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「住」も「仕事」も理想を追うバックエンドエンジニア、Ikutoさん

今回はソフトウェア会社でバックエンドエンジニアをしているIkutoさんにお話を伺いました。

文章だけでその人の空気感を伝えるのは難しいのですが、とても落ち着いた雰囲気で喋り口も静かです。でも出てくる話は非常にアクティブ!私自身、驚きながら聞いていました。

本記事の特徴は「海外楽しい!良いところ!」というお話になっていないことです。日本でも良い会社環境を経験し、住む環境としても大好きな場所があるからこそ感じていることを、正直に語ってくださいました。単純に皆さんの背中を押す内容ではありませんが、自分の道を自分で決めるために必ず参考になります。ぜひお読みください!

経歴

ーー まず略歴を教えてください。新卒でSEをしていたと伺っていますが、大学でもプログラミングを学んでいたんですか?

いいえ、物理学を専攻していて学部卒です。就活を始めた当初はSE志望ではなく、趣味で写真をやっていたのもあって写真記者が第一志望、あと映画の会社にも興味がありました。就活を進める中で物理専攻からSEになる流れがあることを知って、「そういう道もあるんだなぁ」と。結果的にSIerの会社に入ってSEになりました。

その会社を3年ほどで辞め、留学する前にプログラミングスキルを上げようとモバイルゲームの会社で10ヶ月ほど、プログラマーとしてフルタイムのアルバイトをしました。その後すぐ、2015年12月頃にバンクーバーに来てまずは3ヶ月間ESLのコース、2016年4月に専門学校のプログラミングコースが始まりました。座学の最終月である2017年3月初めに仕事が決まり、その月は半分授業、半分仕事というスタイルでしたね。4月にCOOP期間に入ったのでフルタイムになり、10ヶ月くらい経ったところです。

ーー もうすぐCOOP期間が終わるということは、ビザを切り替えなければいけないですよね

そうなんです。とりあえずポスグラ(ポストグラデュエーションビザ)を狙って、それが無理だったらワーホリビザに切り替えます。

ポスグラの申請については一つ問題があって、申請可能な時間がものすごく限られているんです。申請の条件として「学生ビザの有効期間内に申請すること」「卒業を証明するCertificate(卒業日に学校からもらう)を提示すること」があるのですが、僕の学生ビザは卒業日である3月末日に切れてしまうんです。つまり、Certificateをもらったその日に申請するしかない。果たしてそんな短時間で申請可能なのか、まだわかっていません。

ーー 私の学生ビザの期間には、卒業した後3ヶ月くらいの余裕があります。周りにもそういう人が多いですが…

僕の周りもそうです。なぜか僕の学生ビザにはその余裕がなくて

ーー カナダに来てから「担当者によって対応が違う」という話をよく聞きますが、それは困りますね…

ーー 少し話を戻して、留学のきっかけを教えてください。相談した時点では留学ではなくワーホリを考えていたと伺っています

はい、そうです。社会人2年目くらいの時に、仕事辞めたいなー、つらいなー、と。「モラトリアムに戻りたい。あれ、どうやったら戻れるのかな…」って考えて出てきたのがワーホリでした。そこからオーストラリアやカナダでワーホリしてる人のブログなどを見て、行き着いたのがFrogで。ワーホリ+αで海外に行く方法があるんだと知って、Sennaさんに連絡をとって、そこで「留学から海外就職する」という選択肢を知りました。今SEやってるし、将来にも繋がりそうだし、ということでIT留学をすることにしました。

Frogを知るまでは「カフェでアルバイトしよう、お洒落カフェでエスプレッソ淹れられたらいいな」と思ってて。技術系でワーホリするつもりもなかったんです。

「ワーホリ?」っていう状態から色々情報を得て、ちょっとずつ道を決めていった感じだったのかな。

ーー SEとして働いている間にプログラミングは身につきましたか?

