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バンクーバーの專門学校選びについて僕らが伝えていること色々

皆様こんばんわ、Frogに宣伝やインタビュー記事以外を書くのが超久しぶりなセナです。ひょっとしたら数年ぶりとかじゃないでしょうか?

今日はFrogメンバーのChan_gami氏からのご招待も受け、バンクーバーにいるクリエイター達でFrog Advent Calendar 2016をやろうという事になったので、ギリギリ今日中に間に合うか微妙な線ではありましたが、とりあえず良く聞かれるバンクーバーでの專門学校選びについての記事を書いてみようと思います。

僕が留学相談する時なんかにしょっちゅう話している事を書くのと、毎年状況が変わる海外就職やビザやスキル等を色々考慮した上で、2016年春頃から伝えてる事になるので「僕/私が聞いた時と違う!」と思われたならそりゃそうですが、僕らは常に情報収集が必要な業界に居るので、そういうのにも慣れっこじゃないかなと思って書かせて頂きます。

ちょっと学校名を出す許可をもらうには時間が足りなかったので、ある程度IT業界に特化はしてるけど、評価が良さそうであれば、学校名出して良いか全ての学校に問い合わせてみようと思うので、とりあえずご確認ください!

学校選びの前に、海外就職に超えるべき3つの課題について

僕から留学相談の返信があった人は、これから説明する事を見たことがある人も多いと思いますが、そのくらい定型文として使わせて頂いている、海外就職に向けた3つの課題。

海外就職した人だと当たり前かもしれませんが、ビザ、英語、スキルの3点です。学校選びについてもこの3つがかなり重要なので、まずはこの説明から入ります。

Frogのメンバー/スタッフ自身もWEB制作者として活動してきた経験から、またFrogを利用してカナダへ留学される皆さんの事例と経過を見て、やはり私達外国人の就業に関しては、多くの場合3点の課題をクリアする必要があります(当てはまらない特例の方もいますが、それは割愛)。

その1つ目は、最も多くの方が軽視し、尚且つスキルや英語力以上に大事なポイントとなりますが、それは『企業に負担させる事無く働けるビザの期間』です。

僕達FrogはWEB関連のデベロッパーやデザイナーが多く集まるコミュニティでもありますので、多くの現地企業から人材確保のための相談にこられるリクルーターの方とお話する機会がありますが、多くの場合で「1年以上働ける人が良い(可能であれば3年)」というお話は特に多く耳にします。

これには明確な理由があり、カナダ人のWEB制作者を雇えばビザの期限等考えなくても雇える、何の制約も無いのに対し、私達外国人は働ける期間が限られてしまっているため、どうしても大手企業や採用力のある企業からは疎遠にされがちです。また、日本人は『働きながら勉強する』という意識も高く、学校のような感覚で職場を選ぶという意識の違いも問題視されています。

加えて、成長過程にいるクリエイターの場合は特にですが、企業側としてはやはり1年間という短期間でその人のパフォーマンスを十分に知る事は難しいと考える企業も多く、出入りが激しいとされる僕達の業界でさえ、やはり数年(プロベーション期間等も含め)は働いてもらい、十分なパフォーマンスが見込めれば就労ビザ等もオファーしたいという意識の会社が圧倒的に多くなります。

もちろん働いてみたら思ったよりパフォーマンス良かったから、すぐに就労ビザのオファーに話が移る人もいますが、正直レアケースでしょう。

そのため、ワーホリ期間を十二分に活用するため、日本で十分な制作実績を持っている方であってもIT関連の専門学校に入学し、インターンや就職への糸口を掴むという方も少なくはありません。

国外において、『外国人がIT専門学校を卒業する』という事には、単にWEB制作を英語で学ぶ、コネクションが出来るという点以上に重要な点があり、それが『ビザ/働く期間を延長する事が出来る』という点です。

例えば、私立のIT専門学校へ1年間通うと、1年間分のインターン期間を得る事が出来ます。それにワーホリの1年をプラスする事で、合計2年間働く事が出来、就労後の就労ビザへの可能性、延いては永住権などの可能性にも繋げるというパターンです。もちろん永住権等を考えないとしても、就労期間が長い分、企業の選択肢が広がる事に変わりは無いため、この方法は選択肢の一つとして知っておいて頂く必要はあると思います。

