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ハードウェアエンジニアからウェブデベロッパーへの転向、未経験の業界でも“自分のペース”を貫き結果を残したKaoriさん

今回のインタビューは日本でハードウェアエンジニアとして働いた後、カナダでウェブデベロッパーとしての就労を目指し渡航されたKaoriさんです!Kaoriさんはカナダで通ったカレッジ(CICCC)のジョブボード、Frogからのお仕事紹介など自分の身の回りにある様々な環境を積極的に活用し、現在はNaked Strategy and Innovations Inc.というバンクーバーに設立されたばかりのデザインエージェンシーにてウェブデベロッパーとして働かれている方です!

日本でハードウェアエンジニアとしての経験はあった物の、ウェブ系の経験はなく海外就職への挑戦も初めてというKaoriさん、学校の環境やステータス、サポートを上手く活用しながら、周りに流されず自分との会話を通して無事就職までたどり着いた流れは参考になる点も多くあるかと思いますので、是非ご覧ください!


ハードウェアからウェブ開発へ

Yuto: まずはこれまでの経歴をおさらいさせていただきたいです。Kaoriさんが海外への就職を志したきっかけは何でしたか?

Kaori: 海外就職は社会人になった頃から目指していましたね。英語ができる同僚の姿を見て、私も海外で働きたいと憧れを持ったんです。

Yuto: もともとのご経歴はハードウェア方面でしたっけ?そこからキャリアチェンジを考えたんですか?

Kaori: キャリアチェンジというより、私の場合は自分の選択肢を増やしたいと思っていました。周囲の同僚と自分を比べて、色々考える時期があったって感じですね。

Yuto: なるほど、それでWebデベロッパーを志したのですね。

Kaori: そうなんです。もっと幅広いスキルを身につけて、選択肢を持っておきたいなと

Yuto: 最初の仕事がハードウェアエンジニアだったんですか?

Kaori: そうです。最初に勤めた会社ではハードウェア関連の業務を幅広く手がけていました。

Yuto: その後ソフトウェアエンジニア兼組み込みエンジニアとしてモーター関連の製品を扱う企業へ転職されたのですよね。

Kaori: はい、そのとおりです。

Yuto: そこでの仕事はどのようなものでしたか?

Kaori: ハプティクスデバイスという触覚デバイスを取り扱う部署に所属していました。

Yuto: そのハプティクスデバイスとは具体的にどのようなものですか?

Kaori: ハプティクスデバイスは、例えばiPhone SE(第2世代)のホームボタンに使われているような物ですね。実はあのボタン、機械スイッチではなく、モーターが入っているんですよ。より正確にはリニア共振アクチュエータですが。

Yuto: それは初めて知りました。あれって裏側はモーターだったんですね。

Kaori: 私たちの部署では、モーターをデモ用に動かせるハードウェアを開発し、そのデバイスをスマートフォンやラップトップに搭載するのを先輩が、操作用のAndroidアプリケーションやクリック感を出すためのマイコンプログラミングを私が担当していました。それを海外の顧客に説明および技術支援のような仕事をしていましたね。

Yuto: それはすごいですね。そのプレゼンテーションは英語で行っていたのですか?

Kaori: 営業の方が通訳として同行していたので、顧客からの技術的な質問に対してフォローする形でした。たまに英語でスモールトークをすることもありましたが、基本的には通訳の方に頼っていました。

Yuto: なるほど。

気分転換にバンクーバーアイランドへ

海外就職を目指すキッカケ

Yuto: 次に務められた会社は長く在籍されていたのですね。

Kaori: はい、その会社は以前の職場の先輩が立ち上げた会社で、ここに入社した頃にFrogさんのことも知りました。そして数年後に英語をもっと話せるようになりたいと思っていたのと、Web開発にも興味があったので、両方相談できそうなFrogさんに連絡したという流れです。

Yuto: それは大きな決断だったんでしょうね。海外では仕事も生活もゼロからのスタートになりますし

Kaori: そうなんです。Frogさんのことを知った当時は、特に仕事や報酬に不満もなく、公私共に充実していたので一度は躊躇しました。「このままキャリアを積んでいっても困らないな」みたいな。でも、それから少ししてプライベートでも海外挑戦を一押ししてくれるイベントがあって、いろんなことが重なって海外就職を決意したって流れですね。

Yuto: なるほど。そういえば、海外出張に行った経験もあると伺いましたが、どの国に行かれたのですか?

