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Frog Conferenceが終了!写真を見ながら振り返りレポートと今後の課題について

6月22日Frog Conferenceが終了しました。思えば準備期間として2ヶ月程度、色々急ピッチで進めたにも関わらず、非常に充実したカンファレンスになってくれたのではないかと思います。まず最初に、今回ご協力頂きました皆様、本当にありがとうございました!

Xの#frogconfでも十分当日の様子を見ることは出来ますが、今日は当日の振り返りや反省、課題なんかを含めレポート記事とさせて頂ければと思います!

今回のFrog ConferenceはPodcast「バンクーバーのえんじに屋」メインホストのYuya氏の投稿が『世界一流エンジニアの思考法』で有名な牛尾さんに投げかけた些細な一言がキッカケでした。

今思えばここまで本格的なカンファレンスになるとはこの当時は思っていませんでした。ですが一方で、考えてみれば日本から海外挑戦する人々で集まり、交流する機会というのは僕が知る限りこれまで行われて来なかったように思います。

他国がディアスポラという形でネットワークやコミュニティを形成している傍ら、日本から挑戦する私達にとっては常に「海外挑戦=孤独」お互いに知り合ったり、手を取り合う機会や場所がそもそも少なく、結果として自身のキャリアの選択肢を勝手に狭めていたり、視野が狭まっている現状というのは以前からFrogでも問題視していました。また「日本から生まれるサービスや企業のグローバル化は、日本人のグローバル化の先にある」という弊社の社会的目標実現のためにも、非常に良い機会であると考えました。

当日の様子、スピーカーの皆様への感謝

当然突然のお声がけにも関わらず快く承諾頂きましたスピーカーの皆様には感謝の気持ちで一杯です!改めて当日の写真を見ながら各スピーカーの方々のご紹介と、感謝のコメントとして記録&レビューして行きたいと思います。

開催前の会場

会場はカナダを代表する名門大学、UBCのカンファレンスホールで行われました。

受付にはFrogカウンセラーのTomokaさん、彼女のカウンセリングで渡航した人も多く来場頂きました

受付には弊社スタッフはもちろん、スピーカーのYanmarさんも駆けつけてくれました。人手不足の中スピーカーの方にまで協力頂き、大助かりしました。

100名を超える参加者

今回参加者数は117名、恐らく北米圏内で行う日本人のためのTechキャリアカンファレンスとしては過去最大の規模だったのではないかと思います。

牛尾さんの基調講演

始めは牛尾さんによる基調講演からスタート。北米圏で挑戦する多くの日本人エンジニアにとって、一流の環境でどう通用するか、振る舞うか、考えるかというのはビザや言語面のハンデを抱える私達にとって死活問題。この後に控えているアメリカ、カナダ企業で働くエンジニア達の話を聞く前に牛尾さんのお話が聞けたことは恐らく非常にラッキーで、どんな一流の環境にいる人達も手の届かない存在というわけではないという事を説明していただける素晴らしい基調講演になってくれたのではないかと思います。

世界一流エンジニアの思考法著者として有名な牛尾さんとのエピソードは実はもう一つあり、以前Frogの面々でシアトルに車で牛尾さんのセミナーに参加しに行った事がありました。その時の参加者には今回のスピーカーになって頂いたKeiさん、ようさんの姿もあり、実はシアトル在住の牛尾さんとは一度面識があったんですね。この時のSIJP様主催のセミナーがなければ今回のカンファレンスもなかった可能性があり、SIJP様も素晴らしいイベントを定期的に開催されており、僕らもお隣の街(国?)に住む人間として気軽に参加できる距離なため、今後もお世話になりたいと思います!

