さらに最終面接を担当したマネージャーが管轄するセキュリティ関連のチームでインターンできることを確約してもらえました。

Salesforceタワー前での一枚

Salesforceでのインターンから入社まで

Tomoki: キャリアフェアでの体験談を詳しく説明してくださいましてありがとうございます。インターン時期はどのような業務にたずさわっていましたか?

Hideyuki: インターンの際は、先程の Hiring Manager が管轄する、Identity and Access Management (以下 IAM) Organization で仕事をしていました。現在も同じ部署で働いています。

Tomoki: 社員のアクセス権限を管理する部署ですよね?どのような業務をされたのでしょうか?

Hideyuki: そうです。詳しい内容には言及できないのですが、認証認可システムのプロトタイプ作成を、私を含めたインターン生3人で担当するのが主な業務でした。ゼロからの実装ではなく、既存のシステムや社内ライブラリを活用する形でしたが、技術スタックの選定やデザインは私たちに一任されていました。最初の1ヶ月はデザインドキュメントを作成し、フィードバックを受けて改善に集中していたため、実装に取りかかったのは残りの2ヶ月間でした。実装後は、社内のエンジニアにプロトタイプを使用してもらい、その使用感に対するフィードバックを集め、業務効率の向上度合いを測定しました。普段のコミュニケーションから技術的なディスカッションまで、すべて英語でこなすのは初めての経験だったため、インターンの3ヶ月間は毎日緊張していました。しかし、このプロトタイプは実際に他のエンジニアに引き継がれ、私が入社した際にはプロダクション環境で動いていたので、とても嬉しかったです。

Tomoki: とてもレベルの高い内容ですね。そちらの成果が評価されてリターンオファーを貰えたという流れでしょうか?

Hideyuki: そうですね。インターン生三名ともリターンオファーを無事貰えました。

Tomoki: 入社一年目の業務はどのような内容でしたか?

Hideyuki: インターン時とは異なり、実際に社内で使用されている既存のセキュリティ関連プロダクトの開発、運用、保守を担当しました。また、時期によってはセキュリティ関連のリサーチを行い、その結果を基にプロトタイプの開発にも取り組みました。もちろんオンコールもあり、PagerDutyが鳴らないことを祈りながら仕事をしていた時期もあります。ただし、オンコールは日中のみだったため、夜中に起こされることはありませんでした(笑)。

Tomoki:  ありがとうございます。Salesforceで3年勤務されて、現在はシニアのタイトルがついておりますが、業務内容に変化はありましたか?

Hideyuki: 基本的な業務内容に大きな変化はありませんが、現在はプロジェクトをリードする立場となりました。具体的な内容はお話できませんが、パスワードレス認証の分野で特許を取得するなどの業務を担当しました。

オアフ島の Kualoa Ranch (ジュラシックパークの撮影地)で乗馬する様子

グリーンカード取得の難易度、バンクーバーへの一時的なリロケーション

Tomoki: Sennaさんも軽く触れておりましたが、アメリカのビザの関係でバンクーバーに一時的に引越しされたと伺っています。こちらはどのような経緯なのでしょうか?

Hideyuki: そうですね、アメリカのビザは少し特殊で、H1-Bビザという就労ビザを取得するには、企業からのスポンサーを受けることに加え、抽選に当選する必要があります。大学卒業後には、STEM系の学位を持つ場合、3年間有効なOPT(Optional Practical Training)という就労ビザが発行され、その間アメリカでの就労が許可されます。しかし、3年を超えて就労を希望する場合には、H1-Bビザの抽選に当選しなければなりません。最終学歴によって抽選確率が異なり、学士号の場合、抽選確率は低いです。つまり、OPTが切れる3年以内に当選しなければならず、最近では当選確率が10%を下回っているという話もあります。ただし、修士号や博士号を持っている場合、修士以上の学位保持者を対象とした別の抽選もあるため、当選確率はやや高くなりますが、運の要素が強いと言えますね。