加えて、英語力があり、州立の学校へ入る事が出来ればポストグラデュエーションワークパーミット(以下ポスグラ)が得られるのも魅力です。

ただし、一般的に将来永住権を目指すとすればポスグラが有利と思われがちですが、これは殆ど正解というのは念頭に置きつつも、1年間のポスグラをもらう場合は、1年制の学校へ通うことになるので、その場合学位がCertificateで終わる事になります。

現地就職において、学位が必要だったという事例はあんまり聞いたことが無いので就職についてはどっちでも良いと思うのですが、私立の2年間(1年修学 + 1年インターン)という学校の場合はDiplomaが出てくるので、学位の違いで最終的に永住権のポイントに影響が出たという事例も過去にはあり、どっちが永住権に近いかと聞かれれば将来のアナタに聞くしかないのですが、ポスグラの方が選択肢は広がるという話をすることが多いという感じですね。

なので、ポスグラだから確実に100%永住権に近づくかと言われれば、出来ればビザコンサルタントに依頼してちゃんと相談した方が良いかと思いますので、必要であればご紹介しますので問い合わせください。

とりあえず、現時点で知っておいて頂きたいのは、それだけ無条件で働ける期間『ワーホリ』が、国外でIT業種で働く上で、非常に大事な期間であるということです。もちろんワーホリ従来の使われ方として、カフェやレストランでバイトというレベルであればその限りではありませんが、IT業界での海外就職となると1年は圧倒的に短いのです。

2つ目の問題点はスキルセット/技術力に関してです。例えばポートフォリオ一つとっても、日本では制作実績を残す物がポートフォリオと思われがちですが、私達外国人の場合は日本の制作実績等を掲載するだけは不十分なケースが大半です。

下記は信頼におけるリソース上から見る、WEBデザイナー、デベロッパーのカナダにおける平均年収ですが、500万円程と、平均値にもかかわらず非常に高額であることをご理解頂けるかと思います。

https://www.glassdoor.ca/Salaries/web-developer-salary-SRCH_KO0,13.htm

https://www.glassdoor.ca/Salaries/web-designer-salary-SRCH_KO0,12.htm

対して、日本のWEBデザイナーの平均年収ですが、

https://doda.jp/guide/heikin/2014/syokusyu/creative/002.html

これは転職サイト(転職を促すサイト)が掲載する数値なので、まだ高めに設定してあると見越しても、この差は歴然です。

この理由は単純に、日本で言われるWEB制作者と、海外で必要とされるWEB制作者の違いが大きい事もありますが、過去に日本での制作実績が採用の決めてとなったパターンは実はそんなに多くは無いのが正直な印象です。それよりその時持ってたポートフォリオが全てですね。

そのため、ポートフォリオ制作の決めてとなるのは制作実績の多さ、長さでは無く、「なぜ外国人である自分が国外で必要とされるべきなのか、その根拠を説得する事が出来るかどうか」でお考え頂ければと僕らは伝えるようにしています。近年は日本での制作経験が無い方が留学して1年で現地就職まで至るケースも出てきはいますが、それには学校以外の全ての時間をPCの前で独学に当てるなどの至極の努力をこなしてきた人たちの経緯です。

それから、日本での経験が合ったほうが良いかどうかという点も、正直どちらの良い事例も悪い事例も耳にします。もちろん日本での実績がそのまま自分のスキルセットの向上に直結している人であればもちろん、経験は長いに越したことは無いのですが、制作年数とスキルセットが見合わず、経歴があまり意味を持たないどころか「アナタはXX年間も制作会社に居て、そのレベルなの?」と疑問視される人もゼロではありません。

特に日本の分業スタイルでの業務体制の場合、例えば勤務して10年、ずっと運用で同じHTMLコーディングばかりしてきた。なのでHTMLだけは書けます。みたいな事例もあるため、じゃぁ日本での制作実績が合ったほうが良かったのかと言われれば、正直レジュメを改ざんして勤務年数をむしろ減らすという人も過去にはいたため、中々僕らからも「絶対日本での経験が合った方が良いよ」とは言い難い状況も生まれているのです。

それ以上に、自分の実力と、その根拠となるポートフォリオをどう準備してきたか、日頃からどうスキル向上に努めているか、そして日本での実績は守秘義務が強すぎるためあまり表に出せない前提だとすれば、可能な限りパーソナルプロジェクトを数種類作り、各プロジェクトで意識した制作方針、環境構築、効率化、そういった物をアピールした方がリファレンスにもならない会社で働き続けるよりは圧倒的に有意義になる場合もあります。