その間はあまりプログラミングしていなかったです。やっていたのは上流工程だったので、業務としてプログラミングしたのは3割くらいです。残り7割は仕様書を書いたりお客さんとミーティングしたりしていました。その3割に含まれるんですが、ある時C++でプログラムを書くプロジェクトにアサインされたんですね。もう、わからなくて死にそうになりました。

留学を決めてから、自分でもプログラミングを勉強してみようと思ってRubyをやってみました。日本人であるMatz(まつもとゆきひろ氏)が開発したからというのと、覚えるのが簡単だと言われていたのがきっかけだった気がします。そこからバックエンドに必要なRailsも勉強して一つサイトを作ったんですが、全然ダメで。

こういう経験から自分の技術力に不足を感じていたので、会社を辞めてから留学するまで一年間はバッファーを置こうと思ったんですね。プログラミングの勉強をした方が良い、アルバイトでも良いからプログラミングをする環境に身を置きたいと。その後モバイルゲーム会社で働くことができたわけですが、そこで身につけた技術の方が今に活きています。

ーー プログラマーとして仕事をしたということは、渡航時点で仕事できるくらいの技術力はあったということですね

ビギナーレベルだと思いますが、そうですね。

ーー 留学先としてバンクーバー以外も考えましたか?

いや、IT留学という選択肢を与えてくれたのがFrogだったし、バンクーバーはアメリカのシリコンバレーにも近いので特に他は考えなかったです。

ーー シリコンバレー!行く予定はあるんですか?

ないです(笑)。最初は行きたいと思っていたんですが、最近英語環境が辛くなってきて。それでも行きたいかなぁ…わからないです。

ーー 海外就職者の座談会に出られていた時に、英語に関してかなりストイックに取り組まれていたというお話がありましたよね。学校で日本人のクラスメイトに日本語で話しかけられても英語で返事していたとか

英語ができなかったからこそそれをやっていたんですが…。でもやはり、日本語に比べてコミュニケーションしづらいじゃないですか。それでストレスが溜まっているのかもしれません。

英語について

ーー 先ほど英語のお話が出ましたが、ちょっと時間を戻して渡航前の学習について聞かせてください

モバイルゲームの会社で働いていた時は朝に時間があって、通勤途中の寺町御池を下がったところにあった上島珈琲で黒糖ミルク珈琲を飲みながら、高校で使った参考書をひたすら見ていました。それが全てです。

大学生の時も社会人の時も、英語が得意だったり気合い入れて勉強したりということはなく。TOEICも大学入学の時に受けたきりです。400点程度で、「理系だからそんなもんだよね」っていう感じでした(笑)。

ーー 渡航時点の語学力を表すとすると…?

クソですね(笑)。

だからこそ日本語禁止令を自分に敷いたんですけど。費やす時間が必要だな、と。だったらどれだけストイックになれるか、ということで。

学校で日本語を喋らないっていうのと、英会話やTech系のMeetupに行ったり、あとは海外ドラマをずーっと見たり。机に向かって勉強するというのはあまりなくて、喋る機会を作ろうというのがメインでした。

あと、よく見ていた日経新聞とはてなのサイトにアクセスできないようにブロックした気もします。英語の記事を読むことに時間を費やしたくて。

ーー そういった英語を身につけるための活動は今もしていますか?

そこまではしていませんが、技術の記事は基本的に英語で見ています。Qiita等の日本語サイトはそうそう見ないですね。

ーー 今、英語に関して不便を感じることはありますか?