Tomoki: カナダとは比較にならない難易度ですね。

Hideyuki: これまでに4回ほどH1-Bビザの抽選に応募しましたが、いずれも当たりませんでした。OPTで働ける期間も終了したため、会社が一時的に別の国で働くプログラムを提案してくれました。アメリカに本社を置く企業で、アメリカ国外のオフィスに1年間勤務すると、L1ビザ(駐在ビザ)が発行される仕組みです。このプログラムを受け入れ、現在はその流れでカナダの ICT (Intra-Company Transfer)ビザを使い、アメリカにいるチームに対してリモート勤務していますが、引き続き会社がH1-Bビザの抽選に応募してくれるため、いずれか早く取得できるビザでアメリカに戻る予定です。

Tomoki: なるほど。そういうプログラムがあるのですね!

Hideyuki: 最近では、OPT期間中にH1-Bビザの抽選に当選しないケースが増えており、大手企業では一度アメリカ国外のオフィスに社員を派遣する流れが主流になってきています。ただし、全員がこのようなプログラムを提供されるわけではなく、マネージャーや上層部のリーダーシップからの許可が出た場合のみ、アメリカに戻るプランが提示されます。他の国に恒久的に異動するケースや、最悪の場合、会社を辞めざるを得ないこともあります。

Tomoki: かなり大変なプロセスですが、Hideyukiさんがアメリカでの就労にこだわる理由というは何かあるのでしょうか?Hideyukiさんのキャリアなら、一年後にカナダでの永住権も応募できますよね?

Hideyuki: 移民弁護士からは、1年後にカナダの永住権プロセスを開始できると言われています。ただ、やはりアメリカの方が Early Career から Mid Career にかけてのエンジニアのポジションの多さでは圧倒的だと感じています。もちろん、カナダからリモートワークのポジションを得る選択肢もありますが、LinkedIn経由で連絡がきた大手テック企業のリクルーターからは、現職で Senior のタイトルが付いているとはいえ、リモート採用をするにはもう一段階昇進する必要があると言われました。また、この3年間で築いたネットワークはほとんどがアメリカの西海岸にあるため、できるだけその環境に身を置きたいとも考えています。

Tomoki: そうなんですね。バンクーバーに引越されて一ヶ月ほどと伺ってますが、アメリカと比較してカナダでの生活は何か違いますか?

Hideyuki: まだ1ヶ月ですが、バンクーバーの方が食事や治安の面で住みやすい印象があります。パンデミック以前はそれほど違いを感じていなかったのですが、シアトルはコロナ以降、特にダウンタウン周辺の治安が悪化しました。そのため、夜遅くまで営業しているお店も少なく、バンクーバーに来てからの方が、ふらっとショッピングや外食を楽しむ機会が増えました。ただ、一点だけ心残りがありまして。

Tomoki: はい、なんですか?

Hideyuki: 給与面で大きな調整が入ってしまったんです。シアトルにいた頃は、州に所得税を納める必要がありませんでした。しかし、リロケーションに伴った物価調整で基本給がそこそこカットされました。人によっては、50%から70%の調整が入ることもあるようです。私の場合、調整分は追加のRSU(譲渡制限付き株式)で補填されましたが、それでもキャッシュと株式の配分が大きく変わるのは複雑な気持ちです。

Tomoki:  人によって、給与が半分になったりする可能性がありますよね。。。

Hideyuki: そうですね。さらに、バンクーバーでは所得税や車の保険料も高いため、物価調整が入る割には、手取りに対する生活コストはそれほど変わらないように感じます。もちろん食費や家賃を考慮すると一概に比較はできませんが。

Tomoki: 私もそこまで大きな差があるとは知りませんでした。お仕事の面では何か支障とかはありましたか?