Kaori: 行った国はアメリカ、ドイツ、韓国、台湾などですね。

Yuto: 色々な国に行かれていますね。でも英語はやはり壁に感じてたんですか?

Kaori: はい、実際英語に関してはプライベートの時間を使って勉強しようとしたこともありましたが、何度も何度も挫折してしまいましたね。

Yuto: そうですよね。僕も英語はいまだに苦手です。

Kaori: 新卒で入社した会社では、入社時に英語のテストが義務付けられていて、当時の点数は全くよくありませんでした。

Yuto: 英語のスキルが評価されるんですね。点数が高いと何か良いことがあるのですか?

Kaori: そうですね。点数が高いとボーナスが出たり、海外駐在の可能性があったりなど、いくつかの利点があります。

学生期間中にボランティアワークを通し経験を積む

Yuto: なるほど、では日本で3社経験された後、カナダに移住されてカナダの専門学校で学ばれることになったんですよね。

Kaori: はい、その通りです。実は、私の場合運が良くて、2021年の9月に入学した翌月にはもうボランティアの仕事を始めることができました。

Yuto: それはすごい!そのボランティアはどのくらい続けられていたんですか?

Kaori: 4ヶ月くらいですかね

Yuto: カナダでの生活を始めるに当たって色々苦労したんじゃないですか?

Kaori: これも運が良くて、入学した学校のクラスにカナダに長く住んでいる同級生がいて、色々教えてもらうことができたんです。

Yuto: それは素晴らしいですね。

Kaori: そうなんです。彼らの友人の中には前年度の入学者もいて、その方に就職の話を聞いて、未経験でも就職できている人がいることを教えてもらいました。

Yuto: それは興味深いです。

Kaori: その後その未経験から就職した方のLinkedInを見たとき、その方が入学した翌月からWebデベロッパーとしてのキャリアを開始していたことがわかったんですよね。私もそれを参考にさせていただきました。

Yuto: なるほど。Kaoriさんが参加したボランティアは、それらの友人から紹介されたものだったんですか?

Kaori: ボランティア自体は、カレッジのジョブボードから見つけたものです。

Yuto: (学校の)Slackに載っていた物ということですか?

Kaori: そうですそうです。その会社はハードウェアの開発を行っており、そのHPを作成するボランティアを募集していました。私が連絡を取ると、代表が私のキャリアに興味を持ってくれたんです。

Yuto: それでその会社のホームページを作成するというプロジェクトを開始したのですね。

Kaori: その時点ではまだ依頼は確定していなくて、プロジェクトの進め方や戦略について聞かれ、私なりのプロジェクトの進め方や考えを伝えました。それからBluetooth APIについての経験なんかも尋ねられましたね。私はBluetooth APIについては経験がなかったのですが、でも興味はあるということだけ伝えました。「おもしろそうだねー」みたいな。

Yuto: それでどうなりました?

Kaori: Bluetooth APIについてはネットで調べて、サンプルコードを見つけ、それを少し動かしてみました。その結果をすぐにメールで送ると、彼から「君のパッションにすごい感銘を受けたよ」という趣旨の返信がありました。

Yuto: それはすごいですね。それでそのままプロジェクトに入ることができたんですね。

Kaori: はい。その会社ではWebデベロッパーとして働き、新しいホームページを作成するプロジェクトに参加しました。

Yuto: その時点ではまだカナダに来て間もなかった上、Webデベロッパーとしての経験はなかったのではないかと思いますが、Web開発についての知識はすでに身につけていた感じですか?

Kaori: はい、本当に少しでしたけどね。情報系の学校を出ていたのと、中学生の時にホームページを作った経験から、HTML、CSSなどの基本的な知識はあったという感じです。

Yuto: でも、学校と並行してやっていたら大変だったんじゃないですか?

