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DeNAシンガポールの下村拓哉氏に学ぶ、人事が採用したくなる人材を目指す方法

約32分

シンガポールにあるDeNA Asia Pacific HoldingsのHRマネージャーとして現地で活躍中の下村拓哉氏。大学を卒業後約2年、人材紹介業での営業コンサルタントに従事した後、イギリス・ロンドンで事業立ち上げの経験を積む。その後、Google Japanにてリクルーターとして、営業やマーケティング人材のダイレクトリクルーティングを学び、ビズリーチの最優秀ダイレクトリクルーター賞を受賞。幅広い人材の採用の経験を持つ。

キャリアを会社や社会に頼るんじゃなくて、
自分で切り開いている人の方が面白い

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こんにちは、FrogのManaです。今回はDeNAシンガポールでHR部門のマネージャーに携わっている下村拓哉さんにお話をお伺いします。しもたくさん、今回はよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

まずは簡単に自己紹介をお願いします。

下村拓哉です。「しもたく」と呼ばれています。今はシンガポールにある、DeNA Asia Pacific Holdingsという会社でHRマネージャーとして働いています。

シンガポールに移られたのはいつ頃なんですか?

シンガポールに来たのは去年の4月なんで、丁度今1年くらいですね。

そうですか、かなり暑い日々を送っていると伺っていますw

暑いですよ!

仕事内容についてなんですが、具体的にどういったことをされているんですか?

HR全般の業務なので、例えば細かいところでいくと、従業員の入退社などです。入社してから退職するまでの流れは全部やります。採用活動も含めて、退職の処理まで全部やりますね。

昔はリクルーターとしても働いていたと。

そうですね。以前はGoogleとDeNAで社内リクルーターとして仕事をしていました。

リクルーターのお仕事について、リスナーの方でわからないなっていう方もいらっしゃると思うんですよね。なので、簡単にかいつまんで説明していただけますか?

リクルーターっていうのは、日本語だと「採用担当」と訳されるんですけど、簡単に言うと社内の採用に責任を持つ人ですね。僕が行っていたのは、その中でも「ダイレクトリクルーティング」という分野で、マーケットから適切な、我々が欲しい人材を探しだしてきて、その人を面接・面談に連れてきて、最終的に自社に入社してもらうまでをお手伝いするというお仕事になります。

ヘッドハンティングということですか?

そうですね、社内ヘッドハンターみたいなのが、例えとして近いんじゃないかなと思います。

そういった人事、採用っていうお仕事につこうとしたきっかけや理由は何かありますか?

きっかけは、大学を卒業した後に入社した会社がJACという会社でして。そこが内部じゃなくて外部の採用・人材紹介をするような会社でした。当時入社を決めたのは、その会社がイギリスにも会社があるっていうこともあるんですけど、それだけではなく経営者とか、そういう人たちとお話をしてみたいなという気持ちが強かったのでそこに入社しました。そこから人事の部長さんとか、経営者の人材獲得をお手伝いしていたんですが、自分の起業を経た後に、リクルーターとして内部側でも働いてみたいなと思ってGoogleに入ったのがきっかけです。それからは、人が好きで継続してやっています。

話すのが好きで、人が好きでっていうのが大きな動機なんですかね?

そうですね、人の話を聞くのがどちらかと言うと好きで。特に面白い人、最近だとWebとかテクノロジーの業界にいる人って本当に楽しい人が多いので、そういう人たちと入れ替わり立ち替わり会うことができるっていう、僕にとっては天職のような仕事です!

今まで会った人の中で、すごい印象的な面白い方ってどんな方がいました?

印象的な人もいるし、実際に入社して頂いてすごい活躍してくださってくれてる方もいらっしゃるんですけど、数が多すぎて覚えきれてないですね…。それ以上に、沢山の優秀な人と出逢うということが僕は好きですね!まぁ、毎回面白い人と逢わせてもらっています!

Web業界・IT業界にいるとプロジェクトマネージャーなど、別のジョブタイトルにいる人でも、少しは業界のことを分かっていないといけないと思うんですよね。技術的なことも、ぐっつり・がっつりはわからなくてもいいんですが、「こういった風に作られているんだよ」っていうのを把握しておかなきゃいけないと思うんですけど、しもたくさんはそういったことはどうですか?Web業界の勉強は?