仕事はしているし、一定の基準には到達したのかなと思います。

ただ、「調子はどう?」みたいな会話が苦手です。自分のマネージャーなど特定の人とはできますが、他の人とはしづらいです。自分の英語を聞き取ってもらえなくて聞き返されてしまうのが怖いなと。

技術についてのトークよりもそういう日常会話、力を抜いて話すのが難しいなと感じています。

あと、住むってコミュニティに属することだなとやんわり思っていて。こっちにいるからには現地のコミュニティに属したいじゃないですか、日本人同士じゃなくて。でもそのためには英語が必須だから難しくて。

それで「あれ、俺ここに住んでなくね?」と。英語含むコミュニケーション能力がネックになって、現地のコミュニティに属せていないです。

勉強すれば良いんですけど、ネイティブレベルに話せるようになるには10年くらいかかるっていう話もある。そう考えると日本にいた方が良いんじゃないかと(笑)。

あと一年はバンクーバーにいると思うんですが、その後はわかりません。

専門学校について

ーー 通われていた専門学校はどうでしたか?

学校についてそこまでネガティブなイメージは持っていません。期待もしていなかったので。割り切りですよね、ビザだけもらってあとは自分でやるつもりでした。学校というよりは「ビザ発券所」という捉え方でいました。

ーー 取材させて頂く皆さんにはいつも「学校に対して何を求めていましたか?」という質問をするのですが、Ikutoさんは特に無かったですか?

ビザ!(笑)

ビザくれたし良いか、と。課題もそんなに無くて自分の時間を多く取れましたし。

ーー 自分の時間には何をしていましたか?

プロダクトというには心許ないですけど、単語帳のアプリを作っていました。バックエンドと、フロントエンドはwebとモバイル両方に対応させて、という。全部できるよということをアピールしようと思いました。それを作ってたのが大きかったですね。自分の時間を結構費やしました。日本でモバイルゲームの会社の面接を受けた時に「僕こういうの作りました!もっと学びたいから入れてくれませんか!」と作ったウェブサイトを見せたんです。それで入れたので、「この流れはいけるんじゃないか」と。だから就活で見せられるようなものを作っていました。

あと、学校に通って半年くらい経ってから日本の会社をリモートで手伝い始めました。新卒で入った会社の上司から「会社を立ち上げるんだけど手伝いたい?」と聞かれて「手伝いたいです!」と。…という話をすると、「日本の会社手伝ってたんだから日本語喋ってたじゃないか」という話にもなるんですけど(笑)。この仕事以外はストイックに日本語禁止でした。

この仕事に必要だったのがAngularJS2(以下、Angular)。じゃあ0から学ぼうと、勉強しました。これを活かして単語帳アプリのフロントエンドはAngularで書いています。ちなみにバックエンドはモバイルゲーム会社で使っていたRuby on Rails、モバイルはネイティブの言語を使わずにJavaScriptで書けるライブラリがあったのでそれを使いました

こういう活動を通して実際に何かを作り、作る過程で調べて知識をつけていったというのがメインの勉強です。オンラインコースなどは取っていません。

ーー 学校の間のアルバイトはそれ以外何かやっていましたか?

お金がなかったので、2-3ヶ月だけこちらの公文で国語と数学の先生をやっていました。国語は日本語で、数学はネイティブの子が多く来ていたので基本的に英語で教えていました。生徒はネイティブの子が多くて、日本人は2-3割です。塾としては数学がメインで国語はおまけみたいな感じ、あと英語の授業がありました。

ーー 公文って海外にもあるんですね!

方向性の決定

ーー 現在ソフトウェアの会社のバックエンドエンジニアをされているとのことですが、その方向性に決めるまでの経緯を教えてください

会社選びの話をすると、僕は使える言語・ライブラリから探しました。RailsとAngularですね。ソフトウェアの会社になったのは、お客さんから受注するところよりもインハウスというか、自社のプログラム・製品があるところが良いなと思っていたからです。クライアントのいるSIerと自社製品を持っているモバイルゲームの会社の両方を経験して、後者の方が居心地がよかったので。

ーー Ruby on Railsは日本のモバイルゲームの会社での仕事から、Angularはバンクーバーで受けていた日本の仕事から軸の言語になったということでしょうか?

