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カナダでのエンジニア経験を活かし起業へ!Beyooond Creative Agencyのお二人にインタビュー

今回は普段の海外就職者インタビュー記事とは変わり、Frogを利用し現地でエンジニアとしての経験を積んだ後、カナダでBeyooond Creative Agencyという制作会社を起業することとなったTaishiさん、Marieさんにインタビューさせていただきました。

Taishiさんは日本のYahoo! Japanでバックエンドエンジニアとして働いた後カナダへ渡り、現地のアグリテック企業であるSemiosにてフルスタックエンジニアとして活躍。就職経緯はFrogでもインタビューさせて頂いたことがありますので是非ご覧いただければと思います。

Marieさんは日本ではエンジニアとしての経験こそ無いものの、カナダ渡航後現地専門学校を卒業後、ジュニアからキャリアをスタート。それから飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し、わずか1年足らずの期間でOperto Guest Technologiesというホスピタリティテック(IoT Operating System)企業でインターミディエイトのフロントエンドエンジニアとして活躍されている方です。

FrogではTech分野におけるキャリアサポート、就業先の企業紹介はもちろん、カナダ国内での起業サポートも行っています。お二人はそうした起業サポートを受けながら、今後はカナダ国内でのエンジニア経験を活かし、日本を含めあらゆる国や地域からの制作案件を行うため会社を設立することになりました。今回は起業経緯や目的などについて、インタビュー形式でお伺いしていきたいと思います。

インタビュアー:Senna

「日本のTech業界に足りない」を補える企業へ

Senna: さて、今回お二人はウェブサイトやサービス開発を受託する、俗に言う制作会社(クリエイティブエージェント)を設立することになったわけですが、まずはどういった会社で、今後何をするのかなど、お伺いしても良いですか?

Taishi: はい、基本的に現時点で想定しているのは主に日本を中心にした企業からの制作案件の受託です。もともと僕自身、Yahooや今の会社、個人開発などの経験を通して英語圏のリソースを駆使し、サービス開発、ウェブサイトの改修改善などを行ってきました。それらの経験がもっとも必要となるターゲット層となると、恐らく日本がメインになると考えています。

Marie: 私達の強みは普段から北米圏のリソースに触れていることだと思います。日本はグローバル展開を志す企業やスタートアップ自体は多いですが、利用するリソースが日本国内で完結していることが多く、少しもったいないなぁと感じることがありました。

Senna: 「まずは日本で成功してから海外へ…」って考えてる企業も多いと思いますが、正直ガラパゴス要素の多い日本だと事例が少なすぎますしね。メルカリくらい?カンファレンスとかに参加してても、日本人は滅多に見ないですしね。

Taishi: 感覚としては英語はもちろんですが、普段からそういう国外のあらゆるリソースに触れる機会がまだまだ日本だと少ないんだと思います。文化背景やコミュニケーションにおいても、やっぱり日本とこっちだと違うじゃないですか。

Marie: 日本だと英語さえなんとかなれば自然にグローバル化すると考えている企業も多いと思うんですが、実際に北米圏で働いてみると、文化の理解があってこそ対等に仕事ができると感じています。

これまで培った技術的な提案はもちろんですが、そうした北米圏での立ち振舞やリソースの利用方法も合わせて提案出来る制作会社になれたら嬉しいですね。

Senna: 日本と世界のハブになる企業、というイメージですかね。これからグローバルに展開することを目指す企業や団体からすると、確かにお二人の持っている知識や経験は大いに役立てる物だと思うので、すごく楽しみですね。

これから海外を目指すエンジニアの力に

Marie: あと私達は自分たちの海外就職するまでの経験から、これから海外へ挑戦するエンジニアの方々の力にもなりたいと思っています。

Senna: と言うと?

Marie: 私もTaishiもCOS(Frogの提携企業)で一時期パートタイムで働いていたことがあるんです。もちろん学生期間中のちょっとしたアルバイトのようなものでしたが、その時代表の藤井さんが私達が本就職する時にリファレンスに立ってくださって、すごく助かりました。

Taishi: 僕も日本でYahooの肩書があったとはいえ、やっぱりローカル企業が電話で僕の状況やリファレンスに立ってくれたのはすごく助かったので、やっぱり非リファレンス文化である日本での経験より、どんなに小さくとも現地企業でのリファレンスはあると相当就活時の交渉が楽になったんですよね。

Marie: Taishiは日本での経験があったので、正直就活当初は楽勝だと思ってたと思うんですよ!