内容としては、当日の参加者の半数近くが牛尾さんの書籍を既に読んでいた方々ということもあり、書籍には書かれていないお話を聞く事が出来たり、実際の人物、事例を踏まえた考え方の共有には、今後もFrogで大いに参考にさせて頂きたい金言ばかりでした。牛尾さんの話をキッカケに背中を押された人というのも間違いなく多かったと思います。

第一部のお話がスタート

基調講演が終わると次は第一部のスタート。第一部のテーマは「北米圏へのキャリアパスについて」。スピーカーは写真左からKeiさん、Ryosukeさん、ようさんの3名に登壇頂きました。

既に北米でキャリアをスタートする人も多い中でしたが、やはりキャリアの始め方というのは自身の経験だけしか語れません。ですが、世界に挑戦する上で開かれている道は実は無数にあり、その中でもFrogを経由し渡航される方々に多い三大経緯、カレッジ、大学、外資経由の3パターンを実際に実行に移された方々に登壇頂き、その意義や経緯、メリット・デメリットを語って頂く事になりました。

これからキャリアを始める方はもちろんのこと、既に北米圏にキャリアを移している方々も、それぞれの道を改めて知るキッカケになった事かと思われます。ようさんはUBCの卒業生ということもあり、大学での経験についてまとめや、InternationalとDomesticの学費差など実は色々調べて頂き本当に助かりました。

キャリアの話については、Ryosukeさんの「10年かけてカナダでソフトウェアエンジニアになるまでの道のり」や、KeiさんのYoutubeチャンネルなどでも何度も取り上げられていますので、こちらも是非参考にしていただければと思います!Keiさんの「日本のエンジニア達は海外に出なければいけない」も、これを読んでKeiさんを知ったという人も多いと思うので、是非参考にしてみてください。

注目度の高かった第二部

昼食を挟んで第二部は「北米圏の開発シーンにおけるパフォーマンスについて」、当然私達外国人は現地の人に比べてビザや言語、文化背景の違いを中心に大きなハンデを抱えています。ローカル人材に比べて交渉しなければならないことも多く、Frogにもよく「どういった人が生き残るのか(成果を出すのか)」と、これまで何百回と聞かれてきた話題です。

司会には内容からも現役エンジニアが担当するほうが適切だと考えKeiさんに依頼。スピーカーも非常に豪華で、写真左からKoheiさん、Naoさん、Wataruさん、Yanmarさんの3名に登壇頂きました。

アメリカ、イギリス、カナダといったそれぞれのグローバル企業で、ICとして長いキャリアを持つ方からマネージャーポジションの経験者、現在Leadという方、そしてまさかのカンファレンススピーカー依頼後にレイオフに遭遇してしまったYanmarさんのお話も、北米圏のリアルを伝える非常によいキッカケとなって頂きました。(Yanmarさんは既にPR持ちだったため、前向きに次の挑戦をされています)

レビューを見るにこのセクションを期待して参加したという方も多かった様子。やはり皆さん怖いのは北米圏の企業でどう成果を残すのか、生き残るのか、ローカル人材と比べてどうしても残せる成果に神経質になりやすいことも手伝い、非常に注目度の高いセクションだったように思います。

ここでもKoheiさんの「いつか海外を目指そうと思っているエンジニアへ」や、Wataruさんの「何をしたいのかわからない若者へ – シビックハッカー、海外ではたらく」など、それぞれの体験談やキャリアが良くわかる記事を書かれているので、そちらも参考にしてみてください。

起業家、ファウンダーセクションの第三部

第三部はファウンダー、起業化のセクションです。正直第三部はどれだけの需要があるかわからない中での開催でしたが、将来的に起業やスタートアップの初期フェーズに興味があるという方は会場にも半数近くいらっしゃり、実際には非常に注目度の高いセクションになってくれました。

登壇頂いたのは今回のカンファレンスのキッカケとなった投稿をしてくれましたYuyaさん、そしてサンフランシスコに滞在している所わざわざカナダへ渡航頂いたSuminaさんの2名。

YuyaさんはサンフランシスコでLogistics系のスタートアップのFounder/CTOを勤めており、エンジニア出身からのCTOという皆が夢抱くキャリアの一つを地で行かれている方ですが、その裏の苦労や葛藤、モチベーションなどは興味深く、Suminaさんは最初はスモールビジネス発でレイオフ時のバックオフィス業務を支援するUS発スタートアップを現在運営されており、それぞれの起業経緯や考え方などの違いに興味を抱く方も多かったのではないでしょうか。