そうですね。

フルスタックエンジニアになりたいと思っていたのでフロントエンドとバックエンド両方勉強しようと考えていて、リモートで手伝った会社のおかげでフロントについてはAngularを勉強することになりました。

ーー やったことのない言語の仕事を、しかもリモートで依頼されるというのはすごい。前職の仕事ぶりで認められていたということですね

当時はほぼプログラミングはしていなかったので技術面で見られたということはないと思います。ただ僕の人となりは知っているので、何かあったのかなと(笑)。とはいえ、知り合いで手が空いていたのが私だったというのが大きかったのではないかと。みんな普通は仕事していて忙しいですから(笑)。

ーー 逆に、仕事を受ける側であったIkutoさんにとっても、やったことのない言語の仕事を受けるというのは勇気のいる判断だと思います

スタンスが「手伝う」だったので、面白そうだからやってみようという感じでした。声をかけてくれた上司に対しても「やったことないけどやってみます」という話をもちろんしています。フルタイムの仕事だったらその選択肢は取らないですね。

ちなみに今も手伝っていて、現在働いているバンクーバーの会社のボスにもオープンに話しています。ここでもAngularを使っているので活きていますね。

就職活動

ーー 就活は総括すると大変でしたか?それともサクッと決まりましたか?

当時は大変だったんでしょうけど、今思うとサクッとですね(笑)。今受かった会社のステップがとても早くて。応募して、連絡が来たのが当日中、その翌々日くらいに面接、面接の日に合格と。だからそう思うのかもしれません。でも今思い出しましたがお金がそろそろ底をつきそうだったので、最後の方には保険としてラーメン屋さんのアルバイトにも募集していました。仕事が決まった翌週にそのラーメン屋さんの面接が入っていましたが辞退させてもらいました。よかったです。

コープに入る約3ヶ月前、1月から会社を見始めて2月から本腰を入れて、3月の初めに決まりました。大体20-30社に応募して、連絡が来て次に進んだのは2社、受かったのが今働いているところです。

ーー 就活にあたってはサイトなどどんな手段を使いましたか?

Indeedと、応募には使わなかったけどcraigslistも見ていました。あとAngelListというITベンチャーの求人が集まったサイトも。年収を調べるのにglassdoorも使ってましたね。あとLinkedinとMeetupも。Rubyを使って働ける会社をメインに探していたので、 RubyのMeetupも良かったですね。

ーー Meetupから繋がった縁はありましたか?出会った人の会社の募集があったりとか

プレゼンターの会社を見たくらいですね。情報源ではありました。

一つ惜しいなという経験はあったんですけど…。あるソフトウェア会社を受けていて、オンラインの技術テストが通って、電話面接を受けることになりました。たまたま電話面接の前日にRubyのミートアップに行ったら、まさにその会社のメンバーが勢揃いしていて。「これは輪に入らなきゃダメだろ!」と入って話して、「話せたし一員じゃん!いける!」と自信を持って電話面接に望んだんですがダメでした(笑)。

ーー 面接ではどんなことを聞かれましたか?

電話面接まで行ったところはリクルーター面接だったので技術系の話はしてないですね。ステータスとか「なぜ働きたいのか」ということが主でした。

ちなみに電話面接の前のオンライン技術テストはcodilityというサイトを使って出題されました。試しテストも受けられるので皆さんの参考になるかもしれません。

今働いているところの面接は、最初から技術のマネージャー、リードデベロッパーと2対1でした。Railsを使っているので「RailsはMVCモデルでできてるよね、じゃあそのCはどういう意味?」とか。あとJavaScriptで書く簡単なテストもありました。そしてビザのステータスの話で「いつまでいられるの?」と。あとは年収の話ですね。「これくらい欲しい」って言ったら「それは高い、無理」と言われて、「じゃあこれくらい」と下げると「それくらいなら大丈夫」と言われました(笑)。マネージャーが日本好きで、日本の話もしました。採用にプラスに働いたかもしれません(笑)。

就職のステップとしてはこの面接だけで合格の連絡が来ました。

ーー それだと他の部分で技術力の確認をしていたのかなと思いますが、応募の時点では単語帳アプリも見せていましたか?

