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考察:バンクーバーのデザイン傾向

バンクーバーに住んで3ヵ月。だんだんと同じようなデザインに出会っていることに気づきました。そこで、日本の感覚が消えない内にバンクーバーのデザイン傾向を独断と偏見で考察してみたいと思います。
街で見た広告そのものはこちらに掲載できないため、カナダのWEBサイトを引用させていただきます。

カラーリングは自然を感じさせる

シンプルに黒のみでフォント、ロゴ、写真で勝負している広告も多くあるように感じられますが、色味としては下記↓が、バンクーバーの広告やロゴでよく見られる色たちです。

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自然が多いからでしょうか?
海や緑などの自然を連想させる色がよく使われています。
好まれる色は環境や人種、文化、流行によって変わりますが、一般的にはハワイのような南国は鮮やかな暖色が好まれ、北欧などの寒い国は彩度が高すぎない寒色系が好まれるそうです。
バンクーバーはカナダの中でも温暖ということで、寒色系に緑やオレンジが使われるのかもしれませんね。

New westminsterにあるRIVER MARKETサイトは、まさにその色が使われている爽やかなサイトで、私のバンクーバーカラーイメージにぴったり当てはまります。

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River Market

赤はカナダの国旗の色ということで、カナダらしさを出すときにも多く使われています。
バンクーバーで馴染み深いドーナッツショップ ティム・ホートンズは深みのある紅色を何種類も使い、退屈させない画面を作っていますね。

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Tim Hortons Every Cup

明るめのトーンが多い

トーンはブライト、ソフト、ライトあたりが多く見られます。
移民大国カナダにぴったりの親しみやすい明るく優しいトーンが使われていますね。
色々な人種でもお互いを認め合って同じ国で生活して行こうという気持ちが色に表れている気がします。

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ビビッドトーンは主に注意喚起とセール、クリスマス・ハロウィンなど
イベントでのテーマカラー使われるている傾向があります。

日本では、トーンや色味がもっと多様で、電車に乗っているときは統一感は感じられませんでした。しかし、こちらに来てバスやスカイトレインにのっていると、不思議と統一感があるように感じられます。

短めなコピーにサンセリフ体が多い

コピーとコピー周りのテキストは少なめで、フォントはFrutigerのようなシンプルなサンセリフ体が多く、当然ですが視認性を意識しているようです。サンセリフ体でも色々なフォントがあるかと思いますが、大きなカテゴリでいうとヒューマニスト・サンセリフ(印象が柔らかく人間らしいサンセリフ)が多く、線の終わりに変化があり、他のサンセリフよりも動きのある雰囲気を書体で出していると思われます。

ローマン体も、ブランドやアート系などの広告でみかけますが、それよりも多く感じるのがスクリプト体をポイントに少し使う手法です。サンセリフと組み合わせると硬い雰囲気にスクリプトの有機的な動きがプラスされて、大変おしゃれに感じます。

日本でも広告はゴシック体がやはり多めですが、ひらがな、カタカナ、漢字、英字と多様な文字の形があるせいか、バンクーバーに比べると多用なフォントを使っているような印象があります。

バンクーバーでよく見るスクリプト体↓。クリスマス時期は特に多用されています。
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日本よりもシンプルレイアウト、限定した色数

カナダのサイトと日本の似た企業のサイトを並べてみましたので、これまで述べてきた印象の違いを視覚的に感じていただければと思います。

まずは、ポテトチップスサイトです。
カナダのLaysの方がシンプルなレイアウトと限定した色数の印象があります。コーポレートカラーとフラットなイラスト、写真を組み合わせて大人なおしゃれ可愛いデザインになっていますね。
日本でもこのような画像を全面に使ったデザインは増えて来ていますが、カルビーは、フラットデザインが台頭する前のタイプで、イラストにFlashで可愛い動きをつけています。アイコンなどに頼らず、わかりやすい言葉でメニューを置いているため、細かい文字が多い印象のデザインになっています。

カナダ

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Welcome to Lays® | Lays.ca

日本

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カルビーのポテトチップス

お次はカフェサイトを比較してみました。
バンクーバーでよく見かけるWaves Coffeeですが、コーポレートカラーの青のバリエーションで画面ができています。大きく扱った画像が引き立つようにテキストを配置していますね。
一方、日本のドトールも背景に大きな画像を入れたりと大きなディスプレイを意識したデザインになっていますが、やはり情報を多く、わかりやすく入れるためにテキストが多めの印象で、バナーに多くの色が使われています。

カナダ

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Waves Coffee House

日本

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ドトールコーヒーショップ

部分的な装飾は…ポリゴンデザインが多い

装飾手法としては、ポリゴンデザインを多く見かけます。
ちょっとしたイラストもポリゴンデザインのように色面が分かれていることがあります。
もう一つこちらに来て多いなと感じたパターンは、上下を色で囲む手法です。

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踏襲すると下記↓のような感じの広告が、街や新聞などにあります。

背景は…単色のグラデーションが多い

背景をシンプルな同じ色味のグラデーションにしている手法もよく見かけます。
その場合は、テキストをなるべく少なくし、商品写真を大きく載せ、商品がとても引き立つようにしています。

日本ではあまりない、文字を重ねる手法

タイトル文字の扱いとしては、とにかく重ねるという手法が多いです。
日本では漢字があるため重ねることは視認性からあまりできないですが、英字タイトル時はアイデアのひとつとして面白いですね。

スクリプト文字を絡める方法は、とても可愛いくクリスマス時期の今はよく見かけます。

リボンを絡める手もよく見かけます。本物のリボンを使用すると、さらにおしゃれ感がでます。

以上私が感じた日本と比べた時のバンクーバーのデザインの傾向でした。
WEBサイト比較では極端な例をあげましたが、印象としてカナダの方がシンプルレイアウトで、
テキストや色数が少ないということや、自然や国らしさを感じさせる色が使われていることが
多いことを感じていただき、アイデアの引き出しにしていただければと思います。

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