最後は英語力についてです。私達はあくまでも専門職として現地での就労が必要となるため、一般の語学学校で培われる一般的な英語力と同じくらいに、専門的な英語力を必要とします。

例えば、日本のWEB業界では、ウェブサイトが最初に見える範囲の事を『ファーストビュー』というように言いますが、これは英語圏では使われません。英語圏では『Above the fold(折れ線より上)』という風に伝える事になります。
これはあくまでも一例過ぎませんが、こういった英語力は語学学校では教えてもらえない事、そしてどの制作会社も英語を使った制作実績が無いという事は人材として面倒だと見られても仕方がないため、この部分の専門英語をどう身につけるのかを語学学校も含めて考えなければなりません。

これら、ビザ、スキル、英語、この3点をどう学校を経由して解決していくのか、そういった学校選びが重要です。

早速ですが、完璧な学校は皆無です

まずこれら全てが完璧な学校はありません。ゼロです。存在しません。これはFrogを経由する人には全て伝えていると思うので再三書きますが、学校に頼りきった時点で海外就職は失敗です。

例えば、カリキュラム内容として理想的な学校を上げろと言われれば、それは専門学校では無くBootcampです。DLIナンバー(学校登録ナンバーみたいなの?)は持っているところもあるので、学生ビザは発行出来ますが、当然働ける期間が伸びるわけでも無いのと、2ヶ月とかそこらでサービス開発が出来るようにまで成長させるので、英語力が全くついていかず挫折、スキルセットが皆無過ぎて挫折、そのスパルタ度合いについていけなくなる人もいますので、英語のベースが無い人にはオススメしていません。

また、私立のIT系学校でカリキュラム内容がある程度理想にかなっている所もあり、カナダ人も多い学校なので留学生に人気が高い所もありますが、そういう所に限ってインターン期間を設けていなかったりするので、外国人が少ない事にも当然理由があるわけですね。まぁ仮にそういう学校がインターン期間まで提供し出したら外国人が増えるのでむしろそうしていないのかもしれません。

州立校に入るという手段が一番理想に近いとも思いますが、英語力IELTSアカデミックで6.5以上か、学校規定の英語力をクリアしなければならないので、絶対数としてはやはり少ないのと「私は州立に入れたからダイジョブ」と、日本にありがちな『その学校に入ったら将来安泰』を想像している人もいるので注意は必要です。そして州立であってもカリキュラムの充実度はBootcampに劣ります。

そもそも、専門学校という所は『その業界初心者を中級者に上げる学校』の事を指すので、専門学校で色々勉強して広く浅く中級クラスになれても、実際の制作現場はそういう人は求めておらず、1つの分野や特技に磨きのかかったスペシャリストの方が就職率はやはり高いです。

なので、Frogメンバーの中で就職している人の場合、正直学校頼りで就職まで至った方は恐らくほぼいません。

基本的には專門学校とは機会と時間をくれる場所です。その業界に入るきっかけをくれたり、先ほどから書いているポスグラやCoop(1年学校に行ったら1年インターンする期間が得られるプログラム)等しかり、学校の先生しかり、英語をベースで制作に関する勉強をする所しかり。

なので専門学校だと先ほどの、スキル、英語、ビザのうち、英語とビザに関してはなんとかなるかもしれませんが、制作第一線で必要なスキルについては、その時必要とされる物を、学校の授業は参考程度にして、基本的には自分で身につけるという意識は、ほぼ皆に共通して必要な意識だとFrogでは考えています。

じゃぁスキル取得を目的にBootcampに通うのもアリですが、そうなると働ける期間は1年のみ、あと学生ビザの申請も基本的には2ヶ月では学生ビザは出ないので、観光ビザで通う人の方が多いのですが、語学面も合わせて勉強しようとすれば学生ビザの申請は少しテクニカルになるので、人によっては折角のワーホリ期間とBootcamp期間が被ってしまい、ワーホリを無駄にして使う人も出てくるので、この辺りも注意は必要です。