もともとはサイト自体も全然作れなくて、それこそHTMLのソースコードとか見たらアレルギーがあって…。すぐ「できないなー」ってやめてしまいそうな印象を持っていたんですけど、最近は色々なプログラミングを学ぶツールも無料で出てきているものがたくさんありますし、周りにそういう人が増えてきたっていうのもあるんで、自分でサイトを作ってみたんですよ(shimotaku.com)。それをすると、バックエンドもフロントエンドも一通り自分自身で全部作るってみなきゃいけないので。本当にかじりだと思うんですけど、そいういうエンジニアとか、クリエイターとか、デザイナーとかがやってることも、端っこだけは見えたかなって思っていて。そうするとやっぱり採用の時に話が広がるんで面白いですね。

全体の流れを知っているかどうかってだけで違ってきますよね。

そうですね。実際にお会いする候補者とか、その仕事をやってらっしゃる方のプロダクトに対して、すごく興味が持てるようになりました。プログラミングって本当に難しいんだ!エンジニア、クリエイターの方って、本当に凄い!!ということがよく分かりますw

その人の凄さっていうのも見えてきますもんね。

そうですね。これはむちゃくちゃ重要だと思っていて。普通に、文系の人事がそういう人たちを採用するのって、結構難しいと思うんですよ。その人達がやっている価値とかって、あんまりよくわからなかったりする人も多いと思うで。僕はそれだけじゃ嫌だったんです。自分でやってみて、「いやー、本当にエンジニアとかデザイナーってえらいなー!すごいなー!」って最近思います。実力を感じるようになりました。

採用される側のクリエイターからしても、人事の担当がなんにもわかってないよって言うのだったら、「あれ、この会社、どうかな?」って思ってしまいますもんね。

思いますよね、やっぱり。なので、採用担当とか、人事の人も、そこらへん努力していくっていう、時代だなって思っています。僕はコードやデザインもできる採用担当になってもいいかなって。その方がこれからの時代、バリュー高いですよね。

そういった面で、採用される人に自分から近づいていって、ラブレターを送ってっていうのが仕事のひとつですかね?

そうですね!今の例えすごいいいなって思っていて。結局採用する時にすごい重要なのって、「その人が好きだ!」っていう事よりも、その人がしている事を、横でやるっていうのが重要だと思うんですよ。実際に、本当にデザイナーを採用するんだったら、自分はデザイナーじゃなくても、ちょっとそれをかじったりとか、「この前お会いしてから、こういうことちょっとやってみたんですよね」っていうきっかけを作るのって結構重要だと思っていて。その人も「好き好き好き!」って言われてもどんどん離れていくだけだと思うんですけど、実際自分がやってることをその人が体感してやってくれてるっていうのは、相当、努力じゃないですか。そういう気持ちも伝わるのかなって思っています。僕はクリエイターやエンジニアの方がやってらっしゃることが、自分としてはすごい好きなことだったので、自分もやってみたいなって興味を持ってできたのは、すごいよかったなって思っています。

この仕事をしていて、最もやりがいを感じるっていうのは、どういった時ですか?

やりがいは、よくリクルーターの間でも話題になっているんですけど、ダイレクトリクルーティングっていう手法だけにとどまらず、結局採用っていうものをツールやきっかけにして、会社の経営に寄与するっていうところですかね。ちょっと例えづらいんですけど、特にITやテクノロジーの会社っていうのは人がすべてです。スーパーマンが一人入れば、それで売上も変わるし、プロダクトの内容も変わるし、本当にそれが全てっていうことがわかりました。その中で採用っていう立ち位置はものすごく大きいので、一人本当にいい人をマーケットの中から見つけ出してきて、その人自体が、例えばDeNAやGoogleのことを知らないっていう事はなかなかないんですけど、入社したいっていう風に思ってくれて、実際に入社してくれるっていう時に、その後すごいバリューを発揮してくれると、社内の人間からも当然喜ばれますし。その方からも「いい会社を紹介してくださってありがとうございました」とか「しもたくさんがいたから入社しました」みたいな事を言ってくれた時は嬉しいですね。

それは嬉しいですね!そういったマッチングのところに自分のやりがいを見いだせると。

そうですね。社内リクルーターは結局「この人合いそうだな」って、自分の目で見つけて、探してくるっていう仕事なので、その一歩というか、そのスカウト、ラブレターがなければ、その人とは出会えてなかった。そういう意味ではすごく価値があるかなと思います。

いろんな人と出会って、「こういった方が求められているな」って感じる人物像っていうのは、何か見えてきましたか?