Kaori: 実はそうでもなく、学校と並行してゆるーく進めることができました。ただ、英語の面ではまだまだ不安があったので、クラスメイトを2人巻き込んで、本当に小規模なWebサイトだったんですが、3人で臨みましたね。

Yuto: いいですね。そういうクラスメイトと一緒だったら苦手な英語面についても助け合えるみたいな

Kaori: そうなんです。最初の打ち合わせは対面が良いと先方に言われてしまい…、会いに行った時もそのクラスメイト二人を連れて行ってすごいサポートしてもらいました。ありがたい…。またこのHP作成時のアニメーション実装について、CICCCのElleさんにも相談に乗っていただきました。

旅行で立ち寄ったNanaimoのカフェ

学生期間中に更にパートタイムジョブも経験

Yuto: それからKaoriさんは学生期間中にまた別の仕事を始められていますよね?

Kaori: そうですね。それも運よくマイクロコントローラプログラマーという、組み込み系ハードウェアの仕事を見つけることができました。

Yuto: それはどうやって見つけたんですか?

Kaori: これもCICCCのジョブボードで見つけました。学校の卒業生の上司がマイコンを使える人を探しているというポスト情報を、クラスメイトから教えてもらったんです。それでFrogのHidetoさんにも相談して、Web開発ではないがカナダでキャリアを積むこと自体は悪いことではないというアドバイスをもらったので、その仕事を受けることにしました。

Yuto: その仕事は4月から始まったんですね?

Kaori: はい、そうです。そして、2ヶ月後に上司と交渉して「ウェブデベロッパーの肩書きも欲しい」という相談をしたら、そのままウェブデベロッパーとしての仕事もさせてもらうことができ、経験を積んでいきました。

Yuto: それがウェブデベロッパーとしてキャリアを積むことができた経験というわけですね。

Kaori: はい、そうです。

Yuto: なるほど、それは驚きました。僕はCICCCのSlackで、ハードウェア系のジョブポストなんて見たことがなかったので。

Kaori: 私もその時初めて見ました。本当に珍しいと思います。

カレッジに通いながら語学学校という選択

Yuto: それで、それから今の会社に移られたんですね?

Kaori: はい、流れとしてはそのとおりなのですが、学校の最終プロジェクトの時点で私はまだ英語に不安が残っていたので、就活の前に語学学校に通うことにしたんです。

Yuto: え?それは7月頃からですか?

Kaori: はい、7〜9月まで。

Yuto: え?え?ということは、CICCCで学校の最終プロジェクトをやりながら、お仕事もしながら、語学学校にも通ったということですか?

Kaori: そういうことになりますね。(笑)

Yuto: そうとうしんどくなかったですか?(笑)

Kaori: いや、言うほどしんどくはなかったですよ。最終プロジェクトも私が元々着手してた物があったし、それを出せばよかったので。

Yuto: だとしてもすごいですね。

Kaori: でも、やっぱり英語に対する苦手意識が強すぎて、そこだけは本当に大変でしたね。

Yuto: ではその語学学校が終わってから現在の仕事に就かれたのかと思いますが、どうやって見つけたんですか?

これまでの経験を経てフルタイム就職へ

Kaori: そうですね、丁度語学学校が終わった頃にFrogのSlackで現在の職場のポストが募集されているのを見つけ、応募しました。それが運よく通り、現在の会社でWebデベロッパーとしての仕事を任せてもらえることになったんです。

Yuto: それは素晴らしいですね。そういった経緯で今の仕事に就かれたということですね。

Kaori: そうです。私自身Webデベロッパーとしてのキャリアを10月から積み、累計すると1年くらいあるねってことで、経歴も含め問題ないということで入社に至ったという流れですね。あとは、先方が将来的にハードウェア知識が必要なデザイン案件もやっていきたいということで、そちらも私の経験からお手伝いできますねと伝えて、これが他の方との大きな差別化になったんだと思います。

Yuto: そうすると、就活らしい就活ってしたことないんじゃ?