スタートアップシーンに求められる人材像などもお話されており、起業したい人から初期フェーズのスタートアップで働きたい方まで、多くの方に参考にしていただけたのでないかと思います。

Autify CEOの近澤さんの登場

そして今回オンラインでは先日シリーズBを到達されたAutifyのRyo Chikazawaさんにもご参加頂くことができました。

Autifyからは実は第一部のセクションで登壇頂いたRyosukeさんも現在スタッフエンジニアとしてカナダからリモートで働かれているということもあり、実はAutifyメンバーが今回のカンファレンスでは2名協力いただきました。

日本を代表するグローバルスタートアップの一角ということもあり、投げかけられる質問にも非常に具体的且つ実践的、それにスラスラと回答いただける近澤さんも流石ですが、参加者の意識、現場に居なければ遭遇しない疑問などが行き交っていたことも同時に素晴らしいと感じた質疑でしたね。

日本時間は早朝という中でしたが、日本からのご参加本当に感謝です!

集合写真

最後は壇上に皆さんに集まって頂き集合写真を撮影。(変なポーズを取らせていますが、Frogの公式ポーズではありません!)

このほぼ全員が日本を飛び出し世界で戦っているんだと思うと、熱いものがこみ上げてきますね。この並が日本全土に広がる未来が来ると、世界は大きく変わるのではないかと考えます。

各スピーカーに直接話が出来るAsk the Speaker

最後はAsk the Speakerという形で、登壇者全員と個別に相談出来るセクションを設け幕を閉じました。Ask the SpeakerはRyosukeさんが以前AWS Summitで行われていたという形式を模して実施してみた物ですが、これが本当に評判が良く、やはり多種多様な背景の方々ということもあり、自分の個別の相談や悩みを壁打ちする場を強く欲していたことが良くわかりました。

牛尾さんはもちろんのこと、各スピーカーの皆さんに長蛇の列ができていました。来年も同様の形式で実施できればと考えています。


カンファレンスを終えてみて

始めカンファレンスをやると決まった時、頭の中で想像していたのは数十人程の弊社オフィスで実施可能なレベルの小さな物を想像していました。協力してくれる人も、海外挑戦やキャリアに興味のある人も、そんなに多く集まるとは思っておらず、何より前例がなかったためです。

ですが冒頭でも述べたよう『日本から生まれるサービスや企業のグローバル化は、日本人のグローバル化の先にある』という社会的目標の元で活動するFrogとして、そして何よりも海外挑戦=孤独という、日本独自の謎の先入観をどうにかして払拭する良い機会だとも考えたため、今回は今僕らが出来る最大限の規模と内容で開催させて頂くことにしました。

その課程で、何よりも心を突き動かされたのはやはり協力していただいた皆さんのサポートです。会場でもちょっと聞かれましたが、今回スピーカーの皆さんには殆どギャラという形のお礼をお渡し出来ていません。にも関わらず、僕らFrogのカンファレンスに、日本からアメリカやカナダ、世界を目指す日本人のためにこれだけの面々に集まって頂き、どう感謝を伝えたよいかわからないのが正直な所です。

加えてFrogコミュニティの方々にも本当にお世話になりました。朝早くから受付に立って頂いたYanmarさん、当日カメラマンを買って出ていただいたYugoさんや、カンファレンスのボランティアを買って出ていただいた皆様、2ヶ月足らずの期間でなんとか間に合ったのも確実に皆様のおかげです。

この恩はPay fowardの精神で、これから北米に挑戦する多くの皆様に返して行きたいと思います。建前やポジション関係無しに、このカンファレンスや行動の進む先には、日本にいる多くの方にとって、世界が当たり前に人生の選択肢に入る未来がくると私達は本気で信じています。Frog一同を代表し、改めて今回サポート頂いた皆様に心からお礼を申し上げます!