そうですね、そのリンクも送っていました。レジュメの中にGithubと経歴とLinkedinのリンクを書きました。

会社がかなり人を求めていた時で、そこに自分のスキルが合致したんだと思います。Railsができて、フロントエンドのAngularもわかるという。

実際に働いてみて

ーー 今の仕事内容について聞かせてください

ヒューマン・リソース・マネジメントのためのwebアプリケーションを作っています。勤怠管理から給与、会社のお金の流れも統合して管理できるサービスで。マイクロサービスっていうんでしょうか、一つのプロダクトなんですけど、勤怠管理、給与計算など業務ごとにアプリが分かれています。社員の休暇予定・申請状況もグラフィカルに見えたり。

最近、こういったアプリ群に新しいアプリを加えました。指紋認証で厳密に勤怠管理をしたいというお客さんがいて、「じゃあそのアプリを作りましょう」と。そのバックエンドを一人で担当して、最近出来てリリースしました。

ーー え、完全に一人ですか…?

はい。プロダクトの中にアプリが5つくらいあって、会社にいるデベロッパーはフロントエンド3人、バックエンド3人。持ち回りでやっています。フロントはAngular、バックはRailsと技術が分かれているので、人も分かれて作業しています。

元々あるアプリのアップデートよりも、0から自分で作る方がやりやすいですね。どこに何が書いてあるのかわかるので。別の人が作ったアプリのコードを紐解いて改修するのは大変です。

会社規模としては50人くらいで、セールス、マケーティング、サポート、デベロッパーといったポジションがあります。

ーー 今のお仕事について、良いところ・悪いところを教えてください

会社にキッチンがあるって良いですね、でっかい冷蔵庫もある(笑)。いつもテーブルの上にアボカドとかりんごが置いてあったり、冷蔵庫にはチーズやカロリーメイトみたいなやつ、プロテインバーもあって、コーヒーも飲めます。全部タダです。あと、働く時間が短いというのも良いです。雰囲気も和気藹々としていて、犬がいる環境も気に入っています(笑)。

犬と一緒に仕事をするIkutoさん

悪いところは特にないです。

ただ、日本の会社と比べてどうかという話は、自分が経験した2社それぞれ違うので一概には言えません。始めに勤めたSIerと比べると「全然違う、バンクーバーの今の会社の方が100倍いいな」ってなるんですけど、その後のモバイルゲームの会社と比較するとバンクーバーの会社に勝ってる部分もあって。モバイルゲームの会社は朝10時・11時くらいに来ても良いんですよ。終業時間も自分で設定できて。そういうフレキシブルさは今バンクーバーで働いている会社よりもあって良いです。あともう一つ良かったのは、社員旅行でセブ島に行けたんですよ(笑)。作っているゲームがめっちゃ盛り上がってた時だったので。今もランキング上位に食い込むアプリなのでまだあるかもしれませんね。そう思うと「あれ、なんであの会社辞めたの?」と(笑)。技術的にすごくできる人がたくさんいて、レビュー環境がしっかりしていたのも良かったです。

だから単純に「日本の会社環境が嫌だ」とは言えないですね。留学を決めた時点の会社には当てはまるけど、その後のモバイルゲームの会社には当てはまらないです。

留学を決めた時点の会社で辛かったのは、プロジェクトに僕一人だけが開発者として入っていて、既存システムを改修、機能追加するというのを全部一人でやらなければいけなかったことです。マネージャーと2人体制でしたがマネージャーはプログラミングをしなかったので。さらに深夜まで働かなければいけない期間があったのは嫌でしたね。

とはいえ今も一人で1アプリのバックエンドを担当しているので、「一人でやる」という重い責任を感じることもあるんですが、大人になったので「そういうもんだよ、働くのは」と受け止めてます(笑)。それに、「一人でやる」というのは一緒でも遅くまでは作業しません。そこは日本にいた時と違いますね。

ーー それは期限がタイトではなく、与えられた期間内でうまく時間配分ができたからでしょうか?