会社によってスタイルは違うと思っていて。Googleだとこういう人、DeNAだとこういう人、DeNAAsiaだとこういう人っていう、会社一つ一つによってバラバラになります。リクルーターにとって大切なのは、その会社の信念やポリシー、スタイル、いろいろあると思うんですけど、そういうものに対してどれだけ自分がシンク(同期)できるかっていうことがすごい大切だと思っています。
総じてこのTech業界にいるっていうことでいくと、アントレプレナーシップ(起業家精神)があるとか、自分の力でいろいろなんでも立ち上げたり、作ったりができる人っていうのが僕は非常に好きなので、そういう人を採用したいな、と思っています。あとは、僕は人の目を見たり、しぐさを見たりっていうのがすごく好きなので、そういうのを見ながら「この人面白いなー」と思った人を基本的には採用するようにしていますね。

自主性とその人の個性っていうのがすごく大事になってくるんですね。

しっかりまとめていただいてありがとうございますw

我々がやっているFrogっていう会社は、グローバル人材って言う風に呼んでいるんですが、海外に行って、海外の経験があるとか、広い視野を持っているとか、語学面でもそうですし、そういった、いろんな世界中で活躍できるような人材の育成っていうのに重きをおいているんですね。なので、しもたくさんから見て、海外経験の重要さっていうのは、どういう風に感じられますか?

仕事だけではなくて、海外に一歩飛び出すっていうだけでも結構大変だと思うんですけど、まずその障壁を乗り越えてきてるっていうのと、実際に海外に来て、そんなに夢に描いているようないいことばっかりでもないと思うので、そういうところで、失敗と成功を繰り返す、PDCA(事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ)じゃないんですけど、そういったのは日本にいる時よりも増えてくると思うんですよね。さっき言った個性と自主性って、海外に出ることによってすごく出てくると思っていて。基本的には自分が採用したいなって思う人って、自分が好きな人とイコールなんです。そういう人が、海外に行ってる人ですごく多いんで、重要なことだなって思っています。

海外経験っていうのがあったら、採用にも繋がりやすくはなりますか?

そうですね。海外経験だけではなくて、起業経験とか、事業を自分で作ったことがある経験とか、何かしら自分で責任をおって、リスクをおかしている人っていうのは、やっぱりちょっと目が違ったりするんで。そういう意味で海外経験っていうのもそのひとつかなって思います。

ただ海外に行くだけじゃなくて、そこで何をしたかっていうことの方が重要だよっていうことですかね?

それはその通りですね!

では、「スキルがすごく高いけど、コミュニケーション能力が、ちょっと苦手かな」っていう人と「コミュニケーション力はすごい高いけど、スキルが追いついてないかな」っていう方。いらっしゃると思うんですよね。そういった2人がいた場合、どっちがいいとかありますかね?

僕はスキルがなくてもコミュニケーション力が高い人の方がいいかなと思います。それは結局、コミュニケーション力が高い人って、人と出会いながらいろんな新しい知識や経験を積んでいくと思うんですけど、その中で本当にやる気、パッションがあれば、スキルもついてくるかなと思っていて。ポテンシャルじゃないですけど、これから何をしていきたいっていう軸がある人は、自ずと、コミュニケーションを図らなきゃいけないので、能力も高いのかなと。そういう人はすごい好きですね。(コミュニケーションが上手い下手ではなくて、目的や夢に向かって、自分の言葉で相手を動かせる人という部分が重要です)

「パッション」っていう言葉が今出たんですけど、その「パッション」っていうのは面接の時でも伝わってきますか?

それはもう、全然、伝わってきますね。ある人とない人ではもうまったく違うので。

そういった「パッション」っていうのがあれば、スキルがその時になくても、自分から勉強会に向かってみたり、自主勉強っていうのをされる方も多いですもんね。

そうですね、本当におっしゃる通りだと思います。

Frogはそういった人材の育成っていうのに力を入れているんですけど、ちょっと、内々な話になっちゃうかもしれないんですけど、そんなFrogに何かアドバイスがあれば!w