翌日は日本からの参加者とBBQ

ちなみに当日は日本から当カンファレンスに参加するため渡航した方々が多くいらっしゃったのですが、彼らのためFrog側でAirbnbを準備しており、その翌日は日本からの参加者を集いBBQパーティーを行ってきました!

参加者のAkimaさんはシンガポールで出張BBQビジネスを行われていたということもあり、超本格的なBBQをありがとうございました!

課題:やっぱり味方が少ない(スポンサー募集)

ここからは実際カンファレンスを開催してみての課題をあえて書いておきたいと思います。来年はもっと大規模に、もっと大勢の人に、もっと充実させるために必要だと思った事ですが、Frogもカンファレンス開催は初めてだったということもあり、可能であれば今回参加頂いた皆様からも何かアイデアがあれば教えて頂きたいという思いです。

課題はサブタイトルにも書いた通り、日本人の海外挑戦という文脈で行うカンファレンスには味方が少ないということです。今回のカンファレンス開催にあたって、まず行ったのはスポンサー集めでしたが、結論を先に書けば結局スポンサーになっていただける企業は見つからず、すべて実費で開催させて頂く流れとなりました。

もちろんそれはそれで自由にやれて良かったのですが、規模感が限定してしまうのと、今のままだとどうしても規模を縮小する傾向を考えなければならず、シンプルにスポンサーになってくれる企業を探したいとは思っています。

ただ、そもそも『日本人が海外挑戦するためのカンファレンス』を応援する企業や団体というのは殆どありません。日本企業からすれば「優秀な人材を海外流出させる諸悪の根源」であり、カナダやアメリカのローカル企業にとっては「日本人という小さなパイを応援する必要は何処?(そもそも日本に優秀な人材が多いとは思われていない)」という状況で、一応現地の大学やカレッジなどにもスポンサー依頼はしてみましたが、応援してくれたのはここ数年テクノロジー分野に特化しているCCTBというカレッジのみで、中国やインドなどの超人口なところならまだしも、日本人という小さな枠組みに注目してくれる教育機関はほぼないという状況でした。

実績のないカンファレンスである以上仕方のない事だとは思いますが、グローバル環境で戦ったことのある人材が、日本に帰国することは良くあります。登壇者の一人であるKeiさんは日本ではフリーターでしたが、カナダを経由したことで年収1700万の付加価値を生み出すシニアエンジニアへと変貌しました。今年は日本へ帰国するようですが、彼のような人材を量産することが、将来的に日本のグローバル展開を手助けするのは明確だと思います。

海外へ渡った優秀な自国民が国家の底力を上げる事は、一時アジアのシリコンバレーと称されるまでになった深センを生み出すに至った孔雀計画などはその根拠(参考)にもなる一つの施策だったと思います。ですが、日本企業の方々からの反応を伺う限り、まだまだ日本人の海外挑戦の必要性は、著名人がよくテレビ番組などで「海外へ行くべき」と口にしているのと裏腹に、浸透はしてはいないように感じました。

どれだけの大赤字を叩き出そうが来年以降も続けていく覚悟で臨んでいくつもりですが、味方は少しでも多い方がより良い物が提供出来るのも事実ですし、僕らの探し方が悪い可能性も大いに考えられるため、もしどなたか日本人のグローバル化という文脈から応援してくださる企業様などにお心あたりがあれば、是非教えて頂ければ幸いです。このサイトのお問い合わせ、またはXからDMやメンションにてお待ちしております。来年も6~7月頃の開催を目指しています。

アンケートへの回答お待ちしております

もちろん来場頂いた皆様からのアンケートも今後のために大いに参考にさせて頂きます!まだという方は後日ご参加へのお礼メールをお送り致しその中でもお願いさせていただきますが、会場でお配りしたQRコードからアンケートへ、またはこちらのリンクから回答をよろしくお願い致します!

睨んでいるのがFrogスタッフで今回のカンファレンス準備功労者のKeitaさん

それでは皆様、是非来年もよろしくお願い致します!

追記:2024/07/01

牛尾さんが当日のカンファレンスに寄せられた質問にそれぞれ回答してくれました!

それに続きKeiさんも回答してくれました!

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