Hideyuki: これに関しては全くありませんでしたね。もともとフルリモートだったのもありますし、私の上司と直接あったのも入社から2年以上経ってからなんで。(笑)

Tomoki: そこまでオフィスワークを重視しないのもすごいですね。(笑)

Hideyuki: 逆にオフィスで働いた経験がありませんね。

諸島でダイビングをする様子

今後のキャリアについて

Tomoki: Hideyukiさんの今後のキャリアパスをお伺いしてもよろしいでしょうか?

Hideyuki: そうですね。まずは、一つ目のマイルストーンであるシニアエンジニアになることは達成しましたので、今後は自分が携わる領域を、認証認可に限らずさらに広げていきたいと考えています。もし、今のチームでこれ以上の成長が難しいと感じた場合は、新しい会社への転職も視野に入れるかもしれません。

Tomoki: なるほど。

Hideyuki: とはいえ、シニアエンジニアになったばかりですので、まずは現在のチームで自分の力を最大限に発揮しつつ、新たに加わるメンバーの育成にも取り組む予定です。今年の9月から新しいメンバーがチームに加わるので、そのサポートにも力を入れ、次の2〜3年間はチームの成長に集中したいと考えています。

Tomoki:  ありがとうございます。スコープを広げていくというお話の中で、具体的に専門的に極めたい分野などはありますか?先ほど、セキュリティに興味があるとおっしゃっていましたが、他にも何か注力したい分野はありますか?

Hideyuki: 今のところ、セキュリティ分野から離れるつもりはありません。デバッグやシステムの堅牢化といった業務が楽しく、現チームからもその点が評価されているため、自分の強みとして認識しています。また、本業とは別に、去年スキューバダイビングのプロ資格を取得し、NPOと協力して海洋調査などにボランティアとして参加しています。今年は8泊9日のメキシコでの船上生活をしながら、マンタの生態調査を行いました。この活動はSalesforceからもスポンサーされているので、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

今後のアメリカ留学を考えている方々へ

Tomoki: 色々と詳しくご回答してくれてありがとうございます。最後に、今後アメリカへの留学を検討されている方々に何か一言ありますか?

Hideyuki: 個人的にはタイミングが非常に重要だと思っています。特にアメリカの場合、ビザは卒業後からしか発行されないという制約が非常に大きいです。例えば、アメリカで働きたいという理由で大学を卒業しても、その時点で市場に多くのポジションがない場合もあります。そのため、状況を見極めることが非常に重要だと感じています。

Tomoki: そうですよね、今アメリカ・カナダの就職が大変なことになってますよね。

Hideyuki:はい。採用を凍結している会社が非常に多いです。実際に働いている方にまずコンタクトを取って、その会社が現在どのような状況にあるのかを把握した上で計画を立てることが、一番重要なポイントだと思います。アメリカでは卒業後に一度タイミングを逃すと、ビザを発行してもらうことは不可能なので、その点をよく考慮する必要がありますね。やはり、タイミングや自分がいつアクションを起こすかが最も重要なポイントになると感じています。

Tomoki: カナダではワーキングホリデーなので延長するケースも聞きますが、そのような選択肢を持つことができないアメリカでの就職はかなりシビアですよね。Hideyukiさんが仰っているタイミングの重要性も納得ができます。Hideyukiさん本日はどうもありがとうございました!


大学の交換留学を機に大きなキャリアチェンジを試みたHideyukiさんのご経歴でした。単位をほぼ無駄にすることなくトランスファーし、時間・費用を大きく節約された方法はまさに目から鱗ですよね。UW以外にもこのような大学は存在しているかと思いますので、北米留学を検討している方は興味のある大学に直接問い合わせても良いのではないでしょうか。

Hideyukiさんの仰るとおり、大学卒業後もアメリカへの永住は運に大きく左右されます。自身が希望している業界の雇用市場がどのように変化しているか、常にアンテナ張り続ける姿勢はとても重要だと思います!ご覧になられた皆さんもHideyukiさんのご経験を参考に海外留学をチャレンジしてみてください!

Frogでは今後ともデザイナー、エンジニアの海外就職事例を取り上げていきますので、よろしくお願いします!

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