以前も少しお話させて頂いているんですが、僕自身はHRマネージャーとしてっていう観点ではなくて、Tech業界全体のリクルーターとして、今日本にいる人材やこの業界にいる世界中の人たちにもっともっと輝いて欲しいなって思っています。その中でさっきおっしゃっていただいたように、海外経験ってものすごい重要だと思っていて、Frogだけではなくて、Frogのような会社が世界中にできればいいなと思っています。一番いいなって思うのは、Techにいる人達って、基本的に生活自体もハックしながら生きていると思うんですけど、いろんな人としゃべりあいながら、新しい事例や出来事をわくわくしながら作っていくっていう人たちだと思っていて。そういうクリエイターにめちゃくちゃ未来を感じるし、日本の若い人でわくわくしながら仕事してるっていう人、なかなか見ないと思っていて。でもこの業界だとデザイナーにしろクリエイター、エンジニアにしろ、未来を描いている人に出逢うことが本当に多いので、そういう人たちが自信持って羽ばたけるきっかけを作ってくれたら、それは本当に素晴らしいと思います。

やっぱり「好き」っていう気持ちがあれば、パッションにもつながって、結局自主性や個性にもつながっていくよ、っていう。

そうですね、いろんな世界に出て、自分が見たことないようなスキルだったり、見たことないようなコミュニケーションの取り方だったり、仕事の仕方だったり。海外に出てみてわかるところって結構あると思うんですよ。日本だけだと、鎖国じゃないですけど、日本のやり方しかわからないっていうのがあると思うので、世界の人と触れてもらって、「ああ、こんなやり方あるんだ」「こんな仕事の仕方あるんだ」「こんな風に面白く仕事ってできるんだ」って、そういうのを感じてほしいなって思いますね。

就職活動の仕方についても聞いてみたいんですけど、最近リクルーターの方っていうのは、LinkedInなどのSNSを使って人材の発掘、ヘッドハンティングっていうのをしていると伺ったことがあるのですが、実際リクルーターの方はどういう風に活用しているんでしょうか?

僕自身の経験からいくと、メインではないですけど、確実に使っていたツールはLinkedInですね。オンライン上にキャリアを載せるっていう。そういった人たちとコンタクトが取れるっていうツールとしてはメジャーなところかな、と思います。結局取りたい人材に合わせてどういうツールやSNSにその人達がいるかっていうところが重要になってくるんで、単純な話、Twitterを見たりFacebookを見たりっていうことも普通にやりますし。その人のバックグラウンドとか、何をつぶやいているんだろうってところまで見に行くことも正直あったので、「意外と見られてるかも…」って思って欲しいですw

変なことは書かないほうがいいぞ、と?w

いや、そうではないんですけど、Techの業界にいる人って、公私混同だと思っているんですよね。土日も含めて勉強会に行っているかどうかとか、そこまではチェックしないんですけど、基本的にそのつぶやきの内容で面白いことを考えているかとか、何か世界を変えていきたいかとか、わかっちゃうところがあるんで、自分で発信しているかどうかとか。そういうのは見に行きます。クリエイターだと、DribbbleとかもDeNAで使っていたりしますし。会社のリクルーターとしては自分たちが取りたい、狙ったターゲットに対して、どういうSNSやツールを使えばその人達とタッチポイントが作れるんだろうっていうところを重視しています。実際に個人が、どういうクリエイティブをそこから発信しているかとか、どういうことをやってきてるのかっていうのが伝わってくると、リーチしやすいかな、と。ちょっと長くなるんですけど、LinkedInを持っている人と持っていない人だったら、全然印象が違うというか。例えば世の中に同じような仕事ができる人が100人いるんだけど、LinkedInは20人しか使っていなかったら、やっぱりその20人に先に着目されちゃうと思うんですよ。それは本当にできるクリエイターにとってはもったいないなと思っていて。なので、実力がある人はどんどん発信していって欲しいなっていう思いはありますね。僕らもそいういう人と出会いたいですし。

具体的に、「あ、この人いいな」っていう人にLinkedInで出会ったら、次にどういったアクションを起こすんですか?

僕は瞬速的にメール打っちゃいますね!

そうなんですね!「あなたいいですよー!」って?

「あなたいいですよー!」もしますし、「こんにちはー!」もしますし。その人のキャリアは基本的にザラザラザラーって見て、今どういうタイミングなのかなっていう。簡単に言うと妄想ですかね、妄想をしますw

妄想をする?w

例えば、新しい会社に転職していて、まだ入社して半年くらいだったら、転職を考えていないっていうことも普通にあると思うんで。そういう人に対して「転職しませんか?」とか「うちどうですか?」って言っても、多分あまり興味を示してくれないんですよ。なので、例えば「うちでこういう勉強会やってますよ!」とか「こういう人知ってるんですけど、どうですか?知り合いたいですか?」とか。繋ぎの役目みたいなところできっかけを作りながら、いやらしい話、警戒されないように近づいていくっていう。