そうですね。そういう意味ではうまくマネジメントされたんだと思います、期限の設定は上の人なので。残業はしてないです。

ーー 素晴らしい!そもそもバンクーバーで残業って言っても大抵ものすごく小さな時間ですよね。日本とは基準が違いすぎて未だに驚きます(笑)

そうですね、1時間だけ残業で6時までとか。

あと何より、金曜の3時以降はビールが飲める。それは素晴らしい!

ーー それ、他の方からもよく聞きます。バンクーバーでは普通なんですね!

そうらしいです。

ーー あれ、じゃあ今日も?(取材は金曜の17:45にスタートしていた)

今日は一杯だけ飲んで来ました。

会社の2017年クロージングパーティーにて

 

今後の展望

ーー これからやっていきたいことは何でしょう?

今年の抱負は「Tai chi(太極拳)を学ぶ」です。「インターン」という映画の中でロバート・デ・ニーロがアン・ハサウェイと一緒に芝生の上でやっているの見て、というのと「海外でTai chi習う俺、お洒落だな」と思って(笑)。

技術ではブロックチェーン、仮想通貨が盛り上がっていて興味があるので勉強しています。ブロックチェーンで何かできたらいいなと。

ある仮想通貨取引所からWantedlyを通して連絡が来て、「面白そうじゃん」とSkypeで面談もしました。1ヶ月くらい前の話ですね。でも「すぐに帰国する予定はありますか」と聞かれて、その予定はなかったので話は終わったんですけど。

「ブロックチェーンを使って自分の時間を通貨に替える」というサービスをやっている会社の話も聞きました。「最初はリモートで手伝って数ヶ月後に帰国して現地で働くのはどうか」と話してみたんですけど、そういうフェーズではないということで実現しませんでした。

それから、京都に帰りたいという気持ちがとても強いです。

出身は神奈川なんですけど、大学の時に京都のゲストハウスに通い始めたんです。「ゲストハウスやべぇ、知らない人と話すのめっちゃ楽しい」とちょくちょく行くようになって。就活でも、京都に支店があるということを条件に探していました。それは達成できて、しかも一年ちょっと後に京都支社に転勤させてもらえました。転勤させてくれた上司というのが、今もリモートで手伝っている会社に誘ってくれた人です。

京都に住み始めてからは、金曜土日は一人で飲み歩いていました(笑)。それで出会った人と繋がってできた飲みコミュニティがあるので、早くそこに戻るのもいいなと。

ーー すごく静かな方だという印象だったのですごく意外です(笑)

京都でも最初は喋ってなかったと思います。きっと慣れですね。バンクーバーに来て0になったので、今上がっていっているところじゃないかなと(笑)。

京都に帰るのは第一目標というかマスト。そのためにどうしようかなと考えています。京都で有名な会社だとはてなとか、前にいた会社でもし働けたら幸せだなと思っていますけど、まだわからないですね。

ーー プログラミングの仕事だとリモートの可能性もありますよね

そうですね。

…実はこのインタビューでどうやって京都をメイントピックにしようか考えて来たんですけど、押せてないですね(笑)。

ーー 今からでも良いですよ?京都に帰りたい理由をいっぱい並べるとか(笑)。一つは飲みコミュニティですよね?

はい、あとそれに関連するんですけど飲み屋さんですね。居酒屋さんもバーも、すごくディープなお店がいっぱいあって。さらにコンパクトな地域なので歩いて全部行ける。京都市内にも住めますし。だから「今日も起きてシャワー浴びてさぁ飲みに行こう」って(笑)。土曜はそんな感じです。

ーー おお、昼間からですか?