Kaori: 一応語学学校に通いながらちょこちょこやってましたね。

現在の仕事内容など

Yuto: すると、丁度今の会社に勤められて1年くらいかなと思いますが、お話しいただける範囲で結構ですが、現在の会社ではどのような仕事をされているんですか?

Kaori: 現在は主にウェブ開発を行っています。ウェブサイトの開発だけでなく、顧客ごとに異なる要求環境下でHTMLメールの開発も担当しています。

Yuto: 文章の制作も担当しているのですか?

Kaori: いえ、文章はメールのデザインを担当しているデザイナーが作成し、私はそれを元にコーディングおよび評価する役割を担っています。あと最近ではBlenderを触ったり、Three.jsなどの勉強もしています。

Yuto: フルスタックエンジニアとして、どのような仕事をしているのですか?

Kaori: 私の会社では、私が唯一のエンジニアなので、手順書等の作成含むエンジニアリング全般を担当しています。また必要に応じて、外部メンターの有料サービスを利用しています。

Yuto: 使用している技術は何ですか?

Kaori: 主にNext.jsを使用しています。過去案件の中にNode.js等を使用したEコマースサイトもあるので、そちらの改版依頼が来たらその辺りも見ることになります。私が入社したタイミングではテスト用サーバーがなかったので、そちらの対応もドキュメント整備含めやってます。

仕事環境は?

Yuto: 現在勤めている会社は、移民の方は多いですか?

Kaori: 移民の方はいないですね。様々なバックグランドの方がいますが。

Yuto: なるほど、直接、仕事上のやり取りはどのように行われますか?

Kaori: 私は主にカナディアンのデザイナーと口頭やSlackでやりとりしています。通常の業務では英語を使用していますが、時折日本語が喋れる方にサポートしてもらったりすることもありますね。

Yuto: それはだいぶ恵まれた環境に聞こえますね。海外での就職活動では、語学が大きな壁になったと思いますか?

Kaori: はい、そう思います。他社の面接時に「(英語が苦手なら)中国語でもいいよ」と提案していただくこともありました。しかし残念ながら中国語はより話せないので…英語を話すことが大きな壁になっていたと思います。

Yuto: 特に電話面接とかって対面以上に壁に感じますよね。

Kaori: そうですね。私の場合はZoom面接すらちょっと厳しかったですね。

Yuto: なるほど。コーディング課題などはありましたか?

Kaori: 現在の会社ではありませんでした。経歴チェックと2回の面接だけですね。彼らが求めていた技術を私が持っていたことが大きかったと思います。

Yuto: それはラッキーでしたね。僕がいままでインタビューさせてもらった人の中でもトップレベルでスムーズに進んでいるように聞こえます(笑)

Kaori: そうですね。話してるだけだとそう聞こえそうだなと思いましたが、それでもだいぶ七転八倒しましたよ。(笑)

最後までついて回る英語への不安

Yuto: 是非その七転八倒の話聞いてみたいですね。

Kaori: 例えば学校の話に戻るんですが、英語で授業受けてれば英語力伸びるかなって思っていたんですが、そもそも私情報系の大学も出ていたし開発経験もあったので、英語わかんないけど言いたいことはわかるみたいな状況が続いてました。

Yuto: 英語のプレゼンテーションはどう対処しましたか?

Kaori: スクリプトを用意して対処していました。しかし、クラスメートからは「それでは英語力が伸びない」と注意されましたね。

Yuto: 確かに、実際の会話ではスクリプトは使えないシーンが多いですしね。

Kaori: それから思った以上に、就活ではメンタルが試されると感じましたね。

Yuto: 確かに、現在の就活は大変ですね。僕は日本の企業で働きつつ、海外の企業にもエントリーしていますが、なかなか反応がありません。

Kaori: 大変ですよね…。英語面接含む就活がこんなに精神的にきついとは思っていませんでした。

Yuto: でも、技術面ではあまり挫折は感じていないということですか?