もしベストな学校選びをどうしても出せと言われればBootcampをプラスすると良いかも

専門学校後にBootcampに行くという考え方であれば、それぞれの問題点はクリアできます。ただし、Bootcampも安くは無いので、ちょっと費用的には厳しくなる人が多いと思うのと、基本学校に頼りっきりであればそれがBootcampであろうとも海外就職は遠のくのは、極基本的なFrogを使って渡航する方々の共通認識なので、必要なのは学校はあくまで機会と期間を提供してもらえる場で、その期間と場所を使って何をするかという事の方が圧倒的に大事です。

そもそもFrogが現地相談を受けている分け

なので、Frogでは毎週金曜日には僕を含めた数人の現地クリエイターが、相談内容ごとに現地でいつでもアドバイスを受けられるよう、現地相談の時間を設けています。

相談会では、専門学校に行き、自分の可能性を最大限広げるために、就職事例やポートフォリオの見せ方、独学で学ぶ事の方針、どの分野でスペシャリストになるのか、そのスペシャリストになるためにはどういう活動が必要なのか、また業界が求めている人材像は”今は”どうなっているのか、何が必要とされていて、ポートフォリオの見せ方はどうなっているのか。学校で作るポートフォリオの殆どはどの学校であったとしても必要最低限でしか無い事が多いので、現地就職まで視野に入れるのであれば、それでは完全に不十分です。

ただ、ラッキーな事にFrogは運営してきて既に数年が経過し、様々な方の情報が僕らの元に届いています。それらはこれから現地就職する人たちにとってはこれ以上ない情報源であり、スキルの方針にしろ、ビザのプランニングにしろ、全てにおいて有意義な物となります。

僕自身、やはりカナダに出てきて最初に聞きたかったのが日本人で海外就職した人の事例です。ビザのステータス、日本人がどうみられるか、必要なスキルセットは何か。これらは実際に現地就職した人に直接聞くのが一番参考になるからです。そういう情報共有をする場として、現地相談を開いています。

なので、専門学校に通って先生の言うことだけこなしていれば現地相談出来るかどうかは、実際に働いているクリエイターに聞いてみてください。たぶん殆どの確率でNOが帰ってくると思うので、じゃぁ何が必要なのかそれを考える所から本当に専門学校生活はスタートします。

まとめると

色々脱線しましたが、基本的には学校選びについて言いたいことを言い尽くした感じの記事になりましたが、まとめると、現地就職を前提にした專門学校選びをするに当たって、以下の三点についてはどうクリアするのか考えたうえで学校選びをした方が良いと思います。

  • 就業期間をどう伸ばすか
  • スキルセットはどう身につけるか
  • 英語力はどう向上させるか

『これらをなんとかするのが専門学校だろう!』と思っているのであれば、それは間違いです。日本の新卒文化の影響受けすぎなのと、学校卒業すれば空も飛べると思ってるタイプの考え方なので今すぐ捨てましょう。

正直、専門学校からはこれらのウチ1つでもクリア出来るのであれば儲けモンと思った方が良いので、じゃぁ残りの2つは今いる環境をフルに活用して、何をどう身につけていくのか、そのプランニングの方が学校選びと同様に大事になると思います。

なので、Frogを活用されている方については、先ほどの現地相談とか、僕も相当厳しい意見も言ってしまうので毎回嫌われないか心配になりますが、現地相談もイベント関連もフルに活用した上で現地就職への糸口を掴んで欲しいと思います!

最後に一言

色々書きましたが、誰もが認める高いスキルが既にある人は、以上のコメントは全て無視してもらっても構いません。別にワーホリで一発で来ても就職出来る人もいます。僕自身日本からの相談の時点でその人のスキルセットや英語力が既に高かったり、圧倒的な実績を魅せつけられた場合は「別に專門いかなくていんじゃね?」って話になる人も多いので、本気で高い実績があるとすればそれらは上記の全てを覆すという事は覚えておいてください。

でもそういう人って、たぶん学校や人から教わったからそうなった人って少ないと思うんですよね。

そういう方がFrogを使うとしたら、僕らが言える事はあんまり無いかもしれませんが、とりあえず楽しい仲間は沢山いますので、何も聞かずに僕とお友達になってくれると嬉しいです!

あと、詳しい事はそれぞれの分野に担当者がいるので、もっと詳しく知りたい方はお問い合わせくださいまし!(結果宣伝になった。。。すいません。)

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