いや、昼間じゃないです。前日も飲み続けて、昼より後に起きてっていう。その時はだいぶ飲み代にお金使ってましたね(笑)。年間100万くらい使ってたんじゃないでしょうかね。金曜や土曜に飲みに行って週に1-2万消費、毎週欠かさず行ってると計算すると…。それほど楽しい場所なんだなと伝われば良いですけどね(笑)。

飲みコミュニティはゲストハウス始まりです。関東にいた時に一人で飲みに行くことはなかったんですけど、ゲストハウスのオーナーがやっているバーに行くようになって、「面白いから他も行ってみよう」と。徐々に行きつけを作って、そこで知り合った人と広がって。

なんで「モラトリアムに戻りたい」って思ったかって、「普通じゃない方に生きたい」という気持ちがふつふつと芽生えていたからなんです。それを芽生えさせてくれたのがこのコミュニティで。ゲストハウスや居酒屋など、自分で何かをやっている人が多かったんです。その人たちに比べると、「毎朝スーツ着て出勤してっていう自分は住む世界が違うな」と。それで「俺も何か自分でやりたいな」と思ったのがスタートだった気がします。自分だったらアプリ作れるじゃん、でも技術が足りないから勉強しよう、と。

こういうコミュニティっていいなと思いますね。こういうコミュニティを今バンクーバーで作れていないからこそ、「住む」って難しいなって思います。

ゲストハウスのオーナーと仲良くなったので、京都に住んでいた最後の方はスタッフとして住ませてもらったり、サイトのリニューアルも手伝わせてもらいました。早くそこに戻れたらいいなぁというのはありますね。

(ゲストハウスのWebサイトはこちら→http://www.tarocafe.jp Ikutoさんがコピー作成・デザインからコーディングまで全てを手がけた、愛情たっぷりのページです。)

留学を考えている人へのアドバイス

ーー ご自身が留学前に迷っていたこと、不安だったことはありますか?そういったことに関してアドバイスがあればお願いします

決めてからは一直線だったので、僕自身は迷っていません。

迷っているうちはまだ早いんじゃないかなっていう気持ちがあって。行きたい人は何言われようが来るだろう、っていうスタンスです。高圧的ですかね(笑)。

誰かに背中を押されて来ちゃったら気持ちを保てるのかな、と。就職が決まらない理由は人それぞれだと思いますが、授業の受け方を見ていて「これじゃあ(会社に)受からないだろう」と思っていた人がいて。やっぱりその人は就職できず帰国しました。具体的に言うと、授業中にYouTubeばかり見てた人とか。

ーー 「覚悟・意気込みがないと厳しいよ」ということでしょうか

そうですね。わかりやすい話だと、自分のお金を叩いて来ている人は意志が強いんじゃないかなと。誰かにお金を出してもらって「来させてもらっている」人はどこかに甘えが出やすいのかな、と個人的には思います。

厳しめのメッセージですが、書いていただいて大丈夫です。でも悪者にはなりたくありません(笑)。

 


さて、いかがでしたでしょうか。インタビュー記事にしては珍しく(?)辛口なアドバイスでしたね。でも非常に的を射たアドバイスだと思います。

私としては「やりたいならやった方がいい!」というアドバイスにも同意しており、Ikutoさんはそれに付随する「ただし…」の部分をが言ってくれたな、というのが感想です。私自身、クラスメイトを見ていて勉強する姿勢に差を感じています。良くない例を挙げると、授業中スマホをいじってばかりの人、練習問題の答えをググってコピペする人、テストでカンニングする人…。

特に初心者にとってプログラミングの勉強は大変で、理解するまで苦しいことが多々あります。そして学校というのは理解することを諦めることもできる環境です。学校でやるべきことをこなせばいいのであれば、その場しのぎができてしまうからです。さらに就職のためには学校の勉強だけでは足りないと言われていますが、自己学習はその場しのぎの必要すらありません。やるかやらないか、ストイックにやるか緩くやるか、完全に自分次第です。

甘えずに一年を過ごす覚悟は十分かどうか、自分に問いかけて”Yes”ならぜひFrogに相談しましょう!

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