Taishi: いや、別に楽勝とは思ってなかったけど…。でもそうだね、ジュニアから頑張る人たちに比べると、そう思ってた節はあったかもしれない。

Marie: 私が彼の立場だったら、日本での経験がこちらでも評価されて当然だと思ってたと思います。

実際には、多くの場合、日本企業の経験がそのまま評価されることはなく、リファレンスが重要になります。

文化が違うので、誰にお願いすればいいのかわからなかったり、誰か見つかったとしても、時差がある中で英語での電話をお願いするなど、難しい点はいくつもありますよね。

Senna: では自分たちがその代わりになるということですか?

Marie: 完全に代わりになるとは言えませんが、これから渡航するエンジニアの皆さんと一緒に開発出来るなら、私達がしてもらって助かったように、全力でサポートできればなと思っています。

Taishi: もちろんリファレンスに立つということはこちらも相当のプレッシャーの中で推薦しなくちゃいけないので、一緒に働いた上で、働きぶりを見て判断することになります。それでも、僕らが渡航した当初に、そういう海外のリファレンス文化をきちんと理解した開発者が居たら良いなと思ってたのも事実なので、僕らがそうなりたいと思っていますね。

Senna: なるほど。確かに日本でエンジニアやってると、履歴書や前職の名前や肩書で就職できちゃうから、リファレンスって何?って人は多いですもんね。

Taishi: 僕もYahooという割とグローバルな会社に在籍はしていましたが、やっぱり日本にある分リファレンスのお願いはしにくかったし、僕らの活動がこれから海外就職にチャレンジする人たちの力になれればすごく嬉しいです。

Marie: この記事を読んでくれている方の中にこれから海外で就職したくて、リファレンスになってくれる案件に携わりたいという方がいたら、是非一緒にお仕事ができたらと思っています!この辺りは毎日のようにエンジニアの海外就職をサポートしているFrogさんにも協力頂ければ嬉しいです!

Senna: 僕らとしても利用者のプラスになる提案だと思うので、もちろん全力でサポートします!

会社名の由来について

Senna: 冒頭で聞いておくべきだったかもしれませんが、BEYOOOND CREATIVEの由来ってなんなんですか?Beyondなイメージだけはわかるんですが…

Marie: 私たちは2人ともFrogさんにお世話になって日本から海外に出てきました。しかし、当然海外に出ることはゴールではなく、次々と壁が立ちはだかります。Frogさんが井の中の蛙が大海に出るサポートをしてくれる企業だとして、私たちはその後さらに壁を超えて飛躍する人たちを増やせるような企業になりたいと考えました。2人でブレストをして色々とアイディアを出しましたが、最終的にわかりやすく飛躍感を感じられるBeyooondに決定しました。


最後に:Frogの起業サポートについて

Senna: 提供した側が聞くのもどうかと思うのですが、Frogの起業サポートはどうでしたか?

Taishi: すごく助かりました!渡航したての頃にサポートしてもらった際もそうでしたが、海外就職も海外起業も、僕らからするとどちらも初めてな経験だったわけで、ビザにしろ就活にしろ起業にしろ、常に100調べなきゃいけないことがFrogにお世話になったことで10になった感覚があります。

Marie: 実際私達も現地企業で働きながらの起業だったし、普段もエンジニアとしての勉強やイベント事で時間が限られている中だったので、Frogがなかったら諦めていた可能性すらありますね。

Senna: ありがとうございます!起業サポートはまだまだ始めたばかりですが、起業する上での手続きや流れはもちろんのこと、ビザの提案、企業や人材などの紹介、広報周りもサポートし、今後はバックオフィス業務なんかも手伝っていければと思うので、お二人のようなTech分野で起業する人達の負担が少しでも減らせれば嬉しいですね!

※現在起業サポートはFrog利用者へしか提供していませんが、興味のある方は一旦お問い合わせください。


さて、いかがでしたでしょうか。

今回はFrogの起業サポートを経てクリエイティブエージェントを設立されたお二人にインタビューという形でお話を伺ってみました。

お二人の強みはそれぞれアグリテックやホスピタリティテックなど、異なる業界でエンジニアとして技術的な提案はもちろん、チームマネジメントや開発環境、プロジェクトの進行や英語圏のあらゆるリソースの利用など、日本だとまだまだ例の少ない経験を既に豊富に積んでいることにあると思います。

SaaS系の開発起業がDevShopなどにTech人材の補強を依頼するケースなども北米だと一般的ですが、そういった動きも想定出来るので、本当に日本のTech業界からすると新しい風を生む起爆剤になるかもしれませんね。

Frogではこれからも、Tech分野におけるキャリアアップはもちろん、起業やビジネス促進に可能な限り貢献していければと思います!

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