Kaori: いまのところは、然程難しいことをやっていないのと、私のバックグラウンドは情報系でしたので、技術面での挫折感はそれほど強くありませんでした。また日本のベンチャーで採用に携わっていた経験から、ジュニアレベルではコミュニケーションスキルの方が重要だと思っていたので、挫折するほど追い込んでいないというのが正しいかもしれません。もちろん会社にもよりますが、技術力はそれほど求められていなかったように思います。

個人的な見解になりますが、ジュニアレベル目処としてはGoogleカレンダーのようなカレンダーアプリのクローンとTogglTrackのようなアプリのクローンを、可能な限りライブラリを使用せず学校のプロジェクト期間で各々作成できれば十分かなと思います。(フロントとバックエンドあわせて)

Yuto: なるほど、それは興味深いですね。

Kaori: あと私、Frogのメンターサービスを使わせてもらっていたんですが、Shotaさんという方にメンターしていただいたんです。Shotaさんの会社でも、ジュニアレベルに求められるものの第一はコミュニケーションスキルだと伺いました。それがわかっていたからこそ、私は技術力に100%振ろうとは思わず、それを一部放棄することができたというのは今思えば大きかったですね。

学校で学んだことは役立っているのか?

Yuto: 学校で学んだことは実際の仕事で役立っていますか?

Kaori: 全部が全部ではもちろんないですが、役立っていると思います。学校で定期的に個人プロジェクトがあるんですが、私はそれがすっごく良かったと思ってます。

Yuto: それはどういった意味でしょうか?

Kaori: 学校のプロジェクトではテーマや条件が発表されて、それらに基づいて自分が作りたいものを考えて、そこから逆算して学習や復習を行います。もしわからないことが出てきたら、それを調べてからプロジェクトに取り組むというスタイルです。あれで私はReact.jsやNode.jsの知識がついたなって思いました。

Yuto: なるほど、たしかに良いですよね。

Kaori: はい、私自身手を動かさないと覚えられないタイプなので、自分が作りたいものをベースにして学習するのと、プロジェクト期間で明確に締め切りが決まっているのが私にはとても合ってました。

Yuto: Kaoriさんのクラスの未経験と経験者の割合はどうでしたか?

Kaori: ウェブデベロッパーの経験者は、私の知る限り1人か2人ぐらいで、大半が未経験者でした。しかも、その経験者は海外の方でした。

Yuto: 僕のクラスも同じでしたね、ウェブデベロッパーの経験者は1人しかいませんでしたが、最近は経験者の方が多いですよね。

Kaori: そうですねー。学校の先生の話でも最近は経験者が増えてきていると聞いています。

Yuto: 確かにそうみたいですね。

未経験から就職している人の特徴は?

Kaori: 未経験でも就職してるクラスメイトや先輩方もいらっしゃいますね。

Yuto: ちなみにそれはどういった人たちだと思いますか?

Kaori: CICCCに限っていうと、基本的には経歴・経験を入学後早めに積んでる方や、英語力でコミュニケーションがある程度とれる方々だと思いますね。例えば、私のようにボランティアベースで仕事を始め、未経験から入りはしたけど、学校が終わるタイミングで既に1年くらい職歴がついてるみたいな方は座学終了後、然程間を開けず就職が決まっていました。
もしかしたらこちらでのボランティアやアルバイトで培ったコネクションも影響しているのかもしれません。私もボランティアのクライアントからFrogのTomohiroさんが勤めていらした現地のスタートアップの社長を紹介されて、お茶会だと思って行った場でTomohiroさんから面接を受けた経験があるので…(笑)

Yuto: なるほど、それは大きなポイントになりそうですね。でもやっぱりみんな苦労しているんですよね。

Kaori: はい、それは確かです。特に、この分野は競争が激しいですから。

Yuto: その就活のプレッシャーとどのように向き合っていましたか?

Kaori: そうですね、基本的には自分自身でそのプレッシャーを消化していました。人とは定期的に会っていましたが、弱音を人に話すのはあまり好きではないので。

Yuto: それはとても共感できます。僕も同じです。誰かに悩みを聞いてもらったところで、それが解決するわけではないですもんね。

割と大きかった語学学校期間

Yuto: さて、僕たちは皆、ストレス解消のために運動をしたり、外出をしたり、自分の好きなゲームをしたりしますよね。Kaoriさん、コーディング以外で何かストレス発散の方法がありますか?