間接的にジャブ打ちながら、と。

はい。社内のリクルーターの仕事って、基本的には転職したいっていう人を採用まで持っていくっていうのもそうなんですけど、それ以上にダイレクトリクルーティングの中で重要なことって、潜在層と言われる、全然転職したいって思っていない層。興味もないし、GoogleやDeNAっていう看板も別に…あるのはあるのかもしれないけど、今やってることが楽しいんでっていう、わくわくしている人を引っ掛けてこなきゃいけないんで。きっかけをどう作って自社や自分にどう興味を持ってもらうかっていうのを心がけていますね。

今からLinkedInのアカウントを作ってみようかなっていう人に向けて、まずどういったところを詳しく書いたほうがいいとか、ありますか?

クリエイターなら間違いなく作品ですかね。何を作っていて、どんなことをやっていて、例えばアプリなりプロダクトの中で何をやれたのかっていうところは確実に知りたいので。それを人事っていう存在って、自分自身がクリエイターというわけではないですよね。僕自身がアプリを作れたりするわけではないので。そういう人にでもわかるように説明してあげるっていうか。クリエイターの中でありがちなのが、「俺は結構エッジ効いてるんだぜ!」っていう人いるんですけど、エッジの効き方が、クリエイターの中ではわかるんだけど、一般人にはわからないっていうのが、大企業のリクルーターにはなかなか引っかからないかもしれないですね。

LinkedInって、経歴を書くところがあると思うですけど、ずっとフリーランスをしていた方って、ちょっと弱いかなって思うんですよね。そういった場合はどう書けば響くんでしょうか?

そうですね、何にも書いていないとやっぱり響かないので…w

Self-employment(個人事業主)で10年ってなったとしたら、その詳細のところで「こういった作品を作りました」とか「こういったアプリを開発しました」っていうところを詳しく書けばいいんですかね?

そうですね、世の中に出しているプロダクトには携わっているはずで、それにどれくらい深く入っているかっていうのは正直知りたいところですね。例えば「新規の機能開発をしました」とか「ここのWebデザインをやりました」って言ってる人って多いと思うんですけど、実際にそれ全部やったのかどうかってわからないじゃないですか。それのどこをどうやったのかっていうのを具体的に書いておいてくれると、僕のような素人にするとすごくわかりやすいなって。後はテクニック的になるんですけど、LinkedInもGoogleと一緒で、キーワード検索の世界なので、引っかかりそうなキーワードを盛り込むっていうのは重要なことですw SEOじゃないですけど、LinkedIn内でそういうキーワードを散りばめとくっていうのは、Tipsですけど必要だと思いますね。

それはすごく合理的というか。

そうですね、マッチしないと引っかからないんで。他社のリクルーターがどういう風にしているかはわからないですけど、僕の経験からいくと、欲しい人材のRequirement(条件)に合わせて、「こういうキーワードでそういう人に当たるだろう」っていうので何度も何度も試していった挙句、「これだったら角度高そうだね」っていうプールを作るんです。その時に必要なのって、本当にキーワード。ブーリアン検索の世界なので、キーワードで引っかかるしかないっていう感じですかね。

じゃあ自分がもし就職・転職を考えているんであれば、自分が働きたい会社が見つけてくれそうなキーワードを盛り込んでっていう事が大切ですかね?

それはいいかもしれないですね。仰るとおりかと。

あと、英語と日本語、どちらで書けばいいとかありますか?

あ、それはどっちも書いて欲しいです!それはサボらずどっちも書いて欲しい!

もし英語圏で働きたいのであれば、英語を強く、先に書いた方がいい感じですかね?

英語圏で働きたい人は英語を書かなきゃいけないですね。絶対w 先に書く、書かないはあまり関係ないですね。日本語から翻訳して英語にしてもいいですし、英語から日本語にしてもいいと思うんですけど、どっちにしても両方あったほうがいいと思います。

結構就活のTipsをたくさん教えていただいて、すごくタメになるなって思いました!私、実はLinkedIn持ってないんですよね。

それはダメです。

ダメですかw

ダメとは言わないですけどw LinkedInの回し者でもないんですけどw
クリエイティブの人は逆に言うと、どうなんですかね?もしかしたらいらないのかもしれないですけど、ビジネスをしている人だと、基本的にはほぼ100%と言い切れませんが、持っていて。フリーランサーの人とか、そこで仕事が手に入っている人も普通にいるし、実際に初めての人と逢う際にはLinkedInのアカウントを確認することは僕にとって普通のことなので。