Kaori: 個人的には語学学校が大きなリフレッシュの場所となりました。人と話すこと、全く違うことをしてる他の人と交流することが楽しかったんです。

Yuto: それは素晴らしいですね。

Kaori: クラスメイトからは”そんなことやってる場合じゃないだろう”というようなことを言われたりしましたが(笑)、私にとって語学学校は非常に楽しい環境で良いリフレッシュになりましたね。また、通ったお陰で以前より英語を話すことに抵抗がなくなりました。

Yuto: 確かに、楽しむための何かを見つけないと、特に海外のように就職活動のプレッシャーがある場所で、バンクーバーのように冬が雨季が長い時期には、精神的に影響を受けると思います。

Kaori: その通りですね。あとは、メンタルヘルスのために週に一度はクラスメイトとお茶に行くようにしていました。

Yuto: それは良い習慣ですね。今も続けているのですか?

Kaori: そうですね…確かにいまもほぼ毎週会ってますね。(笑)今日も午前中に会ってきました。その繋がりが続いていることは、本当にありがたいです。

Yuto: 日本に帰国した友人もいるとのことですが、彼らとも連絡を取り合っているのでしょうか?

Kaori: はい、日本でも会おうねと話しています。

Yuto: それは素晴らしいですね。僕たちは、いつも何か新しいことを達成しようと働いていますが、時にはただ一緒に過ごす時間が最も大切なのかもしれませんね。

Kaori: そうですね、本当に出会えてよかったなと思います。

これから渡航する人へアドバイス、守りたい“自分のペース”

Yuto: 今日のインタビューも終盤に差し掛かりましたが、最後に質問させてください。これから海外に出て働きたいと思っている人たちに対する、何かアドバイスはありますか?

Kaori: 何か偉そうなアドバイスをできるほど立派な立場にはいないのですが(笑)ただもし業界経験が無く、ポスグラもない方の場合「ボランティアでHTMLやCSSだけ使うような簡単な物で良いので、早めにしておいた方が良い」とは思います。それが私自身のキャリアスタートにも繋がったし、実際役立ったと思っています。

Yuto: なるほど、ボランティア活動は時間も融通が利くし、何かしらの経験を履歴書に書けるメリットがありますよね。

Kaori: はい、その通りです。それに、ボランティアはあまりプレッシャーも感じずに始められます。また、その経験は面接での話題にもなりますしね。あとはもう、とにかく無理をしない、自分のペースで行動することも大切だと思います。海外で働くことはメンタル的にもきつい面があるので、自分自身を大切にして、自分の体調や精神状態を大切にすることが重要だと思います。一度メンタルや体調を崩してしまうと、なかなか元に戻るのは大変なので、ぜひ自己管理に気をつけてください。

Yuto: 無理をしがちな人が多いというのは、日本人特有の問題かもしれませんね。

Kaori: そう思います、みんなストイックですよね。でも、自分のペースを守り、自分を大切にすることが一番です。

Yuto: 確かに、自分のペースで行動すること、自分自身を大切にすることは重要なのかもしれませんね。

Kaori: その通りです。今、私が誇れることは、毎日お風呂に入っていることぐらいですから(笑)。でも、それぐらいの心持ちでいいと思います。

Yuto: そういう心構え、大切にしたいですね。Kaoriさん、今日はありがとうございました。


以上、いかがでしたでしょうか?インタビュー記事を読んで感じたのは、海外就職を達成する皆さんは、情報収集がうまいというのもありますが、自分のペースをきちんと意識できているという点は実は大きいのかもしれないと感じました。

「カレッジ期間中に語学学校」と、SNSなどでパブリックに投稿すればそれなりに反対意見が多そうな上、Frogでも推奨している流れではありませんが、それでも今の自分に必要だと感じれば、それらのアドバイスより自分との会話が大切になる事も多いと思います。

また、カレッジやFrogのジョブボードを確認し、すぐに行動に移せる行動力はもちろんですが、そうした今いる環境や自分の状況を見つめ直し、行動に移すまでにKaoriさんの中でストーリーが出来上がっているのは、聞いていて見習わなければと思った部分ですね!

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