そうですね、私の友人も、カナダ人の方、二人ともLinkedInでヘッドハンティングされて、結構世界的に有名な企業に就職っていうこともあったので。やっぱり、誰しもが、就職・転職を考えていないにしても、持っていたほうがいいかもしれないですね。

そうですね。僕自身もGoogleで仕事するまでLinkedInって、使ってはいたんだけど、そんなに重視していない存在だっただったんですけど。外資の会社で、日本で採用するにしても、アメリカで成功している手法を導入して日本でも採用していたっていう背景があって。そういう意味で、LinkedInを使って採用するっていうのは、基礎ツールになっていたんですね。という事は、多分アメリカやカナダの北米にしろ、ヨーロッパにしろ、全世界的に自分たちの採用したい人を探すにはLinkedInを使うっていうのは、もう当たり前になっていると思うんで。グローバルの中では。それを持っているか持っていないかっていうのは明白に違いがあるんじゃないかなって思っています。

就職・転職を考えているんであれば、LinkedInはマストツールだよ、と。

(特に海外や、外資系企業への就職・転職を考えている人は)マストです!
もうひとつ重要なのが、LinkedInだけではなくて、やっぱり発信ですね。Manaさんにしろ、Sennaさんにしろ、ブログだったりとか。自分の情報発信をどれだけしているかっていうのは結構重要だと思っていて。LinkedInも、自分のレジュメやキャリアを載せるプラットフォームでしかないので、そこにどれくらいモリモリ盛り込んでいけるかっていうのが大事なのかな、と。日本人ってどちらかというとシャイな人が多いと思うんで、「私のこの経歴なんて…」っていう人の方が多いと思うんですけど、そうじゃなくて、これもやってきたよ、あれもやってきたよっていう。あ、経歴詐称はいけないと思うんですけどw

今話題のw
そういったツールを使って自分の発信をしていくっていうのが、結局自主性にもつながっていくっていうことですね。

仰るとおりですね。

では、最後にこれからWeb・IT業界に就職を考えている人に向けて熱いメッセージをお願いします!

熱いメッセージですかw そうですね、僕自身、元々Techの業界にはいませんでした。僕のパターンでいくと、イギリスで起業していた時に自分でGoogleのプロダクトを使っていて、Gmailにしろ、マーケティングにしろ、Webサイトにしろ、そういうもの、全部Googleのお世話になってやっていましたっていう背景があって。そこのプロダクトにすごく興味を持ちましたし、面白いなって単純に思ったんで、そのキャリアを選びました。何が言いたいかっていうと、今全然未経験だったり、そんなに経験を持っていない人でも、本気でそこに Intoするっていうか、ズボって入り込んじゃうと、結構割りかし、アーリーアダプター(新たに現れた革新的商品やサービスなどを比較的早い段階で採用・受容する人々)きくかなっていう風に思っていて。そういう意味では、自分の興味を示すところをゴリゴリやっていけば、必ずこのWebとかIT領域って活路を見いだせるかなと思っているので、ぜひ頑張って欲しいなと思います。…というとちょっと上からかな?w

そんなことないですw

なんて言うんですかね?あ、さっきの話じゃないですけど、「面白い人ってどんな人なんですか?」っていうと、やっぱり、キャリアを会社とか社会とかに頼るんじゃなくて、自分で切り開いている人の方が面白いと思っていて。高校生の時から、文系なんだけどRuby始めて、今大学生で1000万円稼いでる人とか普通にいるんですよ。日本の時代でいうと多分全然違うんですけど、今のグローバルスタンダードだと結構普通になってきていると思っていて。IT領域の中では。本当にスキルと、語学力だったり、コミュニケーション力だったり、経験だったり、いろんなところの組み合わせだと思うんですけど。バリバリやって、バリバリいろんな人と会って、楽しんで欲しいです!

楽しむ、パッション、っていう部分と、自主性。自分から発信していくっていうことの大切さがすごく印象に残りました。

めっちゃ重要だと思います。

ありがとうございます!今回は下村拓哉さんにお話をお伺いしました。しもたくさん、今日はありがとうございました!

ありがとうございました!

パーソナリティー

Mana

カナダのバンクーバーでWEBデザインを学んだ後、バンクーバーの現地企業やオーストラリア、 イギリスでWEBデザイナーとして活動。バンクーバーにて就労ビザ取得。ブログ「Webクリエイターボックス」